リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2019.8)(地元に戻ってきて良かったこと)

久々の更新になります。

というのも、私の住んでいる地域では6月末に6年に1回の祭りが1週間にわたっての祭りが行われました。そして、そのための練習や準備を1月中旬頃から約半年をかけてしてきました。そのおかげで忙しくてなかなかブログが…という言い訳で…

ほぼ毎日の練習と本番の1週間はとても大変でしたが、その期間中には何度も地元に帰ってきて良かったなと思える瞬間がありました。

その他にも、この5年で地元に戻ってきて良かったと思ったことがいくつかありますので、それについて書き記しておこうと思います。

 

〇「お世話になった人に恩返しができたこと」

思い返してみるとほんとにたくさんの人にお世話になったなと、特にこちらに帰ってきてから思います。家族はもちろん、親戚、友達、近所の人、学校の先生などなど。

薬剤師として、医療者として、地域住民として、様々な方法で恩を返せているのかなと、勝手に思っております。

薬剤師、医療者としては、お世話になった人が自分の勤める病院に入院してきたり、時には亡くなる方もいらっしゃいます。入院中の患者さんには様々な形でかかわることができますので、その時に恩返しができるというか。こんな言い方が適切かどうかは分かりませんが、私にとっては嬉しい瞬間ではあります。

地域住民としては、何よりも祭りに出て、祭りを盛り上げ、また継承しているということですね。これに関してはまた後ほど。

田舎ですので、「帰ってきてもらっただけでありがたい」とも地域の人には言われたりもしますね。確かにそうなのかもしれません。

私自身ももう中年の仲間入りをしていて、いろんな人のお世話をしてきたわけですが、その人たちに久しぶりに会って、元気な姿をみただけでも嬉しいものです。きっとそういった感情もあるんでしょうね。

まあでも逆に言えば、帰ってきてしまったら地元以外でお世話になった方には恩返しができないわけで。何かしらの形でこちらで頑張っていることが届けばいいな、いつか再開して元気な姿を見せることができればいいなと思いながら、こちらで頑張っています。

 

〇「家族を大切に思うようになった」

大学時代から地元を離れていましたし、離れる前は良くも悪くもないそれなりの男子高校生と家族の関係でした。特にその関係は働き始めても変わりませんでしたし、ないがしろにしていたわけではないですが、興味がなかったというか。そんなに連絡も取ってなかったですしね。

そう思うようになったのは、何よりも両親が年を取ったことが大きいような気がします。それに加えて祖父母は次々に亡くなりましたし、兄弟に子供が生まれ、そんなことが自分の意識を変えていったのかもしれません。今のところ両親は元気にしていますが、病気をしたらどうしようかな、というのはよく考えるようになった気がします。

こちらに戻ってきて接する機会が増えたからこそ、こういったことを考えるようになったんだと思っています。そうじゃなかったら、いつまで経っても変わらなかったかもしれません。

 

〇「地元の祭りに出られた」

これは本当に良かったです。

6年に1度の祭りで、私は高校生までに3回参加したのですが、大学時代と社会人として地元以外で働いていた時は参加せずに、少し見に来ていただけでした。

半年間の練習をしていく中で、たくさんの地域の方と話をすることができました。祭りの話や昔話。この人たちがこれまで祭りを守ってきたんだなと。そして、すごく祭りを楽しみにされており、自分たちも頑張らないといけないなと思いました。

外に出ていた時は、隣近所をはほとんど付き合いがなく、誰が住んでいるのか分からないような状態でした。ここでは祭り以外でも地域の方とは接する機会がたくさんあるわけですが、地域のつながり、人とのつながりというのは本当に大切なことだと実感しました。人に支えられて生きていることがよく分かりました。時々面倒なこともありますが、それは仕方ないですね。外に出ていなければこういった気持にはならなかったかもしれません。

 

 

生まれ育った町で過ごすことがいいのか、外に出て過ごした方がいいのか、それは人それぞれだと思いますし、いろんなタイミングにもよると思います。

置かれた場所で、自分が決めた場所で、自分なりに精一杯生きていけばいいのではないかと思いますが、私は地元に戻ってきて良かったと思っています。

 

 祭りの思い出

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