こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

第12回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)(2019.7.24)

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第12回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

録音はこちらから↓

今回は「フリーテーマ」でした!

メニューはコチラ

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まずは@にいやん

Vitamin K and the prevention of fractures: systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.

Arch Intern Med. 2006 Jun 26;166(12):1256-61.

PMID: 16801507

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 VKと骨折といえば、@程々な薬剤師が2月のエビテンで取り上げていたメナテロレノンの骨折への効果をみたメタ解析の論文(PMID:30734066)が記憶にあって、その効果はあまり期待できなさそうでしたが、この論文ではかなり効果的な印象で。疑いたくなるほど…もしかすると、メナテトレノンとその他のVK製剤では効果が違うのかもしれません。

 

次は@zuratomo4

Low-Calorie Vegetarian Versus Mediterranean Diets for Reducing Body Weight and Improving Cardiovascular Risk Profile: CARDIVEG Study (Cardiovascular Prevention With Vegetarian Diet).

Circulation. 2018 Mar 13;137(11):1103-1113.

PMID: 29483085

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 食事とダイエットというのは永遠のテーマでして…

この論文では、ベジタリアンダイエットと地中海ダイエットの効果は変わらなかったとのこと。3か月でマイナス1.8kgくらいであれば、そんなに有効なダイエット方法とは思えませんが…そんなに都合のいいダイエット方法はないのかもしれません…

 

次は@たけちゃん

Comparative Effectiveness of Tai Chi Versus Physical Therapy for Knee Osteoarthritis: A Randomized Trial.

Ann Intern Med. 2016 Jul 19;165(2):77-86.

PMID: 27183035

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太極拳は最近様々な医療・介護関連の分野で注目されていて、論文も多数出ているように思います。今回は変形性関節症の痛みに対する効果をみたもの。

結果は理学療法と効果が変わらないというものでした。

たけちゃんが言っていたように、健康サポート薬局の地域活動に導入するのは面白いアイデアだと思います。うちの病院では多職種が高齢者サロンにて「出前講座」をしていますが、セラピストの行う運動や体操はすごく人気があります。逆に薬剤師がよく行っている薬や健康に関する講和はあまり人気がありません。やはり、体を動かしたりするのが楽しいのかな、と思います。ぜひともこういったことは取り入れてもらいたいです!

 

たけちゃんのブログによる解説↓

 

次は@リンコ

Multidrug-resistant Organisms in Hospitals: What Is on Patient Hands and in Their Rooms?

Clin Infect Dis. 2019 Apr 13. pii: ciz092.

PMID: 30980082

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今回は、入院中の患者やその環境からの耐性菌の検出率というちょっとユニークな研究を取り上げました。

結果としては、入院によって手指や高度接触環境表面からの耐性菌の検出が増えました。そりゃそうなのかもしれませんが、こうやってアウトブレイクしていくんだな、と。これは海外の研究ですが、VREがこんなにも検出されていることに驚きました。

結果としては2つの施設の複合で書かれていますが、特にRGNBについては施設Bでの検出率が圧倒的に多かったので、その辺は念頭において解釈必要があるかと思います。

あとは、「気になった解析」で取り上げましたが、入院時の検査に関しては入院からの時間が経つに連れてMDROの検出率が増えていたことが気になりました。患者さんへの注意喚起はもちろんそうですが、私たち医療従事者も広げないように十分な注意が必要かと思います。

ちなみにこの論文は、Medical Tribuneの以下の記事を読んで興味を持ちました。論文の解釈の参考にもさせていただいております。

 

最後は@程々な薬剤師

Cost-effectiveness of a New Opportunistic Screening Strategy for Walk-in Fingertip HbA1c Testing at Community Pharmacies in Japan.

Diabetes Care. 2018 Jun;41(6):1218-1226.

PMID: 29686159

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(配信した際のスライドに誤りがありましたので訂正しております)

先日のNPO法人AHEADMAPのワークショップで取り扱われた論文のようです。

いわゆる「検体測定室」の費用対効果を示した論文となっております。

結果としては、検体測定室の利用にてコストが低下し、QALYは上昇しているので「dominant(優位)」の状態であり、検体測定室の利用は有用ということができます。

色々気になる点がある論文ではありますが、一番気になるのは2重盲検ではないので、検体測定室を利用した群の方が自分の健康の状態に関心があり、その分自分で病気や前向きな治療ができ、結果として様々な費用が少なくて済むのではないかということです。

まだまだ読み慣れていないので、費用効果分析は解釈が難しいです。

あともう一つ気になったところを…

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Table2なのですが、40-74歳の「HbA1c testing at SMOs」のコストは$4,951、effectivenessは17.996ですが、その下の5歳刻みの群ではコストはいずれも$5,300~$5,400台、effectivenessは17.97~17.98台となっております。なんかおかしい気が…

もしこれが間違っているのだとしたら、「Incremental cost」も「QALY」も違っているので2群の差はほとんどなくなるように思いますが、果たして…
 

 

今回は以上になります。

次回は8/21(水)の22時からの配信予定です!

テーマは「眼科用薬」

よろしくお願いいたします!