ちょっと前になりますが、今年の夏に町内3店舗目のドラッグストアがオープンしました。
中規模のチェーンのドラッグストアで、調剤部門なし、要指導・第一類医薬品の販売なしのドラッグストアです。
薬剤師の常駐はありません。
前にも書きましたが、うちの町にはその他にいわゆる調剤薬局が1店とドラッグストアが2店あります。
以前はドラッグストアのうち2店ともが保険調剤をしていたわけですが、この春から1店が調剤を止めてしまったため、うちの町で調剤のできる薬局は2店しかなくなりました。
そんな状況での新たなドラッグストアの進出。私は歓迎しておりませんでした。
それは新しいドラッグストアに客が流れることで、既存のドラッグストアがつぶれてしまうことを危惧したからです。
ドラッグストアはもう飽和しているようにも思いましたし。
もしそんなことになれば、町内に調剤のできる薬局が一つになってしまいます。これは大変なことです。
そんなことを思いながら、ようやく先日そのドラッグストアに行ってきました。
入ってみるといきなり、空間除菌グッズがお出迎えしてくれました。
季節柄仕方ないのかもしれませんが、意味ありませんから…
(ただ、私も薬局にいたときには何も知らず売ってましたから。今となっては恥ずかしいですが。)
それはさておき、医薬品もたくさん陳列されておりました。
しかし、そこで立ち止まってる人はほとんどおらず、みなさん奥の食料品コーナーへ。
このドラッグストアをよく利用する方に理由を聞くと、「食料品が安いから」という答えが返ってきました。
確かに食料品は安かったです。ただ、食料品の安さを売りにする「ドラッグストア」ってなんかなぁ…という気分になりました。
食料品だけでなく、日用品も医薬品も他に比べるとそれなりに安かったように思います。
医薬品を本気で売っているのか、ついでに売っているのか、どちらなのだろうと、正直思いました。
しかしまあ、本当にたくさんの薬の医薬品が売られておりまして。
あれだけの数を登録販売者だけで販売するのかと。。。ちょっと色々と心配になります。
基本的には登録販売者という訳の分からない制度には反対の立場ですので。
ああいうのを見てしまうと、やっぱり薬剤師が必要なのでは?と感じてしまいます。
そういや、アベノミクスの第3の矢として放たれた、医薬品のネット販売の解禁で、経済成長はしたのでしょうかね????
まあ、するわけないですけどね。
とりとめのない内容になってしまいましたが、オープンして半年、さほど流行ってはないようで安心しているところでございます。
今後、最悪のシナリオにならないことを祈りたいと思います。
もし最悪のシナリオになってしまったら、私が病院から飛び出せばいいだけ、とひそかに考えていたりもしていますが。
2015年も残すところあとわずかとなってしまいました。
薬剤師不足で仕事が追い付かなくなり、ブログをなかなか書けなかったのは残念でした。
来年もなかなか書くのは難しそうですが、たまには自分と向き合って何か書いていければと思っております。
それでは、良いお年を。