こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!
今回は、web参加した第13回プライマリ・ケア連合学会(JPCA2022)の振り返りを、自分のツイートともにしていきたいと思います。
昨年は参加しなかったので、2年ぶりの参加となりました。横浜で現地参加したかったですが、コロナ禍ということで断念しました。
では書いていきます。
まず最初に一応こちらに触れておきます。
誰だよ呼んだの
— リンコ (@manabunoda) 2022年4月19日
第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会https://t.co/Cbeo4FVhYr pic.twitter.com/zA5e4OiIEk
私のツイートが物議を醸すきっかけになったような気がしますが。
シンポを拝聴しましたが、やっぱり長尾氏を呼ぶべきではなかったと個人的には思います。
結局、イベルメクチン等の話はされておりませんでしたが(止められたんですかね?)、いわゆる時の人であり、COVID-19に関しては明らかに誤っている情報を流し続けていますからね。いくら多様性が認められている学会とはいえ、品を疑われても仕方ないと思います。
てことで本題へ。
シンポジウム14【「社会的処方」におけるプライマリ・ケアの役割および課題】
小杉湯の平松さんの話よかったなー
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月11日
銭湯舐めてたよ#JPCA2022
小杉湯https://t.co/j2O4HkwSbd
銭湯ってすごく温かいイメージがあります。温度じゃなくて心の話ですね。今回のシンポを見て、みんなが交流する場になってるんだなと。いわゆる「ごちゃ混ぜ」の状態で。今こんな感じで集まれる場所はあまりないですからね。すごくいい場だなと感じました。特に「小杉湯」はただの銭湯ではなく、ユニークな取り組みを多くされており、活発な交流が行われているようです。銭湯嫌いな私が一度行ってみたいと思った銭湯でした。
社会的処方の話聞いてると、地域におせっかいな人が減ってきてるのかなって思いますね。地域での個人のつながりも薄くなってきてるんでしょうし。
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月11日
医療者がせっかく地域に出ていくんだったら、空気を読み過ぎず、もっとおせっかいでもいいのかなと思ったり。#JPCA2022
このツイートが拝聴して最も強く感じたことです。おせっかいな人が毛嫌いされて減ってきて、地域のつながりが薄くなってきて。時代の流れと言われればそれまでですが、寂しいですし、プライマリケアという意味ではマイナスでしかないのかなと思います。
私に会うたびに「まだ結婚してへんのか?ええ相手おらんのか?」って言ってくるおせっかいな近所のおじさん・おばさんがいますが、僕は大好きですし、そういった人たちを大切にしていきたいものです。
インタレストグループC【これからのプライマリ・ケア✕まちづくり決起集会!】
オンデマンド:「これからのプライマリ・ケアxまちづくり決起集会!」視聴完了
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月11日
みなさんそれぞれ素晴らしい取り組みをされてるなと思う一方で、医師が地域に出るのはそんなに難しい事なのかと思ったり。もっと簡単な方法はないのかなとモヤモヤした。
薬剤師ver.が見たいです!#JPCA2022
この企画は、「①withコロナにおけるプライマリ・ケア✕まちづくりの課題抽出と、実践内容の共有。②afterコロナにむけて、プライマリ・ケア✕まちづくりに携わる人々が学会終了後も継続的な情報交換を行えるプラットフォームの構築。」を目的に医師10名程度でパネルディスカッションを行う形式でした。
みなさん苦労されながら積極的にまちの中に出て、様々な取り組みをされておりました。ただ、ちょっと気になったことがありまして。そんなにまちの中に溶け込むのって大変なのかな?と。特別なことをしている方が多かったように思うのですが、普通に生活していく中で近所付き合いをしたり、イベントに参加することで自然と溶け込むことができるような気がします。うちの町だったら祭りですね。ただ、6年に1回しかないのですが、、、
まあでも薬剤師は薬局があるからそもそも地域にいるんですよね。これが他の医療職とは大きく異なるところだなと。
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月11日
医師とコラボしてもよさそうだし、地域の医療資源としてうまく活用してほしいですね。#JPCA2022 https://t.co/ji6iC9nNhX
このシンポの薬剤師ver.も見てみたいなと思ったのですが、特に薬局は風景のようにその地域にあり、地域住民とも近い存在であることが多いのかなと思っています。もちろん新しくできた薬局は別なのかもしれませんが。そのおかげもあり地域の中での存在という意味では、薬剤師は他の職種と異なると思いますし、それを他の職種の方が利用してもらってもいいのではないかと感じています。
てことで、1日目は以上になります。
2日目は…
昨日は地域とのつながりの話をたくさん聞きましたので、今日の午前は学会をパスして地域の壮年ソフト大会に参加してきます。
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月11日
この解釈で合ってますよね?#JPCA2022
そうでした、壮年ソフトの大会に行っていて参加しなかったんでした。
プライマリケアという意味では参加したことはすごく意味があったと思いますし、それは1日目が教えてくれた気がします。この壮年ソフトの大会は3年ぶりに開催されたもので、ここ最近は地域のイベントが軒並み中止となる中でようやく開催されたイベントでしたので、地域のみなさんと交流できたのは大きかったです。また、地域の皆さんが元気にはしゃいでる様子を見ることができたのも医療者としてよかったと思います。結局散会まで参加しましたので午後も学会には参加できませんでしたが、十分に地域のみなさんと交流ができたのではないかと思います。
なおソフトの成績は…
本日の成績
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月12日
5番ピッチャー
3打数1安打1打点、16失点
疲れた…
打たれまくりでした。私よりも10歳も20歳も年上のおじ様方に打たれたのですが、少しでもストレスが発散でき、ランナーに出ることで運動することに繋がったのであれば私は嬉しく思います。来年はリベンジですね。
てことで、あとはオンデマンド配信で視聴したものになります。
教育講演D 【ケースから学ぶ慢性臓器障害・マルチモビディティ 〜慢性臓器障害×マルモで慢性疾患を全方位的に捉えよう〜】
「ケースから学ぶ慢性臓器障害・マルチモビディティ〜慢性臓器障害×マルモで慢性疾患を全方位的に捉えよう〜」視聴完了
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月18日
とても分かりやすいレクチャーでした。2つのレクチャーを続けて聞くことでより理解が深まった気がします。薬剤師としての関わり方を考えていきたいです。#JPCA2022
この教育講演はすごく良かったですね。慢性臓器障害とマルモは相性いいなあと。
実は、当院では「慢性臓器障害×マルモ」でカンファレンスを行っております。患者さんの現状や問題点を整理するのに大変役立っています。薬剤師として、というよりは一人の医療者として患者さんを診ていくイメージです。どうしても薬剤師は薬が中心になりがちですので、視野を広げるにはいい考え方だなと。
まだ私自身が勉強不足ではありますので、今後理解を深めていきたいと考えております。
演者の佐藤健太先生の書かれている「慢性臓器障害」の書籍のリンクを張っておきます。
大浦誠先生は「医学会新聞」で「ケースで学べるマルチモビディティ」を連載されておりましたので、そのリンクも貼っておきます。
シンポジウム30【診断エラーに対して医師 -薬剤師は具体的に現場でどのような協働ができるか】
シンポ30「診断エラーに対して医師-薬剤師は具体的に現場でどのような協働ができるか」視聴完了
— リンコ (@manabunoda) 2022年8月7日
明日からまた頑張ろうと思えるいいシンポでした。
個人的には、後悔しないように気になったことはどんどん提言するスタイルでやっております。医師が気づいてない場合は特に。#JPCA2022
全然期待せずに見始めたシンポでしたが、学びは大きかったです。
「診断エラーかもしれない」と思うことは時々あるのですが、伝えるべきかそうでないのか、どのように伝えるのかに迷うことは多くあります。私はツイートしたように、後悔しないためにも積極的に伝えるようにしています。副作用に関したものがほとんどですが、副作用の可能性を考慮できていなかったり、誤って副作用と診断していると考えられるケースですね。もちろん立場や関係性、医師のキャラなど言いにくいことは多々ありますけど、自分の仕事を全うするまでかなと思います。年下の医師だとこちらの方が立場が上になることもあるので、その場合の方が気を使いますね。
シンポジウム19【プライマリ・ケア医がスポーツ診療に関わる ~現状と可能性~】
シンポ19「プライマリ・ケア医がスポーツ診療に関わる~現状と可能性~」
— リンコ (@manabunoda) 2022年8月22日
アンケート調査の「アンチ・ドーピングに注意をした適切な処方の仕方を説明できる」の項目で、「全く自信がない」「自信がない」の回答が7割近くだったので、スポーツファーマシストが関わる必要性を感じました。#JPCA2022
このシンポの中ではアンチドーピングの話も出てきたのですが、演者に薬剤師がいないことが残念でした。学会内に「スポーツ・運動医学委員会」があるのですが、ここには薬剤師がいないっぽいんですよね。スポーツファーマシストの存在が知られていなければそれまでですが…
ツイートしたように、学会委員へのアンケート調査についての発表がありました。「アンチ・ドーピングに注意をした適切な処方の仕方を説明できる」の項目で、「全く自信がない」「自信がない」の回答が7割近くになっていました。おそらく回答したのはこの分野に関心のある医師だとは思います。スポーツファーマシストが関わっていく必要性を痛感しましたし、もっとアピールしないといけないと感じました。
☆ご登壇された「スポーツドクターT」のnote
☆Doctor Tのスポーツエクササイズ医学
ツイートは以上でしたが他にもたくさん視聴しましたので、いくつかまとめていきます。
学会ジョイントプログラム6<日本腹膜透析医学会> 【腹膜透析で変わるCKDの在宅診療 ~家庭医が始める腹膜透析~】
腹膜透析がこの学会取り上げられているのにびっくりしました。
終末期の透析患者の過ごし方が一つの話題でしたが、「PDラスト」と概念を初めて知りました。基本的に終末期は、血液透析施設で入院してそのまま看取りとなるのが一般的ですが、「PDラスト」選択すれば自宅での看取りも可能となるかもしれないですね。簡単なことではないかもしれないですが、今まで頭になかった選択肢を知ることができてよかったです。
シンポジウム21【再考!ポリファーマシー 〜真に効果的なアプローチとは〜】
ポリファーマシーへの介入ってやっぱり悩ましいですね。
シンポ中にもありましたが、アウトカムの設定と介入方法を再検討しないといい結果を出すのは難しそうですね。まあでもいらない薬はきっぱり止めるのみだと思いますが。
じゃあどのように対応していくのか、というのも議論の一つの焦点だったかと思いますが、ポリファーマシーに対して私はどこかで拾ってきた以下の言葉が好きです。
「Polypharmacy is a useful ‘flag’ for increased risk and a cue for medicines review.」
(ポリファーマシーはリスク上昇を示す有用な‘旗’であり、薬剤の再吟味の合図となる。)
悪だとか介入しなきゃとか考えるのではなく、"旗"だと捉えることでもう少し楽にポリファーマシーと向き合える気がしています。きっかけにしたいですね。
漫然投与やクリニカルイナーシャに気づくこともありますし、薬物療法上の問題点だけでなく、医学上の問題点、生活上の問題点が浮き彫りになることもありますよね。そういった意味では、前出の慢性臓器障害やマルモとの相性もよさそうではあります。
処方のたびに向き合うのは大変なので、入院等の何かイベントが起きた時や誕生日月、患者さんから何かしらの訴えがあった時などに調整するといいのかもしれません。
教育講演27「JPCA教育講演コアシリーズ - JPCX外来5-膝、肩、腰痛」
なかなか整形外科のコモンな疾患についての講演は聞く機会がほとんどなかったので、すごく勉強になりました。診断方法や治療期間・治療方法、どのような経過を辿るのかなど、よく理解できました。
薬の話はあまり出てこなかったのですが、比較的治療期間の長い疾患があることも理解できたので、整形外科からの痛み止めの長期処方に対してこれまでよりは心を穏やかにしていようと思いました。
他の整形疾患についてもまた企画してほしいです。
教育講演10【プライマリ・ケアにおける押さえておきたい古典的文献】
毎年楽しみにしている講演です。今年は3人の先生が発表されましたが、最初の先生(どなたでしたっけ…)の発表を紹介します。
ことで、スクショしましたのでスライドをそのまま貼っていきます。
論文は7本紹介されました。
Ann Fam Med . 2020 Jan;18(1):24-29. PMID: 31937529
BMC Family Practice ;22. 59. (2021)
③Quality of primary care provided in community clinics in Japan
J Gen Fam Med . 2018 Dec 28;20(2):48-54. PMID: 30873304
BMJ Open . 2022 Mar 16;12(3):e057418. PMID: 35297779
Intern Med . 2022 Mar 1;61(5):647-651. PMID: 34924459
⑥The Ecology of Medical Care During the COVID-19 Pandemic in Japan: a Nationwide Survey
J Gen Intern Med . 2022 Apr;37(5):1211-1217. PMID: 35132558
BMJ Open . 2022 Apr 6;12(4):e055353. PMID: 35387814
個人的には②と⑦が気になりました。
まだ全然読めていないので、またゆっくり読みたいと思います。
ちなみに、2人目の大浦先生の紹介された論文は以下の6つになります。
「ケアの継続性」についての論文の紹介でしたが、私の理解が追い付かず…
プライマリケアとしては重要な考え方ですので勉強しておきます。
まとめ
PC学会らしく、幅広い分野のシンポジウムや教育講演がありました。大変楽しめましたし、勉強になりました。興味のない人には全然面白くないのかもしれませんが、、、
オンデマンド配信のおかげでたくさん見れましたが疲れましたね。予定通り最後にまとめて見ることになったわけですが。Live配信が3会場だけと少なかったのが残念でした。
口頭発表もたくさん見たのですが、研究マインドを持って仕事をしないといけないなとつくづく感じました。
プライマリの界隈の人たちはみんな楽しそうだからいいですよね。苦労も多いんでしょうけど、楽しんでやってるなーって。#JPCA2022
— リンコ (@manabunoda) 2022年6月11日
なんだかんだでこの感想につきます。ほんとみんな楽しそうで。やっぱり仕事や地域での活動は楽しんでやらないといけませんね。
さて、来年は名古屋です。懇親会はレゴランド貸し切りのようです(笑)
コロナが落ち着いていたら現地参加したいですが、どうなることやら。
今回は以上になります!
参考になれば嬉しいです!