リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

私が大手調剤薬局を退職し、ド田舎の地元の病院に転職した理由 その1

久しぶりにブログを書きます。

昨日で、大学卒業から6年半勤めた大手調剤薬局での実勤務が終わりました。
今日から1ヶ月半有給消化をし、
12月の中頃から地元に帰り、田舎の病院薬剤師として働くことにしました。

この答えにたどりつくのに本当にたくさんのことを考えました。
そのいきさつについて、自分の記録としても残しておきたいので、ブログに書くことにしました。
長編になると思いますので、何日かに分けて書きます。

まずは薬学部に入学した理由から。
それは、親に「薬学部に行ってみたら?」と言われて何となく薬学部を目指して、
運よく後期試験で通ったわけです。

薬学部での生活は楽しかったですし、充実していました。
勉強は好きだったので、たくさんのことを頭に詰め込みました。
でも、今思えばそこに「患者」は存在していなかったですね。

そんなこんなで、特に手こずることもなく薬学部を卒業し、国家試験を通過。
薬剤師となったわけです。
就職活動も概ね順調でした。
最初は開発とかCRCとかに憧れていたわけですが、
まあそんなに簡単になれるものではなく、
それほどビジョンがあるわけでもなかったので、すぐに断念。
MRになって頭をペコペコ下げるのも嫌、
病院は実習先のイメージが悪かったから×、
ドラッグストアは、薬じゃない物もたくさん扱っていて、
薬剤師としての仕事ができなさそうだから×、
地元は田舎すぎて×。
そんなこんなで調剤薬局を選択し、たくさん説明会に行き、
その中で最も「フィーリング」の合った会社に入ったのでした。

今思うとこの選択はすごい恐ろしいものでした。
私は就職するまで調剤薬局に行ったことはなく、
薬歴を見たこともなかったのです。(そういえば実習先でも見せてもらわなかったなぁ。)

そんなわけで大手調剤薬局に就職し、1か月の研修を経て山口県の店舗に配属されました。
最初に配属された店舗は患者数も薬剤師数も多く、とても忙しく、
それに加え上司とそりが合わず、半年で異動。
あの時はとにかく目の前のことで必死でしたね。

そしてぶつかったもう二つの壁。
「自分はなぜ山口にいるのか?」
「門前薬局というビジネス、処方箋通りに薬を渡す薬剤師って何なのだろう?」

これには大きく悩みました。
本当に色々考えました。
正直薬剤師の必要性なんて感じなくなってきて、
去年くらいまでは、転職先では薬剤師の仕事は辞めよう。とまで思いました。

ただ、結局転職先を決めかね、ズルズルと「処方箋通りに薬を渡す薬剤師」を続けてきました。
そして、1年前くらいからいよいよ気力が追いつかなくなり、
転職先を本気で探しだしたのですが、
他の職種を見るより、まずは薬剤師に何ができるのかを考えようと思い、
たくさんの勉強会や講演会に行きました。

そしてそこでの数々の出会いに私は心を動かされ、
最終的に地元の病院に勤めることに決めました。

長くなりましたので、これから先は明日書きます。

P.S ちょっと話はそれますが、最初の店舗で辛かった時はたくさんの音楽に励まされました。
一番励まされたフレーズ、
「頭下げるため生まれたわけじゃない
こんな運命なんて望んでない
いつか夢見ることを忘れてしまったね」(Stamping Ground/REAL REACH)

そんなREAL REACHも今年の12/21で解散。
自分の天職とも重なり、なんか運命的なものを感じます。
本当にこのフレーズには勇気をもらいました。
ついでにREAL REACHでもう一つ好きなフレーズ
「一度しかない人生さ 人に笑われたってもええじゃないか」(Survive/REAL REACH)

いつも迷った時に原動力になる言葉です。