こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

第35回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)(2021.6.23)(フリーテーマ)

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こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

第35回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

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今回の録音はこちらからどうぞ↓


 
 

 

今回は「フリーテーマ」でした。

 

 メニューはこちら↓

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まずは@猫になりたい薬剤師

Fall prevention interventions in primary care to reduce fractures and falls in people aged 70 years and over: the PreFIT three-arm cluster RCT

Health Technol Assess . 2021 May;25(34):1-114.

                PMID: 34075875

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こちらは70歳以上の方への種々の転倒予防介入が転倒や骨折を減らせるかどうかを検討したクラスターランダム化試験です。

運動介入、多因子による予防介入群とアドバイス群の3群に分けて行った結果、18カ月間の骨折や転倒に関して、群間差は認められませんでした。

費用効果分析もなされており、わずかではありますが運動介入が最も費用対効果が優れておりました。

Limitationでは骨折の発生が想定より少なかったことが挙げられており、対象集団が異なれば結果も異なった可能性はありますが、、、

介入方法などの詳しい解説は、以下の@猫になりたい薬剤師のブログをご参照ください。

 

 

次は@程々な薬剤師

Field evaluation of repellent formulations containing deet and picaridin against mosquitoes in Northern Territory, Australia

J Med Entomol . 2004 May;41(3):414-7.

                  PMID: 15185943

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こちらは現在虫よけ剤として使用されているイカリジンとDEETの有効性を比較した研究です。

この研究デザインは辛い…

対照群である100%アルコール群と比較したところ、イカリジンと20%DEET、30%DEETでは有効性が確認されました。

nが少ないので外れ値も時々あったようですが、だいたい同じくらいの有効性なのでどれを選んでもさほど差はなさそうですね。

DEETに関しては30%DEETは12歳以上限定となっているようなので使用する際は注意したいです。

以下のアース製薬のホームページにイカリジンとDEETについてはまとめてありましたのでよろしければご参考にされてください。

 

 

次は@リンコ

Total dosage of gardenia fruit used by patients with mesenteric phlebosclerosis

BMC Complement Altern Med . 2016 Jul 11;16:207.

                  PMID: 27402114

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平成30年2月に生薬サンシシおよびサンシシ含有製剤14成分について、腸間膜静脈硬化症(MP)が添付文書改訂の指示にて注意喚起されました。

今まであまり興味はなかったですが、先日参加した漢方の勉強会でMPに関する論文が紹介され、今回取り上げることにしました。

こちらの論文では、MP症例の患者の特徴が報告されております。

年齢は非MP症例と比較してやや高め、平均投与期間は11.1年、また累積投与量はMP症例全てが5,000g以上と報告されました。

サンシシを含むツムラの漢方を表にまとめておきましたが、長期投与されている際は十分に注意していきたいと思いました。(論文中にツムラを含む、サンシシ含有製剤がまとめられております)

参考資料

漢方薬内服により発症した腸間膜静脈硬化症の臨床経過

漢方薬による腸間膜静脈硬化症

 

 

次は@にいやん

Association of Low-Dose Quetiapine and Diabetes

JAMA Netw Open . 2021 May 3;4(5):e213209.

PMID: 33961038

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こちらは低用量クエチアピンと糖尿病発症の関連を調査したコホート研究です。

クエチアピン群とSSRI群とを比較して、Full cohortでは有意にクエチアピン群で糖尿病発症が増えましたが、PS matched cohortでは有意差がありませんでした。

有意差があったとしても1000人年あたり1人程度ですので、あまり気にしなくてもいいのかなと思います。

他の論文もいくつか読んだことがありますが、それほど気にしなくてもいいと考えることもできますし、他の抗精神病薬でも十分に注意する必要があると言えるのかなと個人的には考えております。

 

 

次は@zuratomo4

Failure to demonstrate efficacy of aducanumab: An analysis of the EMERGE and ENGAGE trials as reported by Biogen, December 2019

Alzheimers Dement . 2021 Apr;17(4):696-701.

                  PMID: 33135381

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さて、話題のアデュカヌマブに関する論文です。

アデュカヌマブは初めてのアルツハイマー病治療薬として、先日FDAより承認を受けました。

これを受けて株価は大反発となっておりますが、追加試験が必要とされており、承認が取り消される可能性もあるようです。

効果が限定的なんですよね。

ということで、zuratomo先生が論文を紹介してくれました。

こちらの論文では、アデュカヌマブの2つの大規模第3相臨床試験が紹介されております。

臨床認知症評価尺度(CDR-SB;18点満点)は、EMERGE試験ではプラセボ群と比較して高用量群のみ有意差あり(差は0.4Ptのみ)、ENGAGE試験ではいずれの用量でも有意差はありませんでした。

この結果を見る限りでは効果は限定的と言わざるを得ない気が…

どうやら「アミロイドβの減少効果」が承認の決め手となったようですね。。。

薬価は年間600万くらいになるようで、果たしてその価値があるのかどうか…

今後、追試等を注視していきたいと思います。

※参考資料

2019年度 第2四半期 決算説明会資料

詳報 FDAがアデュカヌマブを迅速承認、18年ぶりの快挙:日経バイオテクONLINE

米国でのアデュカヌマブ迅速承認で広がる波紋と懸念、そして日本導入への課題:日経バイオテクONLINE

 

 

最後は@たけちゃん

Sperm Parameters Before and After COVID-19 mRNA Vaccination

JAMA . 2021 Jun 17.

                  PMID: 34137808

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 ※ツイキャスに干されそうな気がしたので、スライドの一部にモザイクをかけています(が、目を細めたら見えますねw)

こちらはファイザーおよびモデルナの新型コロナウイルスワクチンが精子に影響するかどうかを検討した研究です。

結果は接種後に精子濃度と全精子運動数は増加しており、悪い影響はないことが分かりました。一安心ですね。

たけちゃんは新婚さんですので、これから子作りですかね?頑張ってね!

 

 

今回は以上になります!

参考になれば嬉しいです!

 

次回は7/21(水)22時より、テーマは「ドラッグストアにあるもの」にて配信する予定です。

よろしければご視聴くださいませ!

 

 

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