こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

第7回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)(2019.2.27)

f:id:gacharinco:20190227233826p:plain

第7回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

録画はこちらから↓(今回は発表者が多かったので前半と後半の2部に分かれております)

 

さて、今回のメニューです。

f:id:gacharinco:20190227234827p:plain

 

今回は今までで最多の5名の発表者でした!

 

それでは順番に紹介していきます。

まずは@zuratomo

ARB users exhibit a lower fracture incidence than ACE inhibitor users among older hypertensive men.

Age Ageing. 2017 Jan 10;46(1):57-64.

PMID: 28181652

f:id:gacharinco:20190227235143p:plain

ARBやACEIが骨折を減らすことが示唆されました。サイアザイド系が骨折を減らすことは知っていましたが、ARBやACEIも減らす可能性があるとは驚きです。対象群は主にβブロッカーを服用していたようです。

ARBに関してはかなり減っており衝撃的ではありますが、同様の研究をまだ見たことがありません。今後注目していきたいと思います。

 

次は私@リンコ

Romosozumab or Alendronate for Fracture Prevention in Women with Osteoporosis.

N Engl J Med. 2017 Oct 12;377(15):1417-1427.

PMID: 28892457

 

f:id:gacharinco:20190228074053p:plain

先日発売になったロモソズマブ(イベニティ®皮下注)の第3相試験です。

アレンドロン酸70mg(注:日本の倍量)と比較して、いずれの評価項目でも優位に改善していたよう。

心血管イベントの件でFDAと揉めているようですが、他の試験を見るとさほど気にしなくてもいいのかもしれません。今後の研究を待ちたいと思います。

1回2シリンジ使用するので、1回の薬価は約5万円。高いですよね。。。

ちなみに、vs プラセボ、vs テリパラチド(フォルテオ®)の試験も行われております。

vs プラセボ

Romosozumab Treatment in Postmenopausal Women with Osteoporosis.

vs テリパラチド(フォルテオ®)

Romosozumab (sclerostin monoclonal antibody) versus teriparatide in postmenopausal women with osteoporosis transitioning from oral bisphosphonate therapy: a randomised, open-label, phase 3 trial.

 

次は@にいやん

Bone mineral density and fracture risk with long-term use of inhaled corticosteroids in patients with asthma: systematic review and meta-analysis.

BMJ Open. 2015 Nov 24;5(11):e008554.

PMID: 26603243

f:id:gacharinco:20190228080135p:plain

ステロイドの吸入と骨折は関連しなかったとの報告。

リスクは上昇するかと思っていたので、意外でした。小児のデータも含まれているのがいいですね。

年齢や使用薬剤、使用量、使用年数などで差が出てくるかもしれないので、そういったところも知りたいと思いました。

ちなみにですが、COPDへのICSによる骨折については、以前こちらのブログで取り上げておりました。ややリスクの上昇はみられましたが、それほど大きな差ではなかったようです。

 

次は@程々な薬剤師

The efficacy and safety of menatetrenone in the management of osteoporosis: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.

Osteoporos Int. 2019 Feb 7.

PMID: 30734066

f:id:gacharinco:20190228080154p:plain

なぜか今頃出てきたメナテトレノンのメタ分析。

フリーで読めないのが残念です。

結果は、一番重要と思われる骨折リスクが減らず…

あえてメナテトレノンを選択する意義があるのかどうか…適応される患者群があるのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

 

最後は@たけちゃん

Zoledronic acid significantly reduces skeletal complications compared with placebo in Japanese women with bone metastases from breast cancer: a randomized, placebo-controlled trial.

J Clin Oncol. 2005 May 20;23(15):3314-21.

PMID: 15738536

f:id:gacharinco:20190228080211p:plain

こうやって見ると、すごく効果的なように思います。使い方は4週に1回の静注です。

 今は「ランマーク®(デノスマブ)皮下注120mg」の方が主流となっているようです。

ゾレドロン酸といえば、骨粗鬆症治療薬として年1回投与の「リクラスト®静注用5mg」が発売されております。これと比べると4mgというのは投与量が多いですね。

デノスマブも、骨粗鬆症治療薬として「プラリア®皮下注60mg」が発売されております。

あと、キャス中に顎骨壊死のことが話題になっておりました。それに関する資料を提示しておきます。最近あまり関わってなかったので、うまく議論を進めることができなかったのがお恥ずかしい話で、、、

 また、これも話題になったのですが、ゾレドロン酸は4週に1回ではなく12週に1回でもいいかもしれないという論文です。おもしろいですね~

Effect of Longer-Interval vs Standard Dosing of Zoledronic Acid on Skeletal Events in Patients With Bone Metastases: A Randomized Clinical Trial.

 

 

今回は以上になります。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回は3/27(水)22時からの予定としております。

フリーテーマとし、各自が気になった論文を取り上げたいと思います。

 

参加希望の方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。

参加要項はこちら↓