
こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!
第95回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

録音はこちらからどうぞ↓
今回のテーマは「スポーツ」でした。
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1人目は@たけちゃん
Int J Sports Phys Ther . 2014 May;9(3):365-70.
- PMID: 24944855

こちらは、ゴルフ肘(テニス肘)に対する既治療無効例に対する遠心性手首屈筋強化運動の有効性を評価した前後比較の研究です。
今回の遠心性手首屈筋強化運動ではありませんが、おそらく類似の「遠心性手首屈曲(Eccentric Wrist Flexion)」に関してはyoutubeに動画があったので紹介しておきます。
主要アウトカムとしては、質問票(DASHスコア)による自覚症状の基づく機能障害の程度の変化が評価されております。
結果として、DASHスコアは全体で34.7から7.9へ有意に低下し、またスポーツが原因の18人ではDASHスコアのスポーツ項目において73.9から13.2へ有意に低下しております。
前後比較なので評価が難しい面はありますが、スコアは大幅に改善しており、一定の効果は得られているような気がします。それほど負荷のかかる運動ではないように思いますので、やってみる価値は十分にあるのではないかと感じました。
リハビリテーションについてはあまり研究を評価したことがないので、知識がなさ過ぎてどう評価していいのかが難しいです。。。
2人目は@猫になりたい薬剤師
Br J Sports Med . 2014 Jun;48(11):871-7.
PMID: 24100287

こちらは、スポーツ傷害予防のための運動介入の有効性を評価したRCTのメタ解析です。運動介入としては、ストレッチ、筋トレ、固有間隔トレーニング(バランスボール、片足立ち、ヨガ・ピラティスなど)、複合介入が評価されており、25のRCTが解析の対象となっております。
結果としては、筋トレ、固有間隔トレーニング、複合介入は外傷発生を有意に減らしておりましたが、ストレッチでは有意差が認められませんでした。
研究間で外傷の割合が数%から50%程度と大幅に異なりますし、項目によっては研究数がかなり少ない項目もあり、異質性が高めのこともあるので評価が難しいところですが。ストレッチは対象となった3試験とも差がなさそうなので、メタ解析でも差が出てないことは理解できます。他の項目に関しては比較的大きな差が認められているので、差はあるのかなと。
外傷予防という事であれば、ストレッチ以外の方法を取り入れた方がいいように思います。
@猫になりたい薬剤師のブログでの解説↓
3人目は@程々な薬剤師
How do women feel cold water swimming affects their menstrual and perimenopausal symptoms?
Post Reprod Health . 2024 Mar;30(1):11-27.
PMID: 38271095

こちらは、冷水水泳が月経症状および更年期移行期症状にどのような影響を与えるのか検討した自己申告による評価の研究です。平均49歳の1,114名の女性が対象となっております。
結果としては、スライドに記載のあるように、症状によって程度の差はあるものの多くの症状で改善が認められています。
自己申告の研究で、どこまで信頼性があるのか分かりませんし、ある程度プラセボ効果も含まれているのではないかと思います。
冷水水泳が苦痛にならないのであれば、試してみる価値はあるのかなと感じています。
4人目は@zuratomo4
Injuries and Overuse Injuries in Esports
Sports (Basel) . 2026 Mar 24;14(4):127.
PMID: 42043059

こちらは、eスポーツにおける外傷およびオーバーユース障害に関する実態調査です。
eスポーツ大会参加者を対象にしたアンケート調査で、対象者1,229名のうち、198名が競技大会に参加するアスリートだったようです。傷害は変性疾患およびオーバーユース障害がメインだったようです。
結果としては、体幹・脊椎部で26.0%、手関節部で18.3%に傷害が認められたようです。また、男性よりも女性で、アマチュアよりもプロで傷害が多く発生しておりました。
アンケート調査なので、評価には注意が必要ですが、一定の傾向は認められたのではないかと思います。
主には急性傷害よりも過負荷およびオーバーユース障害と解析されております。同じ姿勢が続きますし、また指先を酷使するので、こういった傷害が発生するのは職業病的なことで仕方のないことかなと感じますが、プレイヤーとしては成績に繋がる可能性も大きそうなので、対策をしながら競技を続けていく必要がありそうです。
5人目は@リンコ
EMed Sci Sports Exerc . 2022 Oct 1;54(10):1657-1664.
PMID: 35522257

こちらは、高齢者におけるスポーツ・運動グループ参加の種類と社会心理学的健康との関連を評価した3年の縦断研究です。ベースライン時点における20種類のスポーツ・運動グループへの参加について、①抑うつ症状、②主観的健康観、③主観的ウェルビーイング、④笑いの頻度の変化の4つのアウトカムについて評価されています。参加種目については、男女間で差が大きかったです。
結果としては、男性ではゴルフにおいて全てのアウトカムで改善の傾向が認められました。また抑うつ症状については多くのスポーツで、また全体としても改善が認められており、グループに参加することの重要性が示唆されているようにも思います。女性ではウォーキングや筋トレで2項目にて改善が認められております。
それぞれで確認されている差がどの程度の差になるのかというところが分かりにくく、悩ましい所ではあります。
全体的に男性の方で改善の傾向が認められたのは、女性ではスポーツ以外でも集まる機会が多い一方、男性ではあまり機会がないのが要因かなと感じております。引きこもりがちになってしまうかと思いますので、機会を見つけて積極的に外に出ていく事も重要ではないかと思います。老後は何しましょうね。ちょっとずつ考えていきたいです。
今回は以上になります!
参考になれば嬉しいです!
次回は7/15(水)22時より、「フリーテーマ」にて配信予定です。
よろしければご視聴くださいませ!