リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

第90回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)(2026.1.21)(フリーテーマ)

こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

第90回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

 

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録音はこちらからどうぞ↓

 

今回は「フリーテーマ」でした。

 

今回のメニューはこちら

 

 

1人目は@zuratomo4

Countering the Monogamy-Superiority Myth: A Meta-Analysis of the Differences in Relationship Satisfaction and Sexual Satisfaction as a Function of Relationship Orientation

J Sex Res . 2026 Jan;63(1):130-142.

PMID: 40126203

こちらは、一夫一婦制および非一夫一婦制の個人における関係満足度と性的満足度の程度を比較した研究のメタ解析です。非一夫一婦制には、"open" "polyamorous" "monogamish" "swing"などが含まれていたようです。中々難しい。。。

結果としては、一夫一婦制とそれ以外では関係満足度や性的満足度に有意差は認められませんでした。ただし、異質性は大きかったようです。

非一夫一妻制は、傍から見てると何だか楽しそうではありますが、そんなこともないのかもしれませんね。人が増えるとトラブルは増えそうですし、簡単ではないのかもしれません。性別によっても違いはあるのかもしれませんが。非一夫一妻の種類もいくつかあるようなので、種類による差も検討が必要そうです。

 

 

2人目は@リンコ

Recovering From Stevens-Johnson Syndrome and Toxic Epidermal Necrolysis

JAMA Dermatol . 2025 Nov 12:e254345.

PMID: 41222950

こちらは、スティーブンスジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死症(TEN)の既往患者におけるインタビュー研究です。SJSおよびTENの経験者29名を対象としております。原因となった薬剤としては、ST合剤(9件)、Sulfasalazine(4件)、アロプリノール(3件)、ラモトリギン(3件)、その他サルファ剤(2件)などが取り上げられております。重篤副作用対応マニュアルによると、SJSは年間100万人当たり1~6人、TENは0.3~1.4人報告されているようです。

インタビューの評価の分類は、生物心理社会モデル(BPS)モデルが用いられております。

BPSモデルはこちらの孫先生の講義をご参考に↓

さて結果としては、bio:視力障害・機能的自立の低下・極度の疲労、psyco:時期尚早なアドバイス・PTSDおよび類似症状、social:家族への教育とサポートの必要性・キャリアへの影響・経済的困難・医療制度の紹介不足などが聞き取られました。

結果を見る限り、SJSやTENの患者さんは退院後の生活に大きな影響があるようです。そして、なかなか家族などの周囲の人々に理解してもらえず苦しむ様子が伺えました。また、医療者のサポートも不足しているようで、態度もそうですし、サポート制度の周知も十分ではないようです。

このような論文はあまり読んだことがなく、大変勉強になりました。様々な影響が残るようで、十分な説明とサポートの重要性を感じました。また、このようなケースではBPSモデルを用いてまとめると、結果が見えやすくなることが分かったので、今後に活かしていきたいです。

 

 

3人目は@程々な薬剤師

Tai chi or cognitive behavioural therapy for treating insomnia in middle aged and older adults: randomised non-inferiority trial

BMJ . 2025 Nov 26:391:e084320.

PMID: 41297969

こちらは、中高年者の不眠症治療における太極拳と認知行動療法の有効性を比較した評価者盲検RCTです。太極拳群では週2回3か月間実施し、15カ月目までフォローアップされています。なお、15か月時点で評価を完了した太極拳群85名のうち36.5%が太極拳の継続実践を維持しており、またCBT-I群では、15か月時点で評価を完了した82名のうち15.9%が、介入中に学んだ知識やスキルを自己実践していると報告されております。

結果として、主要評価項目である不眠症重症度は、3か月後では太極拳群が認知行動療法群に劣っておりましたが、15か月後では両群に差はありませんでした

この結果をどう捉えるのかは悩ましいところです。太極拳の不眠への効果が表れるには時間がかかるのか、15カ月も経てば介入の有無に関わらず不眠が改善傾向となるのか。太極拳を継続しているのが3割程度なので、太極拳の有効性と判断するのは難しそうな気もします。

介入終了後も継続している方が3割もいるのは、太極拳から得られる実感が何かあったのかなとも感じました。

 

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4人目は@猫になりたい薬剤師

Community-based exercises improve health status in pre-frail older adults: A systematic review with meta-analysis

BMC Geriatr . 2024 Jul 10;24(1):589.

PMID: 38987690

こちらは、プレフレイル高齢者に対する地域運動介入が有効かどうかを評価した22のRCTのメタ解析です。

結果としては、下肢筋力や身体機能において、非介入群と比較して有意な効果が認められたようです。また、プレフレイルから健康状態への改善率も有意に大きかったようです。

ただ、運動の種類が様々であったようですが、運動の種類についてはメタ解析なされていないようです。どんな運動でもいいから、続けることが有効なのかなとも感じています。

当地区でも高齢者を対象とした運動教室が行われており、それも一定の効果が得られているのかなと。ただし、そういった場に出てこない人の方が圧倒的に多いので、多くの方に参加してもらう手法を考えていく事も重要だと思います。

 

 

今回は以上になります!

参考になれば嬉しいです!

 

次回は2/18(水)22時より、「テーマ:注射薬」にて配信予定です。

よろしければご視聴くださいませ!

 

 

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