
こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!
第83回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

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今回のテーマは「関節リウマチ」でした。
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1人目は@zuratomo4
Semin Arthritis Rheum . 2024 Apr:65:152392.
PMID: 38340613

こちらは、天候が筋骨格系疼痛の危険因子となるかどうかを評価したクロスオーバー試験のメタ解析です。11試験が組み込まれており、そのうち2試験が関節リウマチに関する試験だったようです。
結果としては、リウマチの試験に関しては、50-65歳限定で気温低下によるRA疼痛でER受診が増えたり、65歳未満の女性において降水量が増えることで再入院が増えたようですが、かなり限定的であり、全体的には天気の影響は認められなかったようです。一方、痛風患者における疼痛、発赤、関節腫脹の増加が高温と低湿度に関連していました(OR 2.04;95%CI:1.26~3.30)。
雨が降っているから…とか、低気圧が近づいて来ているから…ということは聞きますが、気のせいだったんですかね…
2人目は@猫になりたい薬剤師
Semin Arthritis Rheum . 2018 Feb;47(4):501-506.
PMID: 28863826

こちらは、関節リウマチ患者における抗リウマチ薬治療が心血管イベントに及ぼす影響を評価した韓国の後ろ向きコホート研究です。
結果として、MTXを含むDMARDs群では有意に心血管イベントが減少し、生物学的DMARDsでは差がなく、ステロイド、非選択的NSAIDs、COX-2阻害薬では有意に増加しておりました。また、RA患者におけるCVD発症率は、182.1/10,000人年でした。
ステロイドもNSAIDsも使わないといけないときはあると思いますが、減らせるのなら減らしていきたいですね。DMARDsでの治療を十分に行う必要もあるかもしれません。
@猫になりたい薬剤師のブログでの解説
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3人目は@程々な薬剤師
Complement Ther Med . 2025 Aug:91:103189.
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PMID: 40354829

こちらは、関節リウマチの過体重・肥満の閉経後女性における断食の有効性を評価したRCTです。断食群では、16時間断食+8時間摂食のインターミッテント・ファスティングが8週間行われ、対照群では通常の食生活が継続されております。
結果として、主要評価項目であるHAQ-DIスコアは有意に減少しております。また、BMI、DAS-28、CDAIも有意に減少しております。HAQスコアは3.8減っておりまずまずかなと思いますし、DAS-28の0.59の減少も十分かなと思います。一方、BMIは0.79の減少ですので、努力の割にはあまり減っていない気もします。
このように食事がリウマチの症状等に影響があるとは想像していなかったので驚きました。体重ではなく、他の因子の影響もあるのでしょうか。ただ、この食事をずっと続けるのは難しいと思いますので、どのようにして臨床に適応していくのかを考えていかないといけないと思います。
4人目は@リンコ
Ann Rheum Dis . 2019 Jul;78(7):899-907.
PMID: 31036625

こちらは、関節リウマチへのデノスマブの有効性と安全性を評価した第3相RCTです。
プラリア🄬には、「関節リウマチに伴う骨びらんの進行抑制」の適応がありますが、その詳細を知らなかったので、今回はこちらの論文を読んでみました。
本臨床試験では、デノスマブ60mgを3か月ごとまたは半年ごとに投与されており、12か月後の「mTSSスコア」が評価されております。添付文書上も、6か月に1回で効果が不十分な場合は、3か月に1回の投与が認められています。
結果としては、プラセボ群と比較して、3か月ごとおよび半年ごとのいずれにおいても12か月後のmTSSスコアが減少しておりました。ただ、スコアの差はそれほど大きくないように感じます。
ACR20,50,70も評価されておりますが、有意差はなかったようです。
プラリア🄬の適応はあくまで「関節リウマチに伴う骨びらんの進行抑制」であり、かなり限定的であることがこの論文から理解できた気がします。それを十分に理解して、投与の判断をするべきですね。
5人目は@たけちゃん
Ann Rheum Dis . 2022 Jul;81(7):925-936.
PMID: 35641125

こちらは、65歳以上の関節リウマチ患者における低用量プレドニゾロン追加療法(5mg/day,2年間)の有効性と安全性をプラセボと比較した二重盲検RCTです。
結果としては、プレドニゾロン群で有意にDAS-28は改善していましたが、有害事象はプレドニゾロン群の方が多く、特に感染症の罹患が多くなったようです。
DAS-28の差が-0.37ということでそれほど大きくないのかもしれません。必要な場合に投与するのは仕方ないかもしれませんが、感染症等のリスクを十分に理解して投与していく必要があるように思います。
6人目は@にいやん
Int J Rheum Dis . 2018 May;21(5):1010-1017.
PMID: 27455886

こちらは、MTXの分割投与と経口での単回投与および筋注での単回投与での有効性を評価したRCTです。週に15mgまたは22.5mgが投与されているので、日本の投与量よりはかなり多い印象です。
結果としては、主要評価項目であるLDAの達成率が経口投与での単回投与群で有意に低くなっておりました。
投与量が多いことがどこまで影響しているか分かりませんが、経口での単回投与には不利な結果となりました。よく見かけるのは6mgや8mgの単回投与なので、それも分割した方がよいのかも気になりました。どうしても分割のアドヒアランスが維持できなければ単回にするか注射薬を選択してもいいかもしれません。
今回は以上になります!
参考になれば嬉しいです!
次回は7/16(水)22時より、「フリーテーマ」にて配信予定です。
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