
こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!
第82回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

録音はこちらからどうぞ↓(2回に分かれております)
今回は「フリーテーマ」でした。
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1人目は@zuratomo4
Sex Roles . 2023 May 18:1-17.
PMID: 37360901

こちらは、独身男性22人へのインタビューをし、独身体験を検証した報告です。22歳から43歳と、年齢の幅は広い印象です。
結果としては、以下の5つについてまとめれています。
(1) 欠落感―「自分に何か問題があるのか?」という思い(はい 18名);(2) 伝統的な男性性・結婚・家族という支配的言説の外側を生きる(はい 18名);(3) 独身生活の利点と欠点(ある 20名);(4) 独身生活への適応(はい 21名);(5) 待つことと積極的に恋愛相手を探すことの間でのジレンマ(はい 17名)
年齢によって差があるのかどうかも気になるところです。
勉強になりました…以上!
2人目は@Fizz_DI
Cardiovascular events during World Cup soccer
N Engl J Med . 2008 Jan 31;358(5):475-83.
PMID: 18234752

こちらは、ワールドカップサッカー期間中の心血管イベントリスクを評価した観察研究です。2006年にドイツで開催されたワールドカップ期間中に、ドイツにて評価されております。
結果としては、ドイツチームの試合日における心臓に関連した救急事象の発生率は、対照期間の2.66倍であり、男性では3.26倍、女性では1.82倍と、いずれも有意に増加しておりました。自国チーム出場日以外では、男女ともに有意差がなかったようです。
ドイツで行われた研究ということで、国によっても結果は異なるかもしれません。贔屓のチームを応援するのは熱が入りますので、皆様どうぞ興奮しすぎないようお気をつけて。
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3人目は@リンコ
A natural experiment on the effect of herpes zoster vaccination on dementia
Nature . 2025 May;641(8062):438-446.
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PMID: 40175543

こちらは、帯状疱疹生ワクチン接種の認知症への影響を評価した回帰不連続分析を用いた研究です。ワクチンの共有の関係で、80歳になった人だけがワクチン接種の対象となったようで、今回のようなデザインとなっております。
結果としては、ワクチン接種群にて人視聴の発症が絶対差として3.5%、相対差として20%減少しました。一方、帯状疱疹は相対差で37.2%の減少となっておりました。
認知症の発症は大幅に減っておりましたし、類似の報告もありますので、何か関連があるのかもしれません。ただ、メカニズムについてはまだはっきりとしていないようです。
今回は認知症の発症率を評価しておりましたが、肝心なのは帯状疱疹の予防率だと思います。やはり不活化ワクチンよりは大幅に予防率が低いので、それを考えるとどうかなと思います。不活化ワクチンにも同様の効果が示唆されるといいのですが。
4人目は@にいやん
Braz J Otorhinolaryngol . 2022 May-Jun;88(3):421-426.
PMID: 32978116

こちらは、ベタヒスチン追加療法による後部良性発作性頭位めまい症への有効性を評価したRCTです。標準療法としてエブリー法(参考:良性発作性頭位めまい症 - 19. 耳、鼻、のどの病気 - MSDマニュアル家庭版)が用いられています。
結果としては、主要評価項目である視覚的アナログ尺度(VAS)およびめまい障害評価尺度(DHI)において、いずれもベタヒスチン追加群にて有意なスコア減少が認められております。
エブリー法でもかなり改善している印象ですが(何もしなくても改善した可能性もありそうですが…)、ベタヒスチン追加にてさらなるスコアの減少があったようです。
ベタヒスチンってそんな効果がありそうな薬ではない印象ですが、たかがベタヒスチン、されどベタヒスチンって感じですかね。
5人目は@程々な薬剤師
Pediatrics . 2004 Jul;114(1):e96-101.
PMID: 15231980

こちらは、小児を対象に行われた百日咳治療におけるアジスロマイシン(AZM)とエリスロマイシン(EM)の安全性と有効性を比較したRCTです。AZM群では1日目に10mg/kg、2~5日目に5mg/kg、EM群では40mg/kg/日を3回に分けて10日間投与されました。
結果として、主要評価項目である細菌学的治癒率は、いずれの群も100%でした。ただ、エリスロマイシン群でアドヒアランスが低かったようです。これは消化器症状の有害事象がAZM群18.8%、EM群41.2%と多かったことが一つの要因とされています。分3投与ということも一つの原因かもしれません。
アドヒアランスが悪くても結果として治癒率は変わらなかったので、いいような気もしますが…耐性菌という観点からはダメでしょうね。
有害事象が減るのであれば、AZMの方がよさそうですね。ただ、AZMには百日咳の適応がないですし(EM,CAMには適応有)、用法も特殊ですので留意が必要です。
6人目は@猫になりたい薬剤師
Patient Educ Couns . 2022 Feb;105(2):366-374.
PMID: 34059363

- こちらは、薬局での日本語が不自由な外国人患者のカウンセリングにおいて"OMOTENASHI"手法の効果を評価したRCTです。"OMOTENASHI"手法とは、効果や副作用を明確化し、患者の理解度を確認するために行われた、多言語で書かれたツールとイラストを用いた手法です(HOME | OMOTENASHI Project)。
- 結果としては、OMOTENASHI手法群において患者の理解度が大幅に上昇しておりました。
- 外国人患者さんの対応は、私は苦手ですが、こういった手法を考えていただけるのは大変ありがたいですし、薬局を訪れる外国人の方にとってもよいのではないかと思います。こうやって取り組みを論文化するのは重要なことですね。
- @猫になりたい薬剤師のブログでの解説
今回は以上になります!
参考になれば嬉しいです!
次回は6/25(水)22時より、「テーマ:関節リウマチ」にて配信予定です。
よろしければご視聴くださいませ!