リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

個人的に気になった最新論文約30選の要約(2022.2)

こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

 

その月に気になった最新論文30本ほどのアブストラクトの要約し、論文を紹介していきます!

論文情報はSNSや各医学雑誌のメーリングリスト等を通じて入手しており、そこから個人的に気になった30件を選択します。

日本語訳は「DeepL翻訳」を参考(というかほぼコピペ…)にしております。

癌にはほとんど興味がないので、癌以外の分野の薬物治療の論文が中心になります。

 

【フリー】はフリーで全文が読める論文、【アブストのみ】はアブストラクトのみしか読めない論文となっております。

それぞれの論文にはpubmedのリンクを貼っております。

 

今回は2022年2月分を。50取り上げております。

 

 

☆抗糖尿病薬

①「血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、インスリングラルギンにtirzepatideを追加投与した際の有効性および安全性を検討したRCT。週1回、5mg(n=116)、10mg(n=119)、15mg(n=120)のtirzepatide皮下注射またはプラセボ(n=120)を40週間にわたって投与 (n=475;女性44%;平均年齢60.6歳;平均HbA1c8.31%)。治療が早期に中断されたのは、tirzepatide5mg群10%、10mg群12%、15mg群18%、プラセボ群3%であった。投与40週目におけるベースラインからの平均HbA1c変化率は、tirzepatide10mg群-2.40%、tirzepatide15mg群-2.34%に対し、プラセボ群-0.86%(10mg:vs プラセボ -1.53%(97.5%CI:-1.80% to -1.27%)、15mg:vs プラセボ -1.47%(97.5%CI:-1.75% to -1.20%))であった。また、5mg のtirzepatideで -2.11% であった(vs プラセボ -1.24%(95%CI:-1.48% to -1.01%)。ベースラインからの平均体重変化は、5mgのtirzepatideで-5.4kg、10mgのtirzepatideで-7.5kg、15mgのtirzepatideで-8.8kg、プラセボで1.6kgであった(5mg:差 -7.1kg;95%CI:-8.7 to -5.4、10mg:差 -9.1kg;95%CI:-10.7 to -7.5、15mg:差 -10.5kg;95%CI:-12.1 to -8.8)。tirzepatide群とプラセボ群で最も多く見られた治療上緊急の有害事象は、下痢(12%-21% vs 10%)と吐き気(13%-18% vs 3%)であった。」

Effect of Subcutaneous Tirzepatide vs Placebo Added to Titrated Insulin Glargine on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes: The SURPASS-5 Randomized Clinical Trial

JAMA . 2022 Feb 8;327(6):534-545.

PMID: 35133415

【フリー】

 

②「1型糖尿病患者において、インスリンデグルデクとインスリングラルギンU100の比較により、夜間症候性低血糖のリスクを検討したクロスオーバー試験(n=149)。インスリンデグルデク投与によりインスリングラルギンU100と比較して、レベル1(≦3.9mmol/L)の夜間症候性低血糖の28%(95%CI:9%-43%)、レベル2(≦3.0mmol/Lで37%(95%CI:16%-53%)、終日重症低血糖で35%(95%CI:1%-58%)の相対的減少率(RRR)が認められた。」

Comparison of treatment with insulin degludec and glargine U100 in patients with type 1 diabetes prone to nocturnal severe hypoglycaemia: The HypoDeg randomized, controlled, open-label, crossover trial

Diabetes Obes Metab . 2022 Feb;24(2):257-267.

PMID: 34643020

【フリー】

 

③「1型糖尿病患者における血糖コントロール維持のための持続的血糖測定(CGM)と自己血糖測定(SMBG)の有効性を評価したRCTのメタ解析(n=2,188;22試験)。2149人が参加した21件の研究のメタ解析により、CGMはSMBGと比較してHbA1c値を有意に低下させた (平均差 -2.46 mmol/mol(-0.23%);95%CI:-3.83 to -1.08)。しかし、CGMは重症低血糖(p=0.13)およびDKAイベント(p=0.88)の発生数には影響を与えなかった。」

Effectiveness of continuous glucose monitoring in maintaining glycaemic control among people with type 1 diabetes mellitus: a systematic review of randomised controlled trials and meta-analysis

Diabetologia . 2022 Feb 9.

PMID: 35141761

【アブストのみ】

 

④「メトホルミンと糖尿病患者における神経変性疾患(ND)のリスクとの関連を検討した観察研究のメタ解析(n=194,792;メトホルミン使用者n=94,462、メトホルミン非使用者n=100,330;12試験)。メトホルミン使用者と非使用者の比較では、NDのRRは0.77(95%CI:0.67-0.88)に達していた。その効果は、長期メトホルミン使用者(≥4年)(RR 0.29;95%CI:0.13-0.44)とアジア諸国の研究(RR 0.69;95%CI:0.64-0.74)でより顕著であった。」

Metformin and the risk of neurodegenerative diseases in patients with diabetes: A meta-analysis of population-based cohort studies

Diabet Med . 2022 Feb 25;e14821.

PMID: 35213749

【アブストのみ】

 

⑤「GLP-1 RAの心血管および腎臓の転帰と、これらの転帰とHbA1cまたは体重減少との関連性を評価したRCTのメタ解析(n=60,800;8試験)。GLP-1 RAはMACE(HR 0.86;95%CI:0.80-0.93)および複合腎アウトカム(HR 0.80;0.73-0.87)などの副次的アウトカムを減少させた。メタ回帰分析では、HbA1c が 1%低下するごとにMACEの対数HRが26%、複合腎アウトカムの対数HRが35% 減少することが示された。逆に、体重減少はMACEを含むどの転帰とも関連がなかった(P=0.390)。」

Effects of glucagon-like peptide-1 receptor agonists on cardiovascular and renal outcomes: A meta-analysis and meta-regression analysis

Diabetes Obes Metab . 2022 Feb 8.

PMID: 35137511

【アブストのみ】

 

 

☆抗凝固/抗血小板薬

⑥「低用量アスピリンと大腸がん(CRC)、胃がん(GC)、食道がん(EC)および消化管出血(GIB)の発生率との関連を評価した、動脈硬化性心血管疾患の既往がない成人におけるアスピリンの新規使用者と非使用者の傾向スコアマッチングを行ったコホート研究。49,679人のアスピリン使用者と非使用者が含まれた(追跡期間の中央値:10.0年)。低用量アスピリン使用者と非使用者のHRは、CRCで0.83(95%CI:0.76~0.91)、GCで0.77(95%CI:0.65~0.92)、ECで0.88(95%CI:0.67~1.16)であった。低用量アスピリンを処方された患者は、PPIまたはH2RAを処方された患者(HR 1.03;95%CI:0.96~1.10)を除いてGIBのリスクが増加した(HR 1.15;95%CI:1.11~1.20)。」

Safety and effectiveness of low-dose aspirin for the prevention of gastrointestinal cancer in adults without atherosclerotic cardiovascular disease: a population-based cohort study

BMJ Open . 2022 Feb 4;12(2):e050510.

PMID: 35121597

【フリー】

 

⑦「脳卒中発症前にDOACを服用していた患者におけるアルテプラーゼ静注療法の安全性と検討するために行われた、長期抗凝固薬を服用していなかった患者との転帰を比較した後ろ向きコホート研究。アルテプラーゼ静注療法を受けた患者163,038例(年齢中央値70歳;女性49.1%)のうち、1.4%がDOACを服用し、98.6%が抗凝固剤を服用せずに脳卒中を発症した。症候性頭蓋内出血の未調整率は、DOAC服用患者3.7% vs 抗凝固薬非服用患者3.2%であった。ベースラインの臨床因子を調整した後、症候性頭蓋内出血のリスクは、群間で有意差はなかった(調整OR 0.88;95%CI:0.70~1.10;調整リスク差(RD) -0.51%;95%CI:-1.36 to 0.34%)。入院死亡率(DOAC服用患者6.3% vs 抗凝固剤非服用患者4.9%;調整後OR 0.84;95%CI:0.69~1.01;調整後RD -1.20%;95%CI:-2.39 to -0%)などの安全性副次的結果には有意差はなかった。」

Association of Recent Use of Non-Vitamin K Antagonist Oral Anticoagulants With Intracranial Hemorrhage Among Patients With Acute Ischemic Stroke Treated With Alteplase

JAMA . 2022 Feb 22;327(8):760-771.

PMID: 35143601

【フリー】

 

⑧「心房細動と糖尿病を有する患者において、DOAC投与群とワルファリン投与群で糖尿病合併症と死亡率のリスクを比較した後ろ向きコホート研究(DOAC:n=19,909、ワルファリン:n=10,300)。DOAC投与患者ではワルファリン投与者と比べ、合併症発症(HR 0.84;95%CI:0.78 to 0.91)、微小血管合併症(HR 0.79;95%CI:0.73-0.85)、glycemic emergency(HR 0.91;95%CI:0.83-0.99)、死亡(HR 0.78;95%CI:0.75-0.82)のハザードが有意に低かった。」

Diabetes-Related Complications and Mortality in Patients With Atrial Fibrillation Receiving Different Oral Anticoagulants : A Nationwide Analysis

Ann Intern Med . 2022 Feb 15.

PMID: 35157495

【アブストのみ】

 

⑨「フレイルを伴う心房細動患者における経口抗凝固薬(OAC)の有効性と安全性を評価した後ろ向きコホート研究(n=83,635;女性性57.1%;平均年齢78.5歳)。OAC未使用と比較して、OAC使用は正味の臨床的有害事象(HR 0.78;95%CI:0.75-0.82)、虚血性脳卒中(HR 0.91;95%CI:0.86-0.97)、心血管死(HR 0.52;95%CI:0.49-0.55)のリスクを低くしたが、大出血については差を認めなかった(HR 1.02;95%CI:0.95-1.10)。ワルファリンと比較して、4 種類のDOACはすべて、純有害臨床イベント、虚血性脳卒中、大出血、心血管死のリスク低下と関連していた。」

Effectiveness and Safety of Anticoagulation Therapy in Frail Patients With Atrial Fibrillation

Stroke . 2022 Feb 3;STROKEAHA121036757.

PMID: 35109686

【アブストのみ】

 

 

☆循環器関連(抗凝固/抗血小板薬以外)

⑩「スタチン系薬によるLDL-Cの低減強度と脳卒中二次予防の関連性を評価したRCTのメタ解析(n=20,163;男性67.0%;平均年齢64.9歳;11試験;平均追跡期間4年)。強化療法は非強化療法と比較して、脳卒中の再発リスクの低減と関連した(絶対リスク 8.1% vs 9.3%;RR 0.88;95%CI:0.80-0.96)。LDL-C低下療法に関する有益性はLDL-C低下戦略間で差がないことが明らかになった(スタチン vs スタチンなし:RR 0.90;95%CI:0.81-1.01、スタチン増量またはエゼチミブ vs スタチン減量またはエゼチミブ:RR 0.77;95%CI:0.62-0.96、PCSK9+スタチン vs プラセボ+スタチン:RR 0.90;95%CI:0.71-1.15)。」

Association Between Intensity of Low-Density Lipoprotein Cholesterol Reduction With Statin-Based Therapies and Secondary Stroke Prevention: A Meta-analysis of Randomized Clinical Trials

JAMA Neurol . 2022 Feb 21;e215578.

PMID: 35188949

【フリー】

 

⑪「冠動脈バイパス術(CABG)後のβ遮断薬の長期使用と転帰との関連について評価した後ろ向きコホート研究。CABGを受け、6か月以上追跡された35,184名が対象。追跡期間中央値は5.2年、ベースライン時、94.2%の患者にβ遮断薬が投与され、そのうち91.6%は心臓選択性β遮断薬であった。10年後、心臓選択性β遮断薬の調剤は全患者の73.7%に減少していた。心臓選択的β遮断薬による治療の継続はMACEのわずかな減少と関連していた(HR 0.93;95%CI:0.89-0.98)。この減少は主にMIのリスクの減少によってもたらされた(HR 0.83;95%CI:0.75-0.92)。一方、全死亡(HR 0.99;95%CI:0.93-1.05)と脳卒中(HR 0.96;95%CI:0.87-1.05)の有意な減少はみられなかった。」

Beta blockers and long-term outcome after coronary artery bypass grafting: a nationwide observational study

Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother . 2022 Jan 31;pvac006.

PMID: 35102367

【フリー】

 

⑫「日本版有害事象報告データベースを用い、RAS系阻害剤、利尿剤、NSAIDsからなる「Triple Whammy」薬物療法に伴うAKI発症までの時間についての調査。Kaplan-Meier法では、AKI発症までの治療期間はNSAIDsを使用した症例で非常に短く、発症の中央値は、3剤併用で8日、NSAIDsへのRAS系阻害剤の併用で7日、NSAIDsへの利尿剤の併用で9日、利尿剤へのNSAIDsの併用で6日、NSAIDs単独では9日であった。」

Time until onset of acute kidney injury by combination therapy with "Triple Whammy" drugs obtained from Japanese Adverse Drug Event Report database

PLoS One . 2022 Feb 9;17(2):e0263682.

PMID: 35139129

【フリー】

 

⑬「eGFR10~60mL/min/1.73m2の慢性腎臓病患者におけるMRAの使用と腎代替療法の開始(慢性血液透析、腹膜透析、腎臓移植の開始)の関係を検討した後ろ向きコホート研究(追跡期間の中央値5.9年;n=3,195(うち770人がMRA投与))。MRAの使用は腎代替療法の開始率の28%低下と有意に関連していた(HR 0.72;95%CI:0.53-0.98)。MRAの使用と腎代替療法の開始との関連は用量依存的であり(傾向のP <0.01)、患者のサブグループ間で一貫していた。高カリウム血症(>5.5 mEq/L)の発生率は、MRA使用者でやや高かったが有意ではなかった(HR 1.14;95%CI:0.88-1.48)。」

Mineralocorticoid Receptor Antagonist Use and Hard Renal Outcomes in Real-World Patients With Chronic Kidney Disease

Hypertension . 2022 Mar;79(3):679-689.

PMID: 35026955

【フリー】

 

⑭「HFrEFに対する薬物療法の様々な組み合わせによる治療効果の推定総合的な治療効果を推定することを目的としたRCTのネットワークメタ解析(n=95,444;75試験)。ARNi、BB、MRA、SGLT2iの組み合わせが最も全死亡の減少に有効であり(HR 0.39;95%CI:0.31-0.49)、次いでARNi、BB、MRA、vericiguat(HR 0.41;95%CI:0.32-0.53)、ARNi、BB、MRA(HR 0.44;95%CI:0.36-0.54)となった。この結果は、心血管死亡またはHFによる初回入院の複合アウトカムについても同様であった(ARNi、BB、MRA、およびSGLT2i:HR 0.36;95%CI:0.29-0.46、ARNi、BB、MRA、およびomecamtiv-mecarbil:HR 0.44;95%CI:0.35-0.56、ARNi、BB、MRAおよびVericiguat:HR 0.43;95%CI:0.34-0.55)。二次解析において、70歳の患者がARNi、BB、MRA、SGLT2iを投与された場合、無投与と比較して得られる追加生命年数の推定値は5.0年であった。」

A Systematic Review and Network Meta-Analysis of Pharmacological Treatment of Heart Failure With Reduced Ejection Fraction

JACC Heart Fail . 2022 Feb;10(2):73-84.

PMID: 34895860

【アブストのみ】

 

⑮「65歳以上の成人において、より強力な高血圧治療を開始した後の脳卒中予防のためのTTB(Time To Benefit)を推定するために行われたメタ解析(n=38,779;9試験;平均年齢66歳から84歳;追跡期間2.0年から5.8年)。より強力な高血圧治療を受けた200人が1回の脳卒中を予防する(ARR=0.05)には、1.7年(95%CI:1.0~2.9)必要であると判断された。研究によって不均一性が認められ、収縮期血圧の厳格なコントロール(SBP < 150 mmHg)に焦点を当てた研究では、より長いTTBが示された。例えば、SPRINT試験(ベースラインSBP=140mmHg、達成SBP=121mmHg)では、治療を受けた200人の患者の1回の脳卒中を避けるためのTTBは5.9年(95%CI: 2.2-13.0)であった。」

Time to benefit for stroke reduction after blood pressure treatment in older adults: A meta-analysis

J Am Geriatr Soc . 2022 Feb 9.

PMID: 35137952

【フリー】

 

⑯「スピロノラクトンによる治療歴のある患者における癌、特に乳癌および前立腺癌の発症リスクを検討したメタ解析(7試験;n=4,528,332;平均年齢62.6~72.0歳;女性の割合17.2~54.4%)。スピロノラクトンの使用と乳がんリスクとの間に統計的に有意な関連は認められなかった(RR 1.04;95%CI:0.86-1.22)。スピロノラクトンの使用と前立腺がんのリスク低下との間に関連性が認められた(RR 0.79;95%CI:0.68-0.90)。スピロノラクトンの使用と卵巣がん(RR 1.52;95%CI:0.84-2.20)、膀胱がん(RR 0.89;95%CI:0.71-1.07)、腎臓がん(RR 0.96;95%CI:0.85-1.07)、胃がん(RR 1.02;95%CI:0.80-1.24)、または食道がん(RR 1.09;95%CI:0.91-1.27)に有意差は認められなかった。」

Association of Spironolactone Use With Risk of Cancer: A Systematic Review and Meta-analysis

JAMA Dermatol . 2022 Mar 1;158(3):275-282.

PMID: 35138351

【フリー】

 

⑰「慢性腎臓病かつ2型糖尿病患者におけるフィネレノンの心不全(HF)発症リスクを評価した、RCTの事後解析。全体として7352人の患者がこれらの解析に含まれ、7.8%がベースライン時にHFの病歴を有していた。HFの新規発症は、プラセボに対してフィネレノンで有意に減少した(1.9% vs 2.8%;HR 0.68;95%CI:0.50-0.93)。分析したすべての HF アウトカムの発生率は、心血管死または最初の心不全入院(HHF)のリスクが18%低く(HR 0.82;95%CI:0.70-0.95)、最初のHHFのリスクが29%低く(HR 0.71;95%CI:0.56-0.90)、総HHFの割合が30%低く(率比 0.70;95%CI:0.52-0.94)、フィネレノンによりプラセボより大幅に低下していることが確認された。」

Finerenone Reduces Risk of Incident Heart Failure in Patients With Chronic Kidney Disease and Type 2 Diabetes: Analyses From the FIGARO-DKD Trial

Circulation . 2022 Feb 8;145(6):437-447.

PMID: 34775784

【フリー】

 

 

☆抗菌薬/感染症関連

⑱「TAZ/PIPC投与におけるTDMの有効性を検討したRCT。敗血症または敗血症性ショックの成人患者(n=254)を、TAZ/PIPCを毎日TDMで投与量をガイドしながら持続点滴する群と、固定量(eGFR≧20mL/minなら13.5g/24h)で持続点滴する群に割り付け。目標血漿中濃度は、経験的に基礎となる緑膿菌のMIC(範囲±20%)の4倍であった。主要評価項目は、10日目までのSOFAスコアの日間平均値とした。TDM群では28日死亡率(21.6% vs 25.8;RR 0.8:95%CI:0.5-1.3)、臨床的治癒率(OR 1.9;95%CI:0.5-6.2)、 微生物学的治癒率(OR 2.4;95%CI:0.7-7.4)のアウトカムについて統計的に有意には至らなかった。」

Effect of therapeutic drug monitoring-based dose optimization of piperacillin/tazobactam on sepsis-related organ dysfunction in patients with sepsis: a randomized controlled trial

Intensive Care Med . 2022 Mar;48(3):311-321.

PMID: 35106617

【フリー】

 

⑲「血液透析患者における呼吸器系フルオロキノロン系抗菌薬の心臓に対する安全性を検討したコホート研究。呼吸器系フルオロキノロン(レボフロキサシンまたはモキシフロキサシン)(251,726症例)とアモキシシリン系(アモキシシリンまたはアモキシシリン+クラブラン酸)(374,596症例)による抗生物質治療で比較(男性51%;平均年齢61歳)。呼吸器系フルオロキノロンの治療はアモキシシリン系抗生物質の治療と比較して、心臓突然死(SCD)の高い相対および絶対5日リスクと関連していた(重み付けHR 1.95;95%CI:1.57-2.41;および10万治療エピソードあたりの重み付けRD 44.0;95%CI:31.0-59.2)。」

Analysis of Respiratory Fluoroquinolones and the Risk of Sudden Cardiac Death Among Patients Receiving Hemodialysis

JAMA Cardiol . 2022 Jan 1;7(1):75-83.

PMID: 34668928

【アブストのみ】

 

⑳「敗血症患者における抗菌薬治療および外科的ソースコントロールの遅延による影響を検討したコホート研究。抗菌薬治療を受けた患者4792例と外科的な感染源対策を受けた患者1595例を対象に解析。抗菌薬の投与時期が28日死亡率に及ぼす線形効果を確認し、1時間遅れるごとに0.42%増加した(OR 1.019;95%CI:1.01-1.028)。この効果は、ショックのある患者とない患者で有意であった(OR 1.018;95%CI:1.008-1.029およびOR 1.026;95%CI:1.01-1.043)。6時間以上の遅れは死亡率を有意に増加させた(OR 1.41;95%CI:1.17-1.69)。抗菌薬の遅れは、重症敗血症から敗血症性ショックへの進行リスクも増加させた(1 時間あたりの OR 1.051;95%CI:1.022-1.081)。外科的なソースコントロールまでの時間は交絡因子で調整すると、ソースコントロール成功や死亡に影響を与えなかったが(それぞれ OR 0.991;95%CI:0.978-1.005およびOR 1.008;95%CI:0.997-1.02)、敗血症性ショック患者においてのみ、ソースコントロールの遅れが死亡リスクと有意に関連していた(調整後OR 1.013;95%CI:1.001-1.026)。」

Adverse effects of delayed antimicrobial treatment and surgical source control in adults with sepsis: results of a planned secondary analysis of a cluster-randomized controlled trial

Crit Care . 2022 Feb 28;26(1):51.

PMID: 35227308

【フリー】

 

㉑「インフルエンザワクチン接種に対するテキストメッセージの文言と注意喚起の効果を検討したRCT(平均年齢50.61歳;女性55.4%)。患者11,188 例を、「インフルエンザ予防接種は予約されています」というテキストメッセージを受け取る群、「インフルエンザ予防接種は可能です」というテキストメッセージを受け取る群、またはテキストメッセージを受け取らない群に割り付け。テキストメッセージは予約の前日の夕方に送られた。ITT解析では、インフルエンザワクチンが入手可能であることを伝えるメッセージと比較して、予約メッセージに対するワクチン接種率の変化は統計的有意差に達しなかった(1.4 パーセントポイント;4%の増加)。通常ケアのコントロールと比較して、予約メッセージはワクチン接種率を 3.3 パーセントポイントまたは 11% 増加させた。予約メッセージ条件の患者(31.50%)は、利用可能メッセージ条件の患者(26.47%)と比較してYESのテキストを返す傾向が強く、YESと回答した人は、そうでない人(15.68%)に比べ、ワクチン接種を受ける確率が高かった(78.56%)。」

Effects of Ownership Text Message Wording and Reminders on Receipt of an Influenza Vaccination: A Randomized Clinical Trial

JAMA Netw Open . 2022 Feb 1;5(2):e2143388.

PMID: 35175346

【フリー】

 

㉒「インフルエンザワクチン接種率向上のためのナッジ戦略の有効性を検討したクラスターランダム化試験。歴史的にインフルエンザワクチン接種率が低い地域(31.8%;n=7,398;平均年齢75.5歳)と高い地域(57.7%;n=40,727;平均年齢74.0歳)の文化的・地理的に異なる2地域の高齢者(65歳以上)全人口を対象とした。研究対象者は3つの介入法に分けられた。(i)リマインダー(郵便で配布)なし(接種率が低い地域のみ)、(ii)個人ベネフィットリマインダー:ワクチン接種による個人ベネフィットについて知らせる、(iii)個人・社会ベネフィットリマインダー:ワクチン接種による集団免疫という社会的付加価値について知らせる、であった。予防接種率が高い地域では、例年一般的なリマインダーが送られていたため、対照となる治療群は存在しなかった。接種率が低い地域での介入後の接種率は、(ii)個人給付型治療群で41.8%、(ⅲ)個人給付型・社会給付型治療群で38.9%、(i)対照治療群で34.0%であった。接種率の高かった地域での介入後の接種率は、(ii)個人給付型治療群で 59.0%、(ⅲ)個人・社会給付型治療群で 59.2%であった。対照治療群(リマインダーなし)と比較して、何らかのリマインダーレターを受け取った効果は 6.4%(95%CI:3.6~9.1)であった。リマインダーの効果は、インフルエンザワクチン接種歴のない人で特に大きかった(8.8%;95%CI:6.5~11.1)。また,調査前の 9 年間にいかなる種類のワクチンも接種していない個人においてもかなりのプラスの効果が認められた(5.3%;95%CI:2.8~7.8)。個人ベネフィット型リマインダーと個人・社会ベネフィット型リマインダーでは、インフルエンザワクチン接種率に差はなかった(接種率の低い地域:2.9%;95%CI:-0.4 to 6.1、接種率の高い地域:0.2%;95%CI:-1.0 to 1.3)。」

Information nudges for influenza vaccination: Evidence from a large-scale cluster-randomized controlled trial in Finland

PLoS Med . 2022 Feb 9;19(2):e1003919.

PMID: 35139082

【フリー】

 

㉓「侵襲的な人工呼吸または体外式膜酸素吸入を必要とするCOVID-19の重症入院患者において、バリシチニブと標準治療の有効性と安全性を評価することを目的としたRCT。標準治療と併用して、バリシチニブ(4mg;n=51)またはプラセボ(n=50)を1日1回、最大14日間、無作為に割り付け。バリシチニブ投与により、28日間の全死因死亡率がプラセボと比較して有意に低下した(39% vs 58%;HR 0.54;95%CI:0.31-0.96;相対リスク減少46%;絶対リスク減少19%)。60日死亡率についても、バリシチニブ群はプラセボ群と比較して有意に低下した(45% vs 62%;HR 0.56;95%CI:0.33-0.97;想定リスク減少44%;絶対リスク減少17%)。人工呼吸器不要日数(バリシチニブ群平均8.1日 vs プラセボ群5.5日)や平均入院期間(23.7日 vs 26.1日)は、プラセボ投与群と比較して有意差は認められなかった。」

Efficacy and safety of baricitinib plus standard of care for the treatment of critically ill hospitalised adults with COVID-19 on invasive mechanical ventilation or extracorporeal membrane oxygenation: an exploratory, randomised, placebo-controlled trial

Lancet Respir Med . 2022 Feb 3;S2213-2600(22)00006-6.

PMID: 35123660

【フリー】

 

㉔「COVID-19の高リスク患者における重症化予防のためのイベルメクチンの有効性を検討したRCT。ベルメクチン(0.4 mg/kg/日;5日間)の経口投与と標準治療の併用(n=241)または標準治療単独(n=249)に割り付け(n=490;平均年齢62.5歳;女性54.5%)。イベルメクチン群21.6%、対照群17.3%が重症(SPO2 95%以上を維持するために酸素補給を必要とする低酸素状態と定義)に進展した(RR 1.25;95%CI:0.87-1.80)。事前に規定したすべての副次的転帰について、群間における有意差は認められなかった。最も多く報告された有害事象は下痢であった(イベルメクチン群5.8% vs 対照群1.6%)。」

Efficacy of Ivermectin Treatment on Disease Progression Among Adults With Mild to Moderate COVID-19 and Comorbidities: The I-TECH Randomized Clinical Trial

JAMA Intern Med . 2022 Feb 18.

PMID: 35179551

【フリー】

 

㉕「COVID-19入院患者に対するレムデシビルの有効性を検討するために行われたRCT。患者を10日間のレムデシビル投与(初日に200 mg、その後毎日100mgを静脈内投与)+標準ケア(n=634)、または標準ケア(n=648)のみに割り付け。レムデシビル投与群では、院内死亡率は18.7%、標準ケア群では22.6%(RR 0.83;95%CI:0.67~1.03)、60日死亡率はそれぞれ24.8%と28.2%(95%CI:0.72~1.07)であった。ベースラインで機械的換気を行っていない患者において、機械的換気の必要性はレムデシビル投与群8.0%、標準治療群15.0% であった(RR 0.53;95%CI:0.38~0.75)。」

Remdesivir for the treatment of patients in hospital with COVID-19 in Canada: a randomized controlled trial

CMAJ . 2022 Feb 22;194(7):E242-E251.

PMID: 35045989

【フリー】

 

㉖「Covid-19の高リスクで、症候性でワクチン未接種の非入院成人を、ニルマトルビル300mg+リトナビル100mg(n=1,120)またはプラセボ(n=1,126)を12時間ごとに5日間投与する群に割り付けたRCT(n=2,246)。症状発現後3日以内に治療を受けた患者の予定された中間解析では、28日目までのCovid-19関連の入院または死亡の発生率は、ニルマトルビル群がプラセボ群より6.32ポイント低かった(0.77%(死亡0人) vs 7.01%(死亡7人);95%CI:-9.04 to -3.59;相対リスク減少率 89.1%)。有効性は、最終解析でも維持され、その差は-5.81%ポイント(95%CI:-7.78 to -3.84;相対リスクの減少 88.9%)であった。死亡 13 件はすべてプラセボ群で発生した。治療期間中に発現した有害事象の発現率は、両群で同程度であった(あらゆる有害事象:ニルマトルビル+リトナビル投与群22.6%、プラセボ投与群23.9%、薬剤またはプラセボの投与中止に至った有害事象:2.1%、4.2%)。味覚障害(5.6% vs 0.3%)、下痢(3.1% vs 1.6%)は、ニルマトルビル+リトナビルでプラセボより多く発現した。」

Oral Nirmatrelvir for High-Risk, Nonhospitalized Adults with Covid-19

N Engl J Med . 2022 Feb 16.

PMID: 35172054

【フリー】

 

㉗「Covid-19から回復後のBNT162b2ワクチンの有効性を検討した後ろ向きコホート研究。2021年3月1日~11月26日に、回復後BNT162b2ワクチンを接種した人と接種しなかった人で再感染率を比較。SARS-CoV-2 感染から回復した患者のうち149,032 例が適格基準を満たし、このうち56%が研究期間中にワクチン接種を受けた。再感染は、ワクチン接種を受けた人で100,000人あたり2.46 例/日に発生し、ワクチン接種を受けなかった人では100,000人あたり10.21例/日に発生した。ワクチンの有効率は 16~64 歳で 82%(95%CI:80~84)、65 歳以上で 60%(95% CI:36~76)と推定された。」

Effectiveness of the BNT162b2 Vaccine after Recovery from Covid-19

N Engl J Med . 2022 Feb 16.

PMID: 35172072

【フリー】

 

㉘「AZD1222またはBNT162b2のCOVID-19ワクチン接種後の血栓症および血小板減少症に関する転帰のリスクを評価した後ろ向きコホート研究。ワクチン接種後28日以内のアウトカムの累積発生率とワクチン未接種のリスク時間を、ワクチン接種後28日目のリスク差(RD)をもたらす調整生存曲線を用いて比較。AZD1222のワクチン接種と非接種では、深部静脈血栓症の28日目における有意なリスク差(RD 10万接種あたり8.35(95%CI:0.21~16.49)と関連していた。脳静脈洞血栓症(RD 10万接種あたり1.68(95%CI:-0.64 to 4.00)と血小板減少症(RD 10万接種あたり2.39(95%CI:-1.09 to 5.87)に関するRDは有意でなかった。BNT162b2 のワクチン接種については、有害な関連は認められなかった。」

Association of AZD1222 and BNT162b2 COVID-19 Vaccination With Thromboembolic and Thrombocytopenic Events in Frontline Personnel : A Retrospective Cohort Study

Ann Intern Med . 2022 Feb 1;M21-2452.

PMID: 35103482

【フリー】

 

㉙「SARS-CoV-2 mRNAワクチンの初回接種で即時型アレルギー反応を起こした人の2回目の接種による重篤な即時型アレルギー反応(例:アナフィラキシー)のリスクを評価した研究のメタ解析(22試験;n=1,366;女性87.8%;平均年齢46.1歳)。ランダム効果モデルを用いた解析では、2回目のワクチン接種後に6人が重度の即時型アレルギー反応を起こし(絶対リスク 0.16%;95%CI:0.01%-2.94%)、232人が軽い症状を起こした(絶対リスク 13.65%;95%CI:7.76%-22.9%)。最初のSARS-CoV-2 mRNAワクチン接種で重度の即時型アレルギー反応を示した78人のうち4.94% が2度目の重度の即時型反応を示し、9.54%が非重症を呈した。」

Risk of Second Allergic Reaction to SARS-CoV-2 Vaccines: A Systematic Review and Meta-analysis

JAMA Intern Med . 2022 Feb 21;e218515.

PMID: 35188528

【フリー】

 

㉚「COVID-19ワクチン接種と帯状疱疹(HZ)発症との関連をインフルエンザワクチン接種者と比較。COVID-19ワクチン接種716,928件の報告のうち、7,728件のHZ症例を確認した。インフルエンザワクチンと比較すると、mRNA COVID-19ワクチンは、HZの有意に高い報告と関連していた(報告オッズ比1.9;95%CI:1.8-2.1)。さらに、40歳未満では高齢者に比べてHZの報告リスクが低いことがわかった(報告オッズ比 0.39;95%CI:0.36-0.41)。特に40歳以上では、インフルエンザワクチン接種の報告よりも高い頻度で、軽度でまれなHZ反応がmRNA COVID-19ワクチン接種直後に発生する可能性が示唆された。」

Association study between herpes zoster reporting and mRNA COVID-19 vaccines (BNT162b2 and mRNA-1273)

Br J Clin Pharmacol . 2022 Feb 16.

PMID: 35174524

【フリー】

 

 

☆その他

㉛「2型糖尿病患者における血清葉酸およびVB12濃度と心血管疾患(CVD)死亡リスクとの関連を検討したコホート研究(葉酸コホート:n=7,700;平均年齢57.8歳;男性50.5%;血清葉酸濃度の中央値12.1 ng/mL、VB12コホート:n=4,860;平均年齢57.8歳;男性50.7%;血清VB12濃度の中央値506.1 pg/mL)。72,031人年の追跡期間中に、葉酸分析で799人のCVD死亡が記録され、43,855人年の追跡期間中に、ビタミンB12分析で467人のCVD死亡が報告された。2型糖尿病患者のCVD死亡リスクと血清葉酸濃度(非直線性のP = 0.04)およびVB12濃度(非直線性のP = 0.04)の非線形の関連が観察された。血清葉酸濃度の第二四分位値(7.1-12.1 ng/mL)と比較して、CVD死亡率のハザード比は、血清葉酸濃度の最低四分位値(<7.1 ng/mL)で1.43(95%CI:1.04-1.98)、最高四分位(≧19.5 ng/mL)で1.03(95%CI:0.74-1.44)であった。さらに、血清VB12濃度の第二四分位値(369.1-506.0 pg/mL)の参加者と比較して、CVD死亡のハザード比は、最低四分位値(<369.1 pg/mL)で1.74(95%CI:1.20-2.52)、最高四分位(≥703.5 pg/mL)で2.32(95%CI:1.60-3.35)であった。全死亡についても同様の相関パターンが観察された(非線形性:葉酸でP = 0.01、VB12でP = 0.02)。」

Associations of Serum Folate and Vitamin B12 Levels With Cardiovascular Disease Mortality Among Patients With Type 2 Diabetes

JAMA Netw Open . 2022 Jan 4;5(1):e2146124.

PMID: 35099545

【フリー】

 

㉜「大/小の外科手術を受ける患者におけるベンゾジアゼピンの使用頻度と持続的使用について検討したコホート研究(対象患者n=2,509,599;平均年齢54.4歳;女性63.6%)。周術期のベンゾジアゼピン使用は2.6%に認められ、使用日数の中央値10日であった。周術期にベンゾジアゼピンを処方されたベンゾジアゼピン未使用患者のうち、ベンゾジアゼピンの持続使用率は19.5%であった。ベンゾジアゼピンを処方された患者のうち持続的な使用は、70歳以上の患者( vs 40-49歳;aRR 1.14;95%CI:1.05-1.23)、女性( vs 男性;aRR 1.10;95%CI:1.06-1.15)、より多くの医学的合併症を有する患者(例:Elixhauser合併症スコア3以上 vs 0:aRR 1.11;95%CI:1.04-1.19)などで有意に多かった。」

Association of New Perioperative Benzodiazepine Use With Persistent Benzodiazepine Use

JAMA Netw Open . 2021 Jun 1;4(6):e2112478.

PMID: 34081136

【フリー】

 

㉝「2型糖尿病の有無を問わず肥満の東アジアの成人を対象に、体重管理に対するセマグルチドの効果をプラセボと比較検討したRCT。BMIが27.0kg/m2以上で体重に関連する2つ以上の合併症を有する成人(韓国では18歳以上、日本では20歳以上)、またはBMIが35.0kg/m2で体重に関する1つ以上の合併症を有する成人が対象(n=401)。週1回投与のセマグルチド2.4mg(n=199)またはセマグルチド1.7mg(n=101)またはプラセボ(n=101)に加え、68週間にわたり生活習慣の推奨を受ける群に無作為に割り付け。ベースラインから68週目までの体重変化の推定平均値はセマグルチド2.4mg群-13.2%、セマグルチド1.7mg群-9.6%に対してプラセボ群-2.1%であった(推定治療差(ETD):セマグルチド2.4 mg vs プラセボ -11.1%ポイント(95%CI -12.9 to -9.2)、 セマグルチド1.7 mg vs プラセボ -7-5%ポイント(95%CI:-9-6 to -5-4)。68週目において、セマグルチド2.4mg群83%およびセマグルチド1.7mg群72%では、ベースラインの体重減少が5%以上達成され、プラセボ21%よりも多かった(セマグルチド2.4mg vs プラセボ(OR 21.7;95%CI:11.3~41.9)、セマグルチド 1.7 mg vs プラセボ(OR 11.1;95%CI 5.5~22.2)。 胃腸障害については、セマグルチド2.4mg群59%、セマグルチド1.7mg群64%、プラセボ群30%に軽度から中等度が多く認められた。」

Semaglutide once a week in adults with overweight or obesity, with or without type 2 diabetes in an east Asian population (STEP 6): a randomised, double-blind, double-dummy, placebo-controlled, phase 3a trial

Lancet Diabetes Endocrinol . 2022 Mar;10(3):193-206.

PMID: 35131037

【アブストのみ】

 

㉞「退院時の服薬数とそれが1年後の臨床転帰と関連するかどうかを検討した京都うっ血性心不全登録患者(n=2,578)を対象としたコホート研究。退院時の服薬数中央値は8、5種類以上服薬している者は81.5%、10種類以上服薬している者は27.8%であった。死亡または再入院を複合した1年間の累積発生率(主要評価項目)は、服薬数の増加とともに段階的に上昇した(四分位1(5剤以下) 30.8%、四分位2(6-8剤) 31.6%、四分位3(9-11剤) 39.7%、四分位4(11剤以上) 50.3%;P < 0.0001)。」

Polypharmacy and Clinical Outcomes in Hospitalized Patients With Acute Decompensated Heart Failure

J Cardiovasc Nurs . 2022 Jan 14.

PMID: 35030108

【フリー】

 

㉟「消化管出血のリスクがある急性期ICU患者3,298例を対象に、パントプラゾールとプラセボに無作為に割り付けを行い、消化管出血リスクを検討したSUP-ICU試験のサブ解析。ICUでの臨床的に重要なGI出血と1年死亡率、医療資源の使用(GI出血による再入院、在宅医療や一般開業医の利用など)、医療費などを評価。レジストリのデータがあるのは2092名で、1045名がパントプラゾールに、1,047名がプラセボに割り付けられた。ICUでの臨床的に重要なGI出血の回数はパントプラゾール群でプラセボ群より1.9%ポイント(95%CI:0.3-3.5)低かったが、1年間の総医療費(1954ユーロ(95%CI:-2992 to 6899))、GI出血による再入院(-0. 005入院(95%CI:- 0.016 to 0.005))、1年死亡率(- 0.013 パーセントポイント(95%CI:- 0.051 to 0.026))であった。」

The effects of pantoprazole vs. placebo on 1-year outcomes, resource use and employment status in ICU patients at risk for gastrointestinal bleeding: a secondary analysis of the SUP-ICU trial

Intensive Care Med . 2022 Feb 5.

PMID: 35122105

【フリー】

 

㊱「アセトアミノフェンの定期的な服用が血圧に及ぼす影響について検討した二重盲検プラセボ対照クロスオーバー研究。110人が1日1gのアセトアミノフェン4回投与またはマッチしたプラセボを2週間投与し、その後2週間のウォッシュアウト期間を経て代替療法に移行するよう無作為に割り付けられた(n=103)。アセトアミノフェンはプラセボと比較して、日中の平均収縮期血圧を有意に上昇させ(アセトアミノフェン群:132.8→136.5 vs プラセボ群:133.9→132.5;上昇差 4.7mm Hg;95%CI:2.9-6.6)であった。また日中の平均拡張期血圧(アセトアミノフェン群:81.2→82.1 vs プラセボ群:81.7→80.9;上昇差 1.6 mm Hg;95%CI:0.5-2.7))であった。」

Regular Acetaminophen Use and Blood Pressure in People With Hypertension: The PATH-BP Trial

Circulation . 2022 Feb 8;145(6):416-423.

PMID: 35130054

【アブストのみ】

 

㊲「院外心停止後の蘇生後ショック患者の転帰を、使用した持続的静脈内昇圧剤がエピネフリンかノルエピネフリンかによって評価した観察研究。766人の患者のうち、37%がエピネフリンを、63%がノルエピネフリンを投与された。全死亡率はエピネフリン群で有意に高かった(OR 2.6;95%CI:1.4-4.7)。心血管系の院内死亡率もエピネフリン群で高かった(aOR 5.5;95%CI:3.0-10.3)。」

Epinephrine versus norepinephrine in cardiac arrest patients with post-resuscitation shock

Intensive Care Med . 2022 Mar;48(3):300-310.

PMID: 35129643

【アブストのみ】

 

㊳「クレアチニンベースとシスタチンCベースによるeGFRの個人内差と末期腎不全(ESKD)および死亡率との関連性を検討(平均年齢59.5歳n=4,956人;女性43.5%)。eGFRdiffcys-crを、-15 mL/min/1.73 m2未満、-15~15 mL/min/1.73 m2、15 mL/min/1.73 m2以上に分類。ベースラインのeGFRcysとeGFRcrが同程度の参加者(eGFRdiffcys-cr -15~15 mL/min/1.73 m2)と比較して、eGFRcysがeGFRcrより大幅に低い参加者(eGFRdiffcys-cr < -15 mL/min/1.73 m2)では死亡リスクが高かった(HR 1.86;95%CI:1.40-2.48)。一方、eGFRdiffcys-crが15 mL/min/1.73 m2以上の人は、ESKD(subHR 0.73;95%CI:0.59-0.89)と死亡リスク(HR 0.68;95%CI:0.58-0.81)は低いとされた。」

Association of Intraindividual Difference in Estimated Glomerular Filtration Rate by Creatinine vs Cystatin C and End-stage Kidney Disease and Mortality

JAMA Netw Open . 2022 Feb 1;5(2):e2148940.

PMID: 35175342

【フリー】

 

㊴「鼻出血の管理におけるトラネキサム酸(TXA)外用薬の有効性を、他の標準的治療法またはプラセボと比較した試験のメタ解析(RCT7件、後ろ向き研究1件;n=1,299)。46%がTXAを投与され、54%が対照治療(プラセボ、リドカイン+血管収縮剤、局所麻酔薬)を受けた。TXAを投与された患者は、最初の評価で出血停止を達成する確率が3.5倍(OR 3.5;95%CI:1.3~9.7)高かった。TXAを投与された患者は、24~72時間後の再出血による再来院の可能性が63%(OR 0.37; 95%CI:0.20~0.66)少なかった。」

Efficacy of topical tranexamic acid in epistaxis: A systematic review and meta-analysis

Am J Emerg Med . 2022 Jan;51:169-175.

PMID: 34763235

【アブストのみ】

 

㊵「NSAIDsと抗凝固薬の併用による重篤なGI合併症のリスクとGI予防策の影響を評価することを目的とした後ろ向きコホート研究(n=92,379)。非予防と比較してPPIおよびCOX-2阻害薬は、それぞれ64%(aHR 0.36;95%CI:0.25-0.53)および74%(aHR 0.26;95%CI:0.19-0.36)の重度GI合併症リスク低下と関連していた。COX-2阻害剤の使用は、重篤なGI合併症の予防に関して、プロトンポンプ阻害剤を併用した非選択的NSAIDsの使用と差がなかった。H2受容体拮抗薬は、非選択的NSAIDsと抗凝固薬の併用療法中の非予防と比較して、重篤なGI合併症のリスクを減少させなかった。」

Impact of Preventive Strategies on Gastrointestinal Complications in Elderly Patients on Concomitant Use of Oral Anticoagulants and Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs: A Nationwide Cohort Study

Drug Saf . 2022 Feb 19.

PMID: 35184258

【アブストのみ】

 

㊶「Na含有アセトアミノフェンの服用開始者におけるCVD(心筋梗塞、脳卒中、心不全)および全死亡の発症リスクを、高血圧の既往歴に応じて、同じ薬剤のNa非含有製剤の服用開始者のリスクと比較したコホート研究。高血圧患者(平均年齢73.4歳)では、Na含有アセトアミノフェンの服用開始者4,532人中122人のCVD発生(1年リスク5.6%)、Na非含有アセトアミノフェンの服用開始者146,866人中3,051人(1年リスク4.6%)、加重平均HRは1.59(95%CI:1.32-1.92)であった。高血圧でない人(平均年齢71.0歳)では、Na含有アセトアミノフェンの服用開始者5,351人において105件のCVDが発生し(1年リスク4.4%)、Na非含有アセトアミノフェンの服用開始者141,948人において2,079件(1年リスク3.7%)となり、加重HRは1.4(95%CI:1.18-1.79)であった。特定のCVDアウトカムと全死因死亡率の結果も同様であった。」

Sodium-containing acetaminophen and cardiovascular outcomes in individuals with and without hypertension

Eur Heart J . 2022 Feb 24;ehac059.

PMID: 35201347

【フリー】

 

㊷「トファシチニブの投与を受けているRA患者における主要有害心血管イベント(MACE)と癌について、TNF阻害薬と比較検討した非盲検RCT。メトトレキサートの投与にもかかわらず活動性の関節リウマチを有する、年齢が50歳以上で、ほかの心血管危険因子を1つ以上有する患者を対象。トファシチニブ5mg1日2回投与群(n=1,455)、10mgを1日2回投与群(n=1,456)、TNF阻害薬投与群(n=1,451)に割り付け(追跡期間の中央値4.0年)。トファシチニブのTNF 阻害薬に対するハザード比の両側 95%信頼区間の上限が1.8未満の場合に、トファシチニブの非劣性が示されることとした。MACE の発生率と癌の発生率は、トファシチニブ統合群(それぞれ3.4%と4.2%)が TNF 阻害薬群(2.5%と2.9%)よりも高かった。MACEのハザード比は1.33(95%CI:0.91~1.94)、癌のハザード比は1.48(95%CI:1.04~2.09)であり、トファシチニブの非劣性は示されなかった。」

Cardiovascular and Cancer Risk with Tofacitinib in Rheumatoid Arthritis

N Engl J Med . 2022 Jan 27;386(4):316-326.

PMID: 35081280

【アブストのみ】

 

㊸「糸魚川市の15歳から64歳を対象とした薬物乱用頭痛(MOH)の有病率に関する調査。有効回答数5865件のうち、MOHの有病率は2.32%であった。MOHは女性や中高年に多く見られた。鎮痛剤併用は50%と最も多く使用されていた。MOHは非MOHと比較して、日常的な運動による悪化、中等度または重度の痛み、片頭痛様を有していた。」

Questionnaire-based survey on the prevalence of medication-overuse headache in Japanese one city-Itoigawa study

Neurol Sci . 2022 Jan 19;1-12.

PMID: 35043356

【フリー】

 

㊹「オキシコドン開始時のCYP2D6酵素を強く阻害するSSRI(フルオキセチンまたはパロキセチン)の使用と他のSSRIの使用とでオピオイド過剰摂取による入院または救急外来受診を比較したコホート研究。SSRI服用中にオキシコドンを開始したのは合計2.037,490例(女性;72.4%;平均年齢50.1歳)であった。69.6%、オキシコドン投与開始時に他のSSRIを投与されていた。一次解析では、1035件の過量投与事象を観察した8研究コホートの0.05%)。オキシコドン開始時に阻害型SSRIを使用していた患者におけるオピオイド過剰摂取の調整後発生率(1000人年当たり9.47)は、他のSSRIを使用していた患者(1000人年当たり7.66)よりも高く、CYP2D6阻害型SSRIを使用していた患者の過剰摂取のリスクが高いことが示された(aHR 1.23;95%CI:1.06-1.31)。」

Risk of Opioid Overdose Associated With Concomitant Use of Oxycodone and Selective Serotonin Reuptake Inhibitors

JAMA Netw Open . 2022 Feb 1;5(2):e220194.

PMID: 35201310

【フリー】

 

㊺「急性期うつ病の成人患者において,抗うつ薬の併用療法と抗うつ薬の単剤療法を比較したRCTのメタ解析(n=6,751;39RCT)。併用療法は、単剤療法と比較して統計的に有意に優れた治療成績と関連していた(SMD 0.31;95%CI:0.19-0.44)。」

Combining Antidepressants vs Antidepressant Monotherapy for Treatment of Patients With Acute Depression: A Systematic Review and Meta-analysis

JAMA Psychiatry . 2022 Feb 16;e214313.

PMID: 35171215

【アブストのみ】

 

㊻「非治療抵抗性の統合失調症患者に対する維持療法として、抗精神病薬の有効性と忍容性を比較することを目的としたRCTのメタ解析。32種類の抗精神病薬のRCT127件(n=18,152)に関する501件の文献を抽出。すべての抗精神病薬において、プラセボと比較した再発予防のリスク比(RR)は1.00未満であった。RRは、パリペリドン経口剤で0.20(95%CI:0.05-0.41)、カリプラジン経口剤で0.65(95%CI:0.16-1.14)であった。」

Comparative efficacy and tolerability of 32 oral and long-acting injectable antipsychotics for the maintenance treatment of adults with schizophrenia: a systematic review and network meta-analysis

Lancet . 2022 Feb 26;399(10327):824-836.

PMID: 35219395

【アブストのみ】

 

㊼「ミルタザピンまたは他の抗うつ薬を処方された成人の全死因死亡率および原因別死亡率を比較することを目的とした前向きコホート研究。SSRIを最初に処方され、その後ミルタザピン(n=5,081)、別のSSRI(n=15,032)、アミトリプチリン(n=3,905)、ベンラファキシン(n=1,580)を処方された18~99歳のうつ状態の人々が対象となった(n=25,598;年齢の中央値41歳)。ミルタザピン群は標準化死亡率が最も高く、SSRI群と比較して7.8人年当たりの死亡が追加された。追跡期間2年以内では、ミルタザピン群の全死因死亡リスクはSSRI群に比べ統計的に有意に高かった(加重HR 1.62;95%CI:1.28-2.06)。ミルタザピン群とアミトリプチリン群(HR 1.18;95%CI:0.85-1.63)またはベンラファキシン群(HR 1.11;95%CI:0.60-2.05)の間に有意差は認められなかった。2年後、リスクはSSRI(HR 1.51;95%CI:1.04-2.19)、アミトリプチリン群(HR 2.59;95%CI:1.38-4.86)、ベンラファキシン群(HR 2.35;95%CI:1.02-5.44)と比較してミルタザピン群では著しく高値であった。」

The risk of all-cause and cause-specific mortality in people prescribed mirtazapine: an active comparator cohort study using electronic health records

BMC Med . 2022 Feb 2;20(1):43.

PMID: 35105363

【フリー】

 

㊽「SSRIの非虚血性脳卒中のリスクを評価したコホート内症例対象研究。症例は虚血性脳卒中を発症した患者であり、各症例に対して最大5人のマッチした対照者を無作為に選択した。計8296人の症例と37,272人のマッチした対照者が含まれた。そのうち、症例3.07%、対照では2.24%が現在SSRIを使用しており、非使用者と比較して調整オッズ比は1.14(95%CI:0.97-1.34)、過去の使用者と比較して0.94(95%CI:0.77-1.13)、現在の他の抗うつ薬の使用者と比較して0.74(95%CI:0.58-0.93)であった。」

Selective Serotonin Reuptake Inhibitors and Risk of Noncardioembolic Ischemic Stroke: A Nested Case-Control Study

Stroke . 2022 Feb 3;STROKEAHA121036661.

PMID: 35109681

【アブストのみ】

 

㊾「認知症の精神病症状に対する薬物療法のネットワークメタ解析(34試験;n=10,415)。ドネペジル(SMD -0.30;95%CI:-0.50 to -0.12;SUCRA 0.85)、メマンチン(SMD -0.20;95%CI:-0.34 to -0.07;SUCRA, 0.68)、アリピプラゾール(SMD -0.17;95%:CI:-0.32 to -0.02;SUCRA 0.62)が、ネットワークメタ解析では、比較的良い忍容性を持ってプラセボより大きい利益を示しました。リスペリドンもプラセボよりも有効であったが(SMD -0.16;95%CI:-0.28 to -0.05; SUCRA 0.60)、忍容性は低かった(OR 1.50;95%CI:1.06-2.26)。ドネペジル、メマンチン、ハロペリドール、アリピプラゾール、リスペリドンはクエチアピンより有効であった(SMDは-0.36から-0.22)。また、ドネペジル、メマンチン、ミルタザピンはセルトラリンよりも有効であった(SMDは-0.47から-0.36)。」

Pharmacological treatments for psychotic symptoms in dementia: A systematic review with pairwise and network meta-analysis

Ageing Res Rev . 2022 Mar;75:101568.

PMID: 35051646

【アブストのみ】

 

㊿「アルツハイマー型認知症および血管性認知症患者における、焦燥感や精神病に対する抗精神病薬の有効性と安全性を評価したRCTのメタ解析。定型抗精神病薬(例:ハロペリドール)については、プラセボと比較して興奮を改善させ(標準化平均差(SMD) -0.36;95%CI:-0.57 to -0.15;4研究;n=361)、精神病をわずかに改善するかもしれない(SMD -0.29;95%C:-0.55 to -0.03,2研究;n=240)。これらの薬物はおそらく傾眠のリスクを増加させ(リスク比(RR) 2.62;95%CI:1.51~4.56;3研究;n = 466)、錐体外路症状を増加させる(RR 2.26;95%CI:1.58~3.23;3研究;n=467)。非定型抗精神病薬(例:リスペリドン、オランザピン、アリピプラゾール、クエチアピン)は、おそらく激越をわずかに軽減するが(SMD -0.21;95%CI:-0.30 to -0.12;7件の研究;n=1,971)、精神病に対する効果はおそらく無視できない(SMD -0.11;95%CI:-0.18 to -0.03;12件;n=3,364)。これらの薬物は傾眠のリスクを増大させ(RR 1.93;95%CI:1.57~2.39;13件の研究;n=3,878)、錐体外路症状のリスクもわずかに増大する(RR 1.39;95%CI:1.14~1.68;15件の研究;n=4,180)。」

Antipsychotics for agitation and psychosis in people with Alzheimer's disease and vascular dementia

Cochrane Database Syst Rev . 2021 Dec 17;12(12):CD013304.

PMID: 34918337

【アブストのみ】

 

 

 

今回は以上になります!

参考になれば嬉しいです!

 

 

 

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