こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

個人的に気になった最新論文約30選の要約(2020.11)

こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

 

その月に気になった最新論文30本ほどのアブストラクトの要約し、論文を紹介していきます!

論文情報はSNSや各医学雑誌のメーリングリスト等を通じて入手しており、そこから個人的に気になった30件を選択します。

日本語訳は「DeepL翻訳」を参考(というかほぼコピペ…)にしております。

癌にはほとんど興味がないので、癌以外の分野の薬物治療の論文が中心になります。

 

【フリー】はフリーで全文が読める論文、【アブストのみ】はアブストラクトのみしか読めない論文となっております。

それぞれの論文にはpubmedのリンクを貼っております。

 

今回は2020年11月分を。63取り上げております。

おかしい…多すぎる… 

50選にしよかな… 

 

 

☆糖尿病薬関連

①「血糖降下剤の使用状況および栄養状態に基づいた糖尿病透析患者におけるグリコアルブミン(GA)およびHbA1c値による死亡率および原因別死亡率の違いを検討するために行われた全国コホート。糖尿病透析患者40,417人(女性:30.8%;平均年齢67.3歳;平均透析期間5.4年)を調査した。3年死亡率とGA値との間には、GA値が18%以上の患者でのみ線形の関連が認められ、GA値が低い患者では認められなかった。HbA1c値では6.0%~6.3%で最も低い死亡率となり、HbA1c値との間にはU字型の関連が認められた。この関連は患者の状態や低血糖薬の使用状況によって異なり、血糖降下剤を使用している患者が栄養失調の場合、GA≧24%、HbA1c≧8%で死亡率が上昇した。また、GA≧22%、HbA1c≧7.6%の患者では、感染症死亡率または心血管死亡率が有意に高かった。」

Glycated albumin and hemoglobin A1c levels and cause-specific mortality by patients' conditions among hemodialysis patients with diabetes: a 3-year nationwide cohort study

BMJ Open Diabetes Res Care . 2020 Oct;8(1):e001642.

PMID: 33099507

【フリー】

 

 

②「消化器手術を受けた患者(n=1,612人;糖尿病:n=293)を対象に血糖値とSSIの関連を検討したコホート研究。12時間以内の最高血糖(BG)(早期ピークBG)と術後12~24時間の最終BGを評価した。初期ピークBGが150mg/dL以上の患者は、高血糖が持続する患者(最終BGが150mg/dL以上)と改善された患者(最終BGが150mg/dL未満)に分けられた。糖尿病患者以外の患者では高血糖はSSI率を増加させたが、高血糖を定義する最終血糖値のカットオフ値が180mg/dL以外の糖尿病患者では相関は認められなかった。SSI と持続性高血糖症を有する患者の調整標準化残差は 5.2(P < 0.05)であったが、高血糖症がないことはSSI の有意な予防因子であった。多変量解析では、持続性高血糖はSSIの独立した危険因子であった(オッズ比 1.54;95%CI:1.03-2.31))。」

Improvement in Hyperglycemia Prevents Surgical Site Infection Irrespective of Insulin Therapy in Non-diabetic Patients Undergoing Gastrointestinal Surgery

World J Surg . 2020 May;44(5):1450-1458.

PMID: 31974651

【フリー】

 

 

③「SGLT2i(n=15,606)が、DPP4-i(n=12,383)と比較して糖尿病患者のAF新規発症を抑制できるかどうかを検討した台湾のコホート研究。結果は、SGLT2i群にて新規発症心房細動のリスクが低いことと関連していた(HR 0.61;95%CI:0.50~0.73)。」

The risk of new-onset atrial fibrillation in patients with type 2 diabetes mellitus treated with sodium glucose cotransporter 2 inhibitors versus dipeptidyl peptidase-4 inhibitors

Cardiovasc Diabetol . 2020 Nov 6;19(1):188.

PMID: 33158436

【フリー】

 

 

④「第一選択薬としてのSGLT2iとメトホルミンの有用性を検討したコホート研究。除外基準後、合計41,020人のT2DM患者が解析対象となり、SGLT2i(n=1,100)、メトホルミン(n=39,920)をプロペンシティスコアマッチング。1年間の追跡期間中、SGLT2i群とメトホルミン群での心不全入院におけるハザード比はHR 0.47(95%CI:0.41~0.54)、急性冠症候群はHR 0.50(95%CI:0.41~0.61)、虚血性脳卒中はHR 1.21(95%CI:1.10~1.32)、全死亡はHR 0.49(95%CI:0.44~0.55)となった。」

Sodium-glucose cotransporter 2 inhibitor versus metformin as first-line therapy in patients with type 2 diabetes mellitus: a multi-institution database study

Cardiovasc Diabetol . 2020 Nov 9;19(1):189.

PMID: 33167990

【フリー】

 

 

⑤「EMPA-REG OUTCOME試験のポストホック解析。ベースラインと4週目にeGFRを測定したエンパグリフロジン10mg、25mg、またはプラセボに無作為に割り付けられた6,668人の参加者を、初期のeGFRの変化によって3つのグループに分類:10%以上の低下(「eGFR低下」)、0以上10%までの低下(「eGFR中間」)、eGFRの低下なし(「eGFR非ディッパー」)。最初の「eGFR低下」は、エンパグリフロジン投与群で28.3%、プラセボ投与群で13.4%観察された(オッズ比 2.7;95%CI:2.3-3.0)が、「eGFRの低下」は、その後の心血管死、心不全による入院、および腎臓病の発症または悪化に対するエンパグリフロジンの治療効果に大きな影響を与えなかった。」

Characterization and implications of the initial estimated glomerular filtration rate 'dip' upon sodium-glucose co-transporter-2 inhibition with empagliflozin in the EMPA-REG OUTCOME trial

Kidney Int . 2020 Nov 9;S0085-2538(20)31277-1.

PMID: 33181154

【フリー】

 

 

⑥「メトホルミン単剤療法で十分にコントロールされていないT2D患者を対象に、週1回のセマグルチド1mgと1日1回投与のエンパグリフロジン25mgの有効性をメタ解析にて用いて間接的に比較。ベースラインの特徴はセマグルチド(995例)とエンパグリフロジン(410例)の間で類似していた。セマグルチドはエンパグリフロジンと比較して平均HbA1c(推定治療差 -0.61%;95%CI:-0.72 to -0.49)と体重(治療推定差 -1.65kg;95%CI:-2.22 to -1.08)を有意に減少させた。」

Efficacy of Once-Weekly Semaglutide vs Empagliflozin Added to Metformin in Type 2 Diabetes: Patient-Level Meta-analysis

J Clin Endocrinol Metab . 2020 Dec 1;105(12):e4593-e4604.

PMID: 32827435

【フリー】

 

 

⑦「CKD患者へのダパグリフロジンの腎および心血管イベントへの有効性を検討したRCT。4304人(二次予防患者:n=1,610)がダパグリフロジン(10mg 1日1回)群またはプラセボ群に無作為に割り付けられた。ダパグリフロジンは、一次予防群(HR 0.61;95%CI:0.48~0.78)と二次予防群(HR 0.61;95%CI:0.47~0.79)の両方で、主要複合アウトカム(eGFRの低下(50%以上)、末期腎疾患、腎臓または心血管系の死亡の複合)のリスクを同程度まで低下させた。これは心不全による入院または心血管死の複合(HR 0.67(95%CI:0.40~1.13) vs 0.70(95%CI:0.52~0.94))および全死亡(HR 0.63(95%CI:0.41~0.98) vs 0.70(95%CI:0.51~0.95))についても同様であった。」

Effect of Dapagliflozin on Clinical Outcomes in Patients With Chronic Kidney Disease, With and Without Cardiovascular Disease

Circulation . 2020 Nov 13.

PMID: 33186054

【アブストのみ】

 

 

⑧「心不全の増悪により入院した2型糖尿病患者へのソタグリフロジンの主要エンドポイントとして心血管死と心不全による入院・緊急受診への有効性を検討した二重盲検RCT(n=1,222;ソタグリフロジン群n=608、プラセボ群n=614)(追跡期間の中央値9.0 ヵ月)。主要エンドポイント、ソタグリフロジン群のほうがプラセボ群よりも低かった(51.0件/100人年 vs 76.3件/100人年;HR 0.67;95%CI:0.52~0.85)。心血管死は10.6件/100人年 vs 12.5件/100人年(HR 0.84;95%CI:0.58~1.22)、全死因死亡は13.5件/100人年 vs 16.3件/100人年(HR 0.82;95%CI:0.59~1.14)。下痢がソタグリフロジン群でよりも多く発現し(6.1% vs 3.4%)、重症低血糖についても同様であった(1.5% vs 0.3%)。低血圧の発現割合(6.0% vs 4.6%)、急性腎障害の発現率は同程度であった(4.1% vs 4.4%)。」

Sotagliflozin in Patients with Diabetes and Recent Worsening Heart Failure

N Engl J Med . 2020 Nov 16.

PMID: 33200892

【アブストのみ】

 

 

⑨「2型糖尿病と慢性腎臓病(eGFR 25~60 mL/分/1.73 m2)かつ心血管疾患のリスクがある患者(n=10,584)をソタグリフロジン群(n=5,292)とプラセボ群(n=5,292)に割り付けた二重盲検RCT(追跡期間の中央値:16か月)。主要エンドポイントイベント(心血管死、心不全による入院、心不全による緊急受診の複合)の発生率は、ソタグリフロジン群で5.6件/100人年、プラセボ群で7.5件/100人年であった(HR 0.74;95%CI:0.63~0.88)。心血管死の発生率はソタグリフロジン群2.2件/100人年、プラセボ群2.4件/100人年であった(HR 0.90;95%CI:0.73~1.12)。下痢、性器真菌感染症、体液量減少、糖尿病ケトアシドーシスはソタグリフロジン群でプラセボ群よりも多く発現した。」

Sotagliflozin in Patients with Diabetes and Chronic Kidney Disease

N Engl J Med . 2020 Nov 16.

PMID: 33200891

【アブストのみ】

 

 

⑩「ベースラインのメトホルミンの有無によるイベントへの効果を検討した、REWIND試験(標準治療に加えてデュラグチド皮下注(1.5mg/週)またはプラセボ群に割り付けた二重盲検RCT)の事後解析(n=9,901、メトホルミンあり:n=8,037、メトホルミンなし:n=1,864、女性46%、平均年齢66歳)。主要アウトカムである非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心血管系または原因不明の死の複合は、メトホルミンあり群12%とメトホルミンなし群15%で発生し、ベースライン時にメトホルミンを投与した患者と投与していない患者では、一次アウトカムに対するデュラグチドの効果に有意差はなかった(HR 0.92;95%CI:0.81-1.05 vs 0.78;95%CI:0.61-0.99;相互作用P=0.18)。」

Similar cardiovascular outcomes in patients with diabetes and established or high risk for coronary vascular disease treated with dulaglutide with and without baseline metformin

Eur Heart J . 2020 Nov 16;ehaa777.

PMID: 33197271

【アブストのみ】

 

 

⑪「ベースラインeGFR<30ml/min/1.73m2の患者におけるカナグリフロジンの効果を検討した、CREDENCE試験のサブ解析(n=174;平均eGFR:26mL/min/1.73m2)。カナグリフロジンとプラセボでは、eGFR低下率の平均値に66%の差があった(平均勾配:-1.30 vs -3.83ml/min/1.73m2;差:-2.54ml/min/1.73m2;95%CI-:0.90 to -4.17)。腎、心血管、死亡率の転帰に対するカナグリフロジンの効果は、eGFRが30未と30 ml/min以上の人では一貫していた(すべてのP相互作用>0.20)。eGFRが30ml/min未満の参加者における腎不全の推定値(HR 0.67;95%CI:0.35~1.27)は、eGFRが30ml/min以上の参加者と同様であった(HR 0.70;95%CI:0.54~0.91;P相互作用=0.80)。eGFRが30未満の参加者と30ml/min以上の参加者の間では、カナグリフロジンに関連した腎関連有害事象またはAKIの発生率に不均衡はなかった(すべてのP相互作用>0.12)。」

Effects of Canagliflozin in Patients with Baseline eGFR 2: Subgroup Analysis of the Randomized CREDENCE Trial

Clin J Am Soc Nephrol . 2020 Dec 7;15(12):1705-1714.

PMID: 33214158

【アブストのみ】

 

 

⑫「2型糖尿病の65歳以上の高齢者を対象として、DPP4iとSGLT2iとの有効性と安全性を比較した韓国のコホート研究。SGLT2阻害薬の新規使用者は、DPP-4阻害薬と比較して、心不全入院(HR 0.86;95%CI:0.76~0.97)、全死亡(HR 0.85;95%CI:0.75~0.98)、脳卒中(HR 0.86;95%CI:0.77~0.97)のリスクは低かったが、心筋梗塞(HR 0.95;95%CI:0.77~1.19)のリスクは同程度であった。DKA、骨折および重度の低血糖のリスクは両群間で同様であったが、性器感染症(HR 2.44;95%CI:2.22~2.67)およびUTI(HR 1.05;95%CI:1.00~1.11)は、SGLT2阻害薬の新規使用者においてDPP-4阻害薬と比較してより高頻度であった。」

Effectiveness and safety of sodium-glucose co-transporter-2 inhibitors compared with dipeptidyl peptidase-4 inhibitors in older adults with type 2 diabetes: A nationwide population-based study

Diabetes Obes Metab . 2020 Nov 25.

PMID: 33236515

【フリー】

 

 

⑬「日本人の2型糖尿病患者でSGLT2阻害薬を投与された患者の低血糖リスクの増加と関連する臨床的要因を明らかにすることを目的とした後ろ向きコホート研究。SGLT2阻害薬を処方された患者171,622人のうち低血糖に関連した入院は0.13%に発生(0.6件/100人年)。SGLT2阻害薬関連低血糖のリスクは、年齢が10歳上昇するごとに高く(HR 1.49;95%CI:1.32~1.68)、BMIが25kg/m2未満(HR 1.98;95%CI:1.50~2.61)、インスリン使用(HR 3.26;95%CI:2.43~4.38)、SU薬使用(HR 1.44;95%CI:1.02~2.03)の患者で高かった。また、リスクは男性より女性の方が低く(HR 0.73;95%CI:0.54~0.98)、メトホルミン併用者では低かった(HR 0.52;95%CI:0.37~0.74)。」

Real-world risk of hypoglycemia-related hospitalization in Japanese patients with type 2 diabetes using SGLT2 inhibitors: a nationwide cohort study

BMJ Open Diabetes Res Care . 2020 Nov;8(2):e001856.

PMID: 33246930

【フリー】

 

 

⑭「新規にシタグリプチンを50mg/日以上と50mg/日以下の用量で処方された高齢(66歳以上)CKD患者(eGFR<45ml/min/1.73m2)におけるうっ血性心不全による死亡または入院の1年間のリスクを比較したコホート研究。9215人の患者のうち、6518人が50mg/d以上で、2697人が50mg/d以下でシタグリプチンを開始した。うっ血性心不全を伴う死亡または入院の1年間のリスクは群間で有意差はなかった(79件/1000人年 vs 126件/1000人年;加重HR 0.88;95%CI:0.67~1.14)、膵炎を伴う入院(加重HR 0.98;95%CI:0.32~3.03)および低血糖(加重HR 1.10;95%CI:0.64~1.90)も群間で有意差はなかった。シタグリプチンを50mg/d以上で投与を開始した患者では平均HbA1cが低く(加重平均群間差 -0.12%;95%CI:-0.19~-0.06)、全原因入院のリスクが低かった(加重HR 0.81;95%CI:0.66~0.98)。」

Higher-Dose Sitagliptin and the Risk of Congestive Heart Failure in Older Adults with CKD

Clin J Am Soc Nephrol . 2020 Dec 7;15(12):1728-1739.

PMID: 33239410

【アブストのみ】

 

 

 

☆感染症関連

⑯「奈良の8つの病院で行われた、親のHPVワクチン受容率とそれに影響を与える要因を調査したアンケート結果。回答した1884人の保護者のうち21.8%が、アンケートに記載された情報を読む前でもHPVワクチンを受け入れたと回答。情報を読んだ後の全体の受諾率は50.2%に増加した。情報を読んだ後もワクチンを受け入れなかった人(n=925)のうち、26.7%が、今後、より多くのワクチンの安全性に関する報告がマスメディアに掲載されるようになれば、気が変わるかもしれないと回答し、その他の影響因子としては、医療従事者からの直接の情報提供(35.1%)、政府からの勧告(19.5%)が挙げられた。」

How to recover lost vaccine acceptance? A multi-center survey on HPV vaccine acceptance in Japan

J Infect Chemother . 2020 Oct 27;S1341-321X(20)30371-8.

PMID: 33127289

【アブストのみ】

 

 

⑰「尿培養の結果が一致した腸内細菌科細菌(大腸菌、Klebsiella、または Proteus)の菌血症患者(n=4,089;男性91.2%;年齢中央値71歳)に対し、非経口抗生物質1~5日の治療後に経口β-ラクタム系抗生物質(n=955) vs フルオロキノロン系抗生物質またはTMP-SMX(n=3,134)への治療転換された症例の後ろ向きコホート研究。主要アウトカムである30日間の全死因死亡率または30日間の再発菌血症の複合は、β-ラクタム群4.4%、フルオロキノロンまたはTMP-SMX群3.0%であった(調整リスク差(aRD) 0.99%(95%CI:-0.42%~2.40%);aRR 1.31(95%CI:0.87~1.95)。死亡率は3.0% vs 2.6%(aRD 0.06%(95%CI:-1.13%~1.26%);aRR 1.02(95%CI:0.67~1.56))、再発菌血症率は 1.5% vs 0.4%(aRD 1.03%(95%CI:0.24%~1.82%);aRR 3.43(95%CI:0.42~27.90))だった。」

Oral β-Lactam Antibiotics vs Fluoroquinolones or Trimethoprim-Sulfamethoxazole for Definitive Treatment of Enterobacterales Bacteremia From a Urine Source

JAMA Netw Open . 2020 Oct 1;3(10):e2020166.

PMID: 33030555

【フリー】

 

 

⑱「ST合剤のPCP予防に対する長期予防効果と安全性を検討したRCT。プレドニゾロン0.6mg/kg/日以上の投与を受けている成人リウマチ性疾患患者を単剤投与群(SS:SMX/TMP 400/80mg/日)(n=58)、半剤投与群(HS:200/40mg/日)(n=59)、またはエスカレーション群(ES:40/8mgから開始し、200/40mg/日に漸増)(n=55)に無作為に割り付け、24週間投与した後、52週間観察した。52 週目までに PCP はいずれの群でも発症しなかった。52 週間の観察期間を通して,全体的な中止率はHSの方がSSよりも有意に低かった(22.7 vs 47.2%;P = 0.004)。有害事象に起因する中止率は,HS:19.1%およびES:20.3%がSS:41.8%に比べて有意に低かった。」

An open-label, randomized controlled trial of sulfamethoxazole-trimethoprim for Pneumocystis prophylaxis: results of 52-week follow-up

Rheumatol Adv Pract . 2020 Jul 6;4(2):rkaa029.

PMID: 33134810

【フリー】

 

 

⑲「感染症医主導のカルバペネム処方後フィードバックが処方に及ぼす影響を検討。ベースライン24ヵ月間と介入期間12ヵ月間のカルバペネム消費量(100人当たりの治療日数)を比較。介入期間中、毎日処方者にカルバペネムの長期使用(14日以上)を避けるようにアドバイスを行った。さらに、7~13日および≧14日の各科のカルバペネム使用の週ごとの集計表を電子メールで全医師に送付した。介入期間中のカルバペネム1241例のうち、合計96例の14日間以上のカルバペネム使用に対するフィードバックを行い、受け入れ率は76%であった。介入開始後、毎月のカルバペネム消費量の傾向は変化し(係数 -0.62;95%CI:-1.15~-0.087)、消費量は減少し(係数 -0.098;95%CI:-0.16~-0.039)、広域スペクトル抗菌薬の消費量および院内死亡率の増加は認められなかった。介入後のカルバペネム関連の年間推定節減額は83,745ドルで、22%のコスト削減となった。」

Impact of an infectious disease physician-led carbapenem postprescription feedback on prescribing behavior in a Japanese tertiary hospital: A before-after study

J Infect Chemother . 2020 Oct 28;S1341-321X(20)30365-2.

PMID: 33129693

【アブストのみ】

 

 

⑳「無症候性細菌尿と尿路感染症を区別するために、13の介護施設から尿路結石が疑われる高齢者(65歳以上)の入所者において、CRPとPCTの有用性を評価した研究の中間解析。対象となった266エピソードのうち92.9%については、「真の」UTIの定義に必要な必須項目をすべて満たしており、19.8%が厳しいUTIの定義を満たしていた。CRP(カットオフ6.5 mg/L)およびPCT(カットオフ0.025 ng/mL)の感度はそれぞれ52.3%(95%CI:36.7-67.5%)および37.0%(95%CI:23.2-52.5%)であり、試験は中止された。」

Sensitivity of C-reactive protein and procalcitonin measured by Point-of-Care tests to diagnose urinary tract infections in nursing home residents: a cross-sectional study

Clin Infect Dis . 2020 Nov 11;ciaa1709.

PMID: 33175147

【フリー】

 

 

㉑「糖尿病性足部潰瘍で外科的デブリを受けた患者を対象に,全身性抗生物質の投与期間が長い(6週間)場合と短い(3週間)場合では,臨床的寛解や有害事象(AE)の発現率を比較したRCT。93人の患者(女性18%;年齢中央値65歳)のうち、44人が3週間群に、49人が6週間群に割り付けられ、外科的デブリの回数は中央値で1回であった。ITT解析では3週間群では84%で寛解が認められたのに対し、6週間群では73%で寛解が認められた(p=0.21)。また有害事象の発生率は両群間で同程度(39% vs 33%;p=0.51)であり,Per-Potocol群(85% vs 74%;p=0.26)でも同様であった。」

Three versus six weeks of antibiotic therapy for diabetic foot osteomyelitis: A prospective, randomized, non-inferiority pilot trial

Clin Infect Dis . 2020 Nov 26;ciaa1758.

PMID: 33242083

【アブストのみ】

 

 

㉒「TEICとTAZ/PIPCの併用およびTEICと他のβラクタム系抗緑膿菌薬の併用とのAKIリスクを評価した後ろ向きコホート研究(954例(243例を1:3にマッチング);平均66.3歳)。AKIリスクに両群間に有意差はなかった(14.8% vs 14.2%)。しかし、AKIまでの期間はteicoplanin-piperacillin/tazobactam群の方が短かかった(4.64±2.33日 vs 6.29±4.72日、P = 0.039)。」

Nephrotoxicity of teicoplanin-based combination therapy: focus on piperacillin/tazobactam and other anti-pseudomonal β-lactams

J Antimicrob Chemother . 2020 Nov 5;dkaa458.

PMID: 33152760

【アブストのみ】

 

 

㉓「CDI患者271人を対象とし、異なる抗菌薬レジメンの60日間の追跡による有効性を検討したコホート研究。フィダキソマイシンはMNZ、VCM、またはそれらの併用薬よりも持続的な臨床効果と再発CDI(rCDI)の予防において優れていた。サブグループ解析では,フィダキソマイシンはバンコマイシンやメトロニダゾールよりも臨床効果の持続性,初回エピソードおよび非重症例の再発予防に優れていた。重症CDIの経口治療においてフィダキソマイシンはバンコマイシンと同様の治療成績を示したが、いずれの抗生物質治療の再発予防にも優れていなかった。フィダキソマイシン、VCM、またはMNZとVCMの併用療法は、複数回の再発CDI患者における臨床効果の持続とrCDIの予防において類似した転帰を示した。」

Fidaxomicin versus metronidazole, vancomycin and their combination for initial episode, first recurrence and severe Clostridioides difficile infection - An observational cohort study

Int J Infect Dis . 2020 Nov 11;103:226-233.

PMID: 33188906

【フリー】

 

 

㉔「クラリスロマイシンとアモキシシリンの処方後のCVリスクを検討したコホート研究。主要アウトカムは、クラリスロマイシンおよびアモキシシリン処方後0~14日、15~30日、30日~1年後のCV入院であった。205,227回の抗生物質処方が含まれた(クラリスロマイシン群34,074人;平均年齢73歳;男性42%、アモキシシリン群171,153人;平均年齢74歳;男性45%)。クラリスロマイシンの使用は、0~14日目(HR 1.31;95%CI:1.17~1.46)および30日~1年目(HR 1.13;95%CI:1.06~1.19)のいずれにおいてもアモキシシリンと比較してCV入院のリスク増加と有意に関連しており、0~14日目の関連はP-gp阻害剤または基質の使用によって修飾されていた(相互作用のp値:0.029)。」

Genetic and pharmacological relationship between P-glycoprotein and increased cardiovascular risk associated with clarithromycin prescription: An epidemiological and genomic population-based cohort study in Scotland, UK

PLoS Med . 2020 Nov 23;17(11):e1003372.

PMID: 33226983

【フリー】

 

 

 

☆抗凝固薬/抗血小板薬関連

㉕「PCIを受けた急性冠症候群(ACS)の有無にかかわらず、心房細動患者における抗血栓療法の2剤併用と3剤併用(DAT vs TAT)の比較した試験のメタ解析。4つのDOAC試験から合計10,193例の患者が解析され、そのうちACS5,675例(DAT=3,063 vs TAT=2,612)とSCAD(突発性冠動脈解離)4,518例(DAT=2,421 vs TAT=2,097)が解析された。安全性の主要評価項目である国際血栓止血学会における大出血またはCRNMB(臨床的に関連する非大出血)は、ACS(12.2% vs 19.4%;RR 0.63;95%CI:0.56-0.71、I2=0%)およびSCAD(14.6% vs 22.0%;RR 0.68;95%CI:0.55-0.85、I2=66%)のいずれにおいても、TATと比較してDATで減少した。いずれも全死因死亡、主要有害心血管イベント、脳卒中についてはDATとTATの間に差は認められなかった。」

Safety and efficacy of double versus triple antithrombotic therapy in patients with atrial fibrillation with or without acute coronary syndrome undergoing percutaneous coronary intervention: a collaborative meta-analysis of NOAC-based randomized clinical trials

Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother . 2020 Oct 29;pvaa116.

PMID: 33119069

【フリー】

 

 

㉖「非心筋梗塞性、非重症虚血性脳卒中または高リスクTIAの患者(n=11 016)を対象に、症状発現後24時間以内にチカグレロル(1日目に180mg、2~30日目には90mgを1日2回投与)またはプラセボ(全患者にアスピリン(1日目に300~325mg、2~30日目に75~100mgを1日2回投与))を投与し、脳卒中の再発予防効果を検討したRCT。主要アウトカムである30日後の脳卒中の無効化(modified Rankin Scaleスコア(mRS)1以上)は、チカグレロル群4.0%とプラセボ群4.7%に発現した(HR 0.83;95%CI:0.69-0.99)。30日目にmRSが0または1なる割合は、チカグレロル群1.3%およびプラセボ群1.6%だった(HR 0.79;95%CI:0.57-1.08)。」

Ticagrelor Added to Aspirin in Acute Ischemic Stroke or Transient Ischemic Attack in Prevention of Disabling Stroke: A Randomized Clinical Trial

JAMA Neurol . 2020 Nov 7;e204396.

PMID: 33159526

【フリー】

 

 

㉗「原因不明の塞栓性脳梗塞(ESUS)患者において、経口抗凝固薬(OAC)の使用が抗血小板薬(AP)の使用と比較して脳梗塞の再発リスクの低下と関連しているかどうかを検討したコホート研究。OAC単独またはAP単独投与を受けたESUS患者681例(平均年齢69.7歳、男性48.3%、平均追跡期間3.4年)を対象とした。虚血性脳卒中の再発率は、AP療法を受けた489人年の患者では4.4件/100人年、OAC療法を受けた192人年の患者では2.0件/100人年であった。OACの使用は、潜在的な交絡因子を調整した後(多変量調整後HR 0.42;95%CI:0.23-0.80)、さらに競合リスクとして死亡を考慮した場合でも、虚血性脳卒中の再発リスクの減少と関連していた(HR 0.45;95%CI:0.24-0.85)。」

Anticoagulation and Risk of Stroke Recurrence in Patients with Embolic Stroke of Undetermined Source Having No Potential Source of Embolism

Cerebrovasc Dis . 2020;49(6):601-608.

PMID: 33176316

【アブストのみ】

 

 

㉘「心房細動を有する生体弁僧帽弁置換術後の患者に対するリバーロキサバン(1日1回20mg)の効果をワルファリン(目標INR:2.0-3.0)と比較検討した2重盲検RCT(n=1,005)。ブ一次アウトカムイベント(死亡、主要心血管系イベント(脳卒中、TIA、全身性塞栓症、弁血栓症、心不全入院)、または12ヵ月後の大出血の複合)はリバーロキサバン群で平均347.5日、ワルファリン群で平均340.1日で発生した(制限付き平均生存時間として算出した差 7.4 日;95%CI:-1.4~16.3)。心血管系の原因による死亡または血栓塞栓イベントはリバーロキサバン群3.4%とワルファリン群の5.1%に発生した(HR 0.65;95%CI:0.35~1.20)。脳卒中の発生率はリバーロキサバン群で 0.6%,ワルファリン群で 2.4%であった(HR 0.25;95%CI:0.07~0.88)。大出血は,リバーロキサバン群1.4%とワルファリン群2.6%に発生した(HR 0.54;95%CI:0.21~1.35)。」

Rivaroxaban in Patients with Atrial Fibrillation and a Bioprosthetic Mitral Valve

N Engl J Med. 2020 Nov 26;383(22):2117-2126.

PMID: 33196155

【アブストのみ】

 

 

㉙「経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)後のAF患者を対象に、DOACとVKAの長期全死亡率を比較したコホート試験。抗凝固療法中の心房細動患者403例(平均年齢84.4歳;男性33.3%;追跡期間の中央値568日;平均CHADS2-VAScスコア5.1)が同定され、そのうち227例にDOACが処方され、176例にVKAが処方された。多変量Cox回帰モデルとプロペンシティスコアに基づく解析が行われ、いずれもDOAC群はVKA群と比較して全死因死亡の発生率が低いことが有意に示された(それぞれ、10.3% vs 23.3%;95%CI:0.204~0.749、10.2% vs 20.6%;95%CI:0.294~0.961)。」

Direct Oral Anticoagulants Versus Vitamin K Antagonists in Patients With Atrial Fibrillation After TAVR

JACC Cardiovasc Interv . 2020 Nov 23;13(22):2587-2597.

PMID: 33129818

【フリー】

 

 

㉚「AF患者におけるNOACとワルファリンの糖尿病発症リスクを比較した、台湾の後ろ向きコホート研究(n=10,046、平均追跡期間2.4年)。NOACはワーファリンよりも糖尿病発症リスクが低かった(aHR 0.80;95%CI:0.68-0.94)。サブグループ解析ではダビガトラン、リバロキサバン、アピキサバンがそれぞれ糖尿病リスクを低下させることが確認された.」

Risk of developing diabetes in patients with atrial fibrillation taking non-vitamin K antagonist oral anticoagulants or warfarin: A nationwide cohort study

Diabetes Obes Metab . 2020 Nov 2.

PMID: 33140538

【アブストのみ】

 

 

㉛「ワルファリンまたはDOACを服用中に消化管出血(GIB)にて入院後、抗凝固療法を再開した場合の再発GIBと血栓塞栓症のリスクを評価した後ろ向きコホート研究。ワルファリン(n=1872)、リバーロキサバン(n=676)、ダビガトラン(n=293)、アピキサバン(n=250)を使用してGIBで入院した患者は2991人であった。ワーファリンを再開したのは 46%、DOAC を再開したのは43%であった。ワルファリン再開は再開なしと比較してGIB再発リスクの増加と関連していた(HR 2.12;95%CI:1.43~3.14)が、DOAC再開と再発出血との関連はなかった(HR 1.43;95%CI:0.81~2.52)。リバーロキサバンは、GIBの再発と関連した唯一のDOACであった(HR 2.73;95%CI:1.43~5.20)。ワーファリン(HR 0.61;95%CI:0.39~0.96)とDOAC(HR 0.52;95%CI:0.28~0.98)のいずれでも再開は血栓塞栓症リスクの低下と関連していた。」

Restarting Warfarin Vs Direct Oral Anticoagulants After Major Gastrointestinal Bleeding and Associated Outcomes in Atrial Fibrillation: A Cohort Study

Clin Gastroenterol Hepatol . 2020 Nov 20;S1542-3565(20)31563-9.

PMID: 33227428

【アブストのみ】

 

 

㉜「VTEまたはAFの既歴のある18歳以上の肥満(BMI 40/m2以上または体重120kg以上)患者(n=276)を対象とし、ワルファリン(n=118)またはDOAC(n=158)の有効性と安全性を検討した後ろ向きコホート研究。脳卒中やVTEの再発率には群間で差はなく(3.2% vs 3.4%)、出血率にも群間差はなかった(16.1% vs 17.8%)。ワーファリン群のTTRは44.8±23%、内服アドヒアランスは78.6±20%、DOAC群のMPR(総投薬量に対する実服薬量の割合)は0.93±0.24であった。」

Prescribing Pattern of Oral Anticoagulants in Patients With Obesity

J Pharm Pract . 2020 Nov 3;897190020969276.

PMID: 33138664

【アブストのみ】

 

 

㉝「下肢再灌流術を受けた症候性PAD患者を対象とし、リバーロキサバン2.5mg1日2回+アスピリン100mg1日1回投与,またはプラセボ+アスピリン投与に無作為に割り付けられ(クロピドグレルの使用は、治験責任医師の判断により、対象となる再灌流術後6ヵ月間まで認められた)、その有効性と安全性を検討した二重盲検RCT(50.6%がクロピドグレルの投与を受け、その投与期間の中央値は29日)。3年以上の追跡にて、主要評価項目(急性四肢虚血、血管障害による主な切断、心筋梗塞、虚血性脳卒中、心血管死の複合)のリバーロキサバン vs プラセボのハザード比は、クロピドグレル投与群では0.85(95%CI:0.71-1.01、クロピドグレル非投与群では0.86(95%CI:0.73-1.01)であった。リバーロキサバンは30日以内に急性四肢虚血の早期の見かけ上の減少をもたらした(クロピドグレル併用-HR 0.45(95%CI:0.14~1.46)、クロピドグレル非併用-HR 0.48(95%CI:0.22~1.01)。アスピリンと比較して、リバーロキサバンはクロピドグレル使用にかかわらず、TIMI出血基準の大出血を同様に増加させた。クロピドグレルの使用期間が30日を超える場合、リバーロキサバンはクロピドグレルの使用期間が短い場合と比較して、365日以内の大出血(HR 3.20(95%CI:1.44-7.13)が多かった。」

Rivaroxaban and Aspirin in Peripheral Artery Disease Lower Extremity Revascularization: Impact of Concomitant Clopidogrel on Efficacy and Safety

Circulation . 2020 Dec 8;142(23):2219-2230.

PMID: 33138628

【フリー】

 

 

㉞「透析患者における薬剤溶出ステント(DES)留置後のDAPTの投与期間における有効性と安全性を検討したコホート研究。全体的に大出血の発生率はMACEよりもはるかに低く、DAPTを継続した群ではDAPTを中止した群と比較して、MACEの発生率が低く、大出血の発生率が高かった。DAPT継続群は12か月(HR 0.74;95%CI:0.61-0.90)、15か月(HR 0.78;95%CI:0.64-0.96)および18ヵ月(HR 0.79;95%CI:0.63-0.99)と、MACEのハザードを低下させた。また大出血は、12ヵ月(HR 1.39;95%CI:0.90-2.16)、15ヵ月(HR 1.13:95%CI :0.75-1.70)または18ヵ月(HR 1.27;95%CI:0.83-1.95)と、有意な増加は認められなかった。」

Clinical outcomes of prolonged dual antiplatelet therapy after coronary drug-eluting stent implantation in dialysis patients

Clin Kidney J . 2020 May 3;13(5):803-812.

PMID: 33125004

【フリー】

 

 

 

☆循環器関連(抗凝固/抗血小板以外)

㉟「冠動脈疾患(CAD)患者におけるコルヒチンの心血管系への影響を評価したRCTのメタ解析(5試験;n=11,790)。プラセボや無治療と比較して、コルヒチン投与は主要な心血管系イベントの発生率を有意に低下させた(RR 0.65;95%CI:0.52~0.82)。コルヒチン治療はまた、CAD患者における心筋梗塞(RR 0.73;95%CI:0.55~0.98)、冠動脈再灌流(RR 0.61;95%CI:0.42~0.89)、脳卒中(RR 0.47;95%CI:0.28~0.81)のリスクを低下させたが、心血管死亡率には影響を与えなかった。また、心血管系以外の死亡(RR 1.50;95%CI:0.93~2.40)や消化器症状(RR 1.05;95%CI:0.91~1.22)など、一般的な有害事象の発生率はコルヒチン群と対照群で概ね同程度であった。」

Meta-analysis Evaluating the Utility of Colchicine in Secondary Prevention of Coronary Artery Disease

Am J Cardiol . 2020 Oct 31;S0002-9149(20)31174-7.

PMID: 33137319

【アブストのみ】

 

 

㊱「70-100歳におけるスタチンの一次予防の有効性を検討したコホート研究(n=91,131;平均追跡期間7.7年)。1,515人が心筋梗塞を、3,389人が動脈硬化性心血管系疾患を発症した。LDLコレステロールの1.0mmol/L上昇あたりの心筋梗塞リスクは、全集団で増大し(HR 1.34;95%CI:1.27~1.41)、すべての年齢層、特に70~100歳で増幅した。動脈硬化性心血管系疾患のリスクも、LDLコレステロールが1.0mmol/L増加するごとに全体で増大した(HR 1.16;95%CI:1.12-1.21)。心筋梗塞のリスクは、80~100歳ではLDLコレステロールが3.0mmol/L未満に対して5.0mmol/L以上(≒家族性高コレステロール血症)(HR 2.99;95%CI:1.71-5.23)、70~79歳ではHR 1.82(95%CI:1.20-2.77)と上昇していた。LDLコレステロールが1.0 mmol/L上昇するごとに1000人年あたりの心筋梗塞と動脈硬化性心血管系疾患のイベント数は70~100歳で最も多く,イベント数は若い年齢ほど少なかった。」

Elevated LDL cholesterol and increased risk of myocardial infarction and atherosclerotic cardiovascular disease in individuals aged 70-100 years: a contemporary primary prevention cohort

Lancet . 2020 Nov 21;396(10263):1644-1652.

PMID: 33186534

【アブストのみ】

 

 

㊲「心血管リスクが高く、高トリグリセリド血症、HDL-C値が低いスタチン治療患者を対象に、オメガ3 CAとコーン油を比較する二重盲検RCT (n=13,078)。参加者はスタチンを含む通常の背景療法に加えて、4g/dのオメガ3CA(EPAとDHAのカルボン酸製剤)(n = 6,539)またはコーンオイル(n = 6539)を受けるように無作為に割り付けられた。治療を受けた13,078人の患者(平均年齢62.5歳、女性35%、糖尿病70%、LDL-C値中央値75.0mg/dL、TG値中央値240mg/dL、HDL-C値中央値36mg/dL、CRP中央値2.1mg/L)のうち、96.6%が一次エンドポイントの状態を確認しながら試験を終了した。一次エンドポイント(心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、冠動脈再灌流、または入院を必要とする不安定狭心症の複合)は、オメガ3系CA投与群12.0%とコーン油投与群12.2%で発生した(HR 0.99;95%CI:0.90~1.09)。消化管有害事象の発生率は、コーン油群14.7%と比較してオメガ3 CA群24.7%で高率であった。この中間解析に基づいて、この試験は早々に中止された。」

Effect of High-Dose Omega-3 Fatty Acids vs Corn Oil on Major Adverse Cardiovascular Events in Patients at High Cardiovascular Risk: The STRENGTH Randomized Clinical Trial

JAMA . 2020 Dec 8;324(22):2268-2280.

PMID: 33190147

【フリー】

 

 

㊳「選択的心筋ミオシン活性化薬であるomecamtiv mecarbilのHFrEF患者に対する心血管アウトカムを検討したRCT。駆出率が 35%以下の患者(n=8,232)を、標準的な心不全治療に加えてomecamtiv mecarbil(25 mg、37.5 mg、50 mg のいずれかを1日2回)群(n=4,120)とプラセボ群(n=4,112)に無作為に割り付けた。追跡期間の中央値は21.8か月、主要アウトカムは初回心不全イベント(心不全による入院・緊急受診)または心血管死の複合。主要アウトカムイベントはomecamtiv mecarbil群 37.0%とプラセボ群 39.1%に発生した(HR 0.92;95%CI:0.86~0.99)。それぞれ19.6%と19.4%が心血管系死した(HR 1.01;95%CI:0.92~1.11)。」

Cardiac Myosin Activation with Omecamtiv Mecarbil in Systolic Heart Failure

N Engl J Med . 2020 Nov 13.

PMID: 33185990

【アブストのみ】

 

 

㊴「50~75歳の成人における心血管イベント(MACE)の一次予防の介入の効果が得られるまでの時間(TTB)を検討するためのスタチンのRCTの生存期間メタ解析(8試験;n=65,383;平均年齢:55-69歳;追跡期間の平均:2-6年)。スタチン治療を受けた患者100人に対してMACEを1回回避するには2.5年(95%CI:1.7-3.4年)が必要であることが示唆された。」

Evaluation of Time to Benefit of Statins for the Primary Prevention of Cardiovascular Events in Adults Aged 50 to 75 Years: A Meta-analysis

JAMA Intern Med . 2020 Nov 16;e206084.

PMID: 33196766

【アブストのみ】

 

 

㊵「日本の急性心不全患者(左室駆出率40%以下)300名(エプレレノン群149名、プラセボ群151名)(平均年齢66.8歳;女性27.3%;BNPの中央値376.0pg/mL)を対象とし、エプレレノンによる治療の安全性と有効性を検討した二重盲検RCT。一次アウトカム(6ヵ月以内の心臓死または心血管疾患による再入院の複合)の発生率は、エプレレノン群で19.5%、プラセボ群で17.2%であった(HR 1.09;95%CI:0.64~1.85)。副次的アウトカムでは、複合エンドポイントである心血管死、または6カ月以内の心不全(HF)による初回再入院のHRは0.55(95%CI:0.213~1.434)であった。」

Efficacy and safety of early initiation of eplerenone treatment in patients with acute heart failure (EARLIER trial): a multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled trial

Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother . 2020 Nov 11;pvaa132.

PMID: 33175088

【アブストのみ】

 

 

㊶「慢性心不全患者におけるイブラジンの有効性と安全性を評価したRCTのメタ解析(19試験;n=19,628;平均年齢60.76歳;男性69%)。HFrEF患者と長期間のイブラジン治療を受けた患者を対象とした2つのメタ解析。心血管死は、イブラジンとプラセボ/通常治療/無治療の間に差がなかった(RR 0.99;95%CI:0.88~1.11;3研究;n=17,676;I2=33%)。さらに、長期イブラジン投与群とプラセボ/通常治療/無治療と比較して、重篤な有害事象の発生率に差がなかった(RR 0.96;95%CI:0.92~1.00;2試験;n=17,399;I2=12%)。」

Ivabradine as adjuvant treatment for chronic heart failure

Cochrane Database Syst Rev. 2020 Nov 4;11:CD013004.

PMID: 33147368

【アブストのみ】

 

 

㊷「心血管疾患(CVD)を有するCOPD患者におけるβ遮断薬(BB)の呼吸機能および生存率への影響を検討した試験のメタ解析(49試験(RCT12件、観察研究37件);n=670,594)。 COPD増悪のハザード比(HR)は、BB治療を受けていないCOPD患者とBB治療、選択的BB治療、および非選択的BB治療を受けた患者との間で、それぞれ0.77(95%CI:0.67-0.89)、0.72(95%CI:0.56-0.94)、および0.98(95%CI:0.71-1.34)であった。また、全死亡率のHRはそれぞれ0.70(95%CI:0.59-0.83)、0.60(95%CI:0.48-0.76)、および0.74(95%CI:0.60-0.90)であった。」

Association of β-blocker use with survival and pulmonary function in patients with chronic obstructive pulmonary and cardiovascular disease: a systematic review and meta-analysis

Eur Heart J . 2020 Dec 7;41(46):4415-4422.

PMID: 33211823

【フリー】

 

 

㊸「心不全患者において、ループ利尿薬にスピロノラクトンを追加使用した場合の高カリウム血症および急性腎障害(AKI)のリスクを評価したコホート研究(n=17,110)。134ヵ月の平均追跡期間中に、18.9%がスピロノラクトンを開始した。スピロノラクトンとループ利尿薬を併用した患者における高カリウム血症およびAKIの発生率は、2.9/1000人月および10.1/1000人月であり、スピロノラクトンの開始は、ループ単独と比較して高カリウム血症およびAKIのリスクが高かった(HR 1.69;95%CI:1.35~2.10、HR 1.12;95%CI:1.00~1.26)。スピロノラクトンに関連するいずれの転帰の相対リスクも、腎機能による差は認められなかった。」

Hyperkalemia and Acute Kidney Injury with Spironolactone Use Among Patients with Heart Failure

Mayo Clin Proc . 2020 Nov;95(11):2408-2419.

PMID: 33153631

【アブストのみ】

 

 

㊹「シンバスタチン、エゼチミブ、エボロクマブ(PCSK9)のLDL-C低下効果の比較を検討した研究。それぞれA to Z-TIMI試験、IMPROVE-IT試験、FOURIER試験の結果から算出された。エボロクマブによる LDL-C 値の低下率が高く、ベースラインの LDL-C 値が 130 mg/dL の患者では 59.4%(95%CI:59.1%~59.8%)、ベースラインの LDL-C 値が 70 mg/dL の患者では 66.1%(95%CI:65.6%~66.6%)までの範囲であった。シンバスタチンではより緩徐な差であり(44.6%(95%CI:43.9%~45.2%)および47.8%(95%CI:46.4%~49.2%))、エゼチミブでは最も差が小さかった(25.0%(95%CI:23.3%~26.6%)および26.2%(95%CI:24.2%~28.1%)。」

Association of Baseline Low-Density Lipoprotein Cholesterol and Percentage Low-Density Lipoprotein Cholesterol Reduction With Statins, Ezetimibe, and PCSK9 Inhibition

JAMA Cardiol . 2020 Nov 13;e206184.

PMID: 33185670

【アブストのみ】

 

 

 

☆その他

㊺「CKD患者における鉄欠乏性貧血の治療におけるクエン酸第二鉄と硫酸第一鉄の有効性を検討したRCT。GFR15~45ml/min/1.73m2かつ鉄欠乏症を有する成人60人を、クエン酸第一鉄(2gを1日3回、n=30)または硫酸第一鉄(325mgを1日3回、n=30)に無作為に12週間割り付け。硫酸第一鉄群と比較して、クエン酸第一群ではベースラインから12週目までのフェリチン飽和度(TSAT)は群間平均変化率差8%(95%CI:1~15)、フェリチンは37ng/ml(95%CI:10~64)増加した。ヘモグロビン(0.3 g/dl;95%CI:-0.2~0.8)の平均変化量には群間差はなかった。」

Effect of Ferric Citrate versus Ferrous Sulfate on Iron and Phosphate Parameters in Patients with Iron Deficiency and CKD: A Randomized Trial

Clin J Am Soc Nephrol . 2020 Sep 7;15(9):1251-1258.

PMID: 32694162

【アブストのみ】

 

 

㊻「鉄欠乏性貧血(IDA)患者における経口鉄剤+ビタミンCまたは経口鉄剤単独の同等性と安全性を検討したRCT。1日8時間ごとに100mgの経口鉄剤+200mgのビタミンCを3カ月間投与する群と、100mgの経口鉄剤のみを3カ月間投与する群に無作為に割り付けられた。440人の患者(各群n=220;女性96.8%;平均年齢38.3歳)において、ベースラインから2週間後までのヘモグロビン値の平均変化量は、経口鉄剤+ビタミンC群で2.00g/dL、経口鉄剤のみの群で1.84g/dLであり(群間差0.16g/dL;95%CI:-0.03~0.35g/dL)、同等であった。ベースラインから8週間後までの血清フェリチン値の平均変化は、35.75ng/mL vs 34.48ng/mLであった(群間差 1.27ng/mL;95%CI:-0.70~3.24ng/mL)。有害事象の発生率に関しては、2群間に有意差はなかった(20.9% vs 20.5%;差 0.4%;95%CI:-6.7%~8.5%)。」

The Efficacy and Safety of Vitamin C for Iron Supplementation in Adult Patients With Iron Deficiency Anemia: A Randomized Clinical Trial

JAMA Netw Open . 2020 Nov 2;3(11):e2023644.

PMID: 33136134

【フリー】

 

 

㊼「糖尿病を伴わない進行性CKD患者対象とし、ダルベポエチンを使用してそれぞれ低ヘモグロビン(9~11g/dL)(n=240)と高ヘモグロビン(11~13g/dL)(n=239)を目標とした際の腎アウトカムへの効果を検討した非盲検RCT(eGFR 8~20mL/min/1.73m2;平均追跡期間73.5週;平均ヘモグロビン値-高ヘモグロビン群:11.2g/dL;低ヘモグロビン群:10.0g/dL)。腎複合エンドポイント(維持透析開始、腎移植、eGFR≦6ml/min/1.73m2、eGFRの50%低下)は、高ヘモグロビン群で44%、低ヘモグロビン群で48%に発現した(log-rank test P=0.32)。調整後のCox比例ハザードモデルでは、高ヘモグロビン群と低ヘモグロビン群のHRは0.78(95%CI:0.60~1.03)であった。心血管イベントの発生は各群8%、7%であり、群間の有意差は認められなかった(log-rank test P=0.66)。」

Darbepoetin Alfa in Patients with Advanced CKD without Diabetes: Randomized, Controlled Trial

Clin J Am Soc Nephrol . 2020 May 7;15(5):608-615.

PMID: 32245781

【アブストのみ】

 

 

㊽「カルボキシマルトース鉄静注の急性心不全後の患者の転帰に対する第二鉄カルボキシマルトースの効果をプラセボと比較した二重盲検RCT。鉄欠乏を併発している急性心不全で入院した左室駆出率が50%未満の患者1108人(第二鉄カルボキシマルトース群558人、プラセボ群550人)が対象。一次アウトカムである心不全入院と心血管死の複合は、第二鉄カルボキシマルトース群で57.2件/100人年、プラセボ群で72.5件/100人年発生した(RR 0.79;95%CI:0.62-1.01)。心血管系の総入院および心血管系の死亡は第二鉄カルボキシマルトース群で370件、プラセボ群で451件発生した(RR 0.80;95%CI:0.64-1.00)。心血管死については両群間で差はなかった(第二鉄カルボキシマルトース群14%、プラセボ群14%;HR 0.96;95%CI:0.70-1.32)。心不全による総入院数は第二鉄カルボキシマルトース群で217件、プラセボ群で294件であった(RR 0.74;95%CI:0.58-0.94)。重篤な有害事象は、第二鉄カルボキシマルトース群45%、プラセボ群51%に発生した。」

Ferric carboxymaltose for iron deficiency at discharge after acute heart failure: a multicentre, double-blind, randomised, controlled trial

Lancet . 2020 Dec 12;396(10266):1895-1904.

PMID: 33197395

【アブストのみ】

 

 

㊾「CKD患者を併発しているRA患者におけるMTX服用時の葉酸併用の有効性を比較した、日本の有害事象データベースを用いた解析。RA を有する MTX 経口投与患者 5,648 例が同定され、そのうち 630 例が血液学的毒性を有していた。CKDを有するMTX服用患者は、葉酸を使用しない場合、CKDを有しない場合に比べて血液学的毒性のリスクが有意に高かった(OR 3.72;95%CI:2.87-4.81)。多変量ロジスティック分析では、葉酸のみで血液学的毒性のリスクが有意に低下した(OR 0.16;95%CI:0.04-0.62)。」

Risk of haematological events and preventive effect of folic acid in methotrexate users with chronic kidney disease and rheumatoid arthritis: Analysis of the Japanese Adverse Drug Event Report database

Br J Clin Pharmacol . 2020 Nov 11.

PMID: 33179261

【アブストのみ】

 

 

㊿「CKD と 2 型糖尿病を有する患者 5,734 例を,非ステロイド性選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬であるフィネレノン(finerenone)を投与する群とプラセボを投与する群に割り付けた二重盲検RCT。中央値2.6年の追跡期間中に主要転帰イベント(腎不全、eGFR のベースラインから40%以上の持続的な減少、腎臓が原因の死亡)は、フィネレノン群17.8%とプラセボ群21.1%に発生した(HR 0.82;95%CI:0.73~0.93)。高カリウム血症による中止率は、フィネレノンのほうがプラセボよりも高かった(2.3% vs 0.9%)。」

Effect of Finerenone on Chronic Kidney Disease Outcomes in Type 2 Diabetes

N Engl J Med . 2020 Dec 3;383(23):2219-2229.

PMID: 33264825

【アブストのみ】

 

 

51「抗コリン作用の負担と認知機能障害との関係を評価するためにイタリアの地域住民2,140人を対象に行われた前向きな戸別訪問調査。ACBスコアと認知症の診断との間には、有意な用量効果関係が認められ、ACBクラス≧4の患者は認知症と診断されるリスクが約4.5倍であった。また、ACBスコアの高値とMMSEスコアの低値との間には関係があり、4以上の患者は抗コリン薬を服用していない患者に比べて平均6.4ポイント低かった。」

Relation between anticholinergic burden and cognitive impairment: Results from the Monzino 80-plus population-based study

Pharmacoepidemiol Drug Saf . 2020 Dec;29(12):1696-1702.

PMID: 33098318

【アブストのみ】

 

 

52「膀胱癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、肺癌、子宮頸癌、頭頸部腫瘍の7種類の癌の4週間の治療遅れの死亡への影響を検討した研究のメタ解析(34研究;n=1,272,681)。手術の遅れはそれぞれで一貫しており、4週間の遅延ごとの死亡リスクは1.06~1.08であった(例:結腸切除術-HR 1.06;95%CI:1.01~1.12;乳房手術-HR 1.08;1.03~1.13)。全身治療の遅延による推定値は様々であった(HRの範囲:1.01~1.28)。放射線治療は、頭頸部がんに対する根治的放射線治療(HR 1.09;95%CI:1.05~1.14)、乳房温存手術後の補助放射線治療(HR 0.98;95%CI:0.88~1.09)、子宮頸部がん補助放射線治療(HR 1.23;95%CI:1.00~1.50)であった。」

Mortality due to cancer treatment delay: systematic review and meta-analysis

BMJ . 2020 Nov 4;371:m4087.

PMID: 33148535

【フリー】

 

 

53「尿酸降下薬の心血管および腎アウトカムへの影響を検討したRCTのメタ解析(28試験、n=6458)。心血管イベントは506件、腎不全イベント266件発生。尿酸降下療法は、主心血管系有害事象(RR 0.93;95%CI:0.74~1.18)および全死因死亡(RR 1.04;95%CI:0.78~1.39)または腎不全(RR 0.97;95%CI:0.61~1.54)には効果が認められなかった。しかし、尿酸値低下療法はGFRの傾きの低下(加重平均差 1.18ml/min/1.73㎡/年;95%CI:0.44~1.91)を減衰させ、平均血圧を低下させた(収縮期血圧の加重平均差:-3.45mmHg;95%CI:-6.10~-0.80、拡張期血圧の加重平均差:-2.02mmHg;95%CI:-3.25~-0.78)」

Effect of Urate-Lowering Therapy on Cardiovascular and Kidney Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis

Clin J Am Soc Nephrol . 2020 Nov 6;15(11):1576-1586.

PMID: 33055192

【アブストのみ】

 

 

54「痛風患者におけるアロプリノール(n=3,065)とフェブキソスタット(n=3,063)の長期的な心血管安全性を検討した非盲検化RCT(平均年齢71歳;男性85%;心血管疾患の既往33%;平均追跡期間1,467日)。主要エンドポイント(非致死的心筋梗塞または急性冠症候群による入院、非致死的脳卒中、または心血管疾患による死亡の複合)である治療時の発生率については、フェブキソスタット群(1.72イベント/100人年)はアロプリノール群(2.05イベント/100人年);調整後HR 0.85;95%CI:0.70-1.03)と非劣性であった。フェブキソスタット群では7.2%が死亡し、安全性解析セットの57.3%が少なくとも 1 つの重篤な有害事象を有していた。アロプリノール群では8.6%が死亡し、59.4%に1件以上の重篤な有害事象が認められた。フェブキソスタット群では32.4%、アロプリノール群では16.5%で中止された。」

Long-term cardiovascular safety of febuxostat compared with allopurinol in patients with gout (FAST): a multicentre, prospective, randomised, open-label, non-inferiority trial

Lancet . 2020 Nov 28;396(10264):1745-1757.

PMID: 33181081

【アブストのみ】

 

 

55「マルチビタミン(MVM)の利用者と非利用者の間で、自己報告と臨床的に測定可能な健康アウトカムを比較したコホート研究(n=21,603)。MVM利用者(n=4,933)と非利用者(n=16,670)のうち、MVM利用者は非利用者よりも全体的な健康状態が30%良好であると自己申告した(調整済みOR 1.31;95%CI:1.17-1.46)。」

Self-reported health without clinically measurable benefits among adult users of multivitamin and multimineral supplements: a cross-sectional study

BMJ Open . 2020 Nov 4;10(11):e039119.

PMID: 33148746

【フリー】

 

 

56「総胆管(CBD)ステント留置術単独での治療にウルソデオキシコール酸(UDCA)を追加することで、大きな結石や多発性のCBD結石を減少させる効果を検討したRCT。複数または大きなCBD結石(3個以上、または15mm以上)を有する64名の患者を対象に、標準的な内視鏡治療とUDCA+CBDステント留置(B群)を行い、対照群はCBDステント留置のみの標準的な内視鏡治療のみを行った(A群)。B群の結石サイズの平均減少率はA群よりも有意に高かった(3.22±1.31 vs 4.09±1.87 mm)(p=0.034)。膵炎、胆管炎、出血、穿孔などの合併症の発生率には両群間で差はなかった(p>0.05)。」

Adding ursodeoxycholic acid to the endoscopic treatment and common bile duct stenting for large and multiple biliary stones: Will it improve the outcomes?

BMC Gastroenterol . 2020 Nov 10;20(1):374.

PMID: 33172395

【フリー】

 

 

57「SALT-ED試験とSMART試験を用いた、成人DKAの急性治療における調整晶質液と生理食塩水の臨床効果を比較したサブ解析。172人の成人のうち、94人が調整晶質液に、78人が生理食塩水に割り付けられた(年齢中央値:29歳;女性:52.3%;等張液の量の中央値:4,478mL)。累積発生率解析の結果、調整晶質液群(解消までの時間の中央値:13.0時間)では生理食塩水群(中央値:16.9時間)に比べてDKA解離までの時間が短いことが明らかになった(aHR 1.68;95%CI:1.18-2.38)。調整晶質液群(中央値9.8時間)の方が生理食塩水群(中央値:13.4時間)に比べてインスリン点滴中止までの時間が短いことも明らかになった(aHR 1.45;95%CI:1.03~2.03)。」

Clinical Effects of Balanced Crystalloids vs Saline in Adults With Diabetic Ketoacidosis: A Subgroup Analysis of Cluster Randomized Clinical Trials

JAMA Netw Open . 2020 Nov 2;3(11):e2024596.

PMID: 33196806

【フリー】

 

 

58「WHOの個別の症例安全性報告のグローバルデータベースであるVigiBaseを用い、フィナステリドの使用と自殺傾向(イデオロギー、自殺・自殺未遂)および心理的有害事象(うつ病および不安)との関連の調査。自殺行為の報告356件と心理的有害事象の報告2926件が含まれていた。フィナステリドにおける自殺行為(報告オッズ比(ROR) 1.63;95%CI:1.47~1.81)と心理的有害事象(ROR 4.33;95%CI:4.17~4.49)の有意な不均衡シグナルが確認された。感度解析では、若年患者(ROR 3.47;95%CI:2.90-4.15)および脱毛症患者(ROR 2.06;95%CI:1.81-2.34)では自殺傾向の増加に対する有意な不均衡シグナルが認められたが、高齢のBPH患者ではそのようなシグナルは検出されなかった。」

Investigation of Suicidality and Psychological Adverse Events in Patients Treated With Finasteride

JAMA Dermatol . 2020 Nov 11;e203385.

PMID: 33175100

【フリー】

 

 

59「絶食中の降圧薬投与あり・なしの被験者における血圧の変化を調査したコホート研究。正常血圧920名、高血圧非薬用者313名、高血圧薬用者377名を含む1610名の被験者が4日から41日(平均10.0±3.8)の絶食期間中の1日の血圧の変化の調査。被験者は、1日の摂取量≒250kcalの絶食プログラムを受けた。BPの平均値は126.2±18.6/81.4±11.0から119.7±15.9/77.6±9.8mmHgに低下した(平均変化 -6.5/3.8mmHg)。血圧の変化は高血圧非服薬者(>140/90mmHg)で大きく、16.7/8.8mmHg減少した。正常血圧群ではBPは3.0/1.9mmHgと中等度に低下した。BP<100/60mmHgの女性被験者69人のサブグループでは、6.3/2.2mmHgの上昇が記録された。高血圧薬を服用した群では、BPは134.6/86.0から127.3/81.3mmHgに減少し、23.6%の被験者では投薬が中止され、43.5%の被験者では投薬量が減少したが、19.4%の被験者では投薬量は変化しなかった。血圧の低下は,絶食時間が長い被験者ほど大きかった。」

Blood Pressure Changes in 1610 Subjects With and Without Antihypertensive Medication During Long-Term Fasting

J Am Heart Assoc . 2020 Dec;9(23):e018649.

PMID: 33222606

【フリー】

 

 

60「α遮断薬(AB)の腎臓、心臓、死亡率、および安全性の転帰との関連を検討した後ろ向きコホート研究。AB使用者(n=16,088)と非AB使用者を1:1でマッチング。AB使用は、eGFRが30%以上低下するリスク(HR 1.14;95%CI:1.08~1.21)および腎代替療法の必要性(HR 1.28;95%CI:1.13~1.44)の増加と関連していた。逆に、AB使用は心臓イベントのリスク低下と関連しており(HR 0.92;95%CI:0.89-0.95)、AB使用は死亡リスクの低下とも関連していたが、eGFR<60mL/min/1.73m2の人のみであった(P interaction<0.001):eGFRが30~59および<30mL/min/1.73m2の人では、HRはそれぞれ0.85(95%CI:0.78~0.93)および0.71(95%CI:0.64~0.80)であった。」

Kidney, Cardiac, and Safety Outcomes Associated With α-Blockers in Patients With CKD: A Population-Based Cohort Study

Am J Kidney Dis . 2020 Sep 11;S0272-6386(20)30937-9.

PMID: 32920153

【アブストのみ】

 

 

61「致死的セロトニン症候群(SS)のシステマテックレビュー。56例が解析に含まれ、平均年齢は42.3歳、女性が57%。症状は非常に急速に進行し、59%の症例ではセロトニン作動薬投与後24時間以内に発症し、約50%の患者が症状発症から24時間以内に死亡した。熱(61%)が最も一般的な症状であり、次いで痙攣発作(36%)、振戦(30%)が続いた。報告例のあった25例の平均体温は41.6±1.3℃であった。クレアチンキナーゼ(C)活性は18例で上昇(正常上限値の3倍以上)し、4例では非常に高値(25,000IU/L以上)であった。9人の患者(16%)が治療として5-HT2A拮抗薬を投与された。」

Fatal serotonin syndrome: a systematic review of 56 cases in the literature

Clin Toxicol (Phila) . 2020 Nov 16;1-12.

PMID: 33196298

【アブストのみ】

 

 

62「地域居住の高齢者における不適切な薬物投与の中止について、薬剤師主導の教育的介入の有効性を通常のケアと比較したクラスターRCT(介入34薬局、非介入35薬局)。不適切な薬剤として4つのBeers Criteria薬(鎮静催眠薬、第一世代抗ヒスタミン薬、glyburide(SU薬)、NSAID)のうち1つを処方された65歳以上の成人489人(平均年齢75歳、女性66%)を対象。6ヵ月後、介入群43%で不適切な薬が中止されたのに対し、対照群では12%で不適切な薬が中止された(リスク差 31%(95%CI:23%~38%)。介入群と対照群では、不適切な薬物の中止は、鎮静剤催眠薬使用者43.2% vs 9.0%(リスク差 34%(95%CI:25%~43%)、glyburide使用者30.6% vs 13.8%(リスク差 17%(95%CI:2%~31%)、NSAID 57.6% vs 21.7%(リスク差 35%(95%CI:10%~55%)(相互作用のP=0.09)。第一世代抗ヒスタミン薬(n=12)はサンプルサイズが小さかったため解析ができなかった。入院を必要とする有害事象は報告されなかったが、鎮静催眠薬の漸減を試みた77人中38%が離脱症状を報告した。」

Effect of a Pharmacist-Led Educational Intervention on Inappropriate Medication Prescriptions in Older Adults: The D-PRESCRIBE Randomized Clinical Trial

JAMA . 2018 Nov 13;320(18):1889-1898.

PMID: 30422193

【フリー】

 

 

63「認知症患者の睡眠障害に対するZ-drugsの有害事象を検討したコホート研究(コホートの平均年齢83歳、62%が女性)。Z-drugsを処方された3532人の患者のうち、17%が高用量(ゾピクロン7.5mg以上、ジアゼパム5mg以上)で開始された。睡眠障害を有する非使用者と比較して高用量のZ-drugsを処方された患者では、骨折、股関節骨折、転倒、虚血性脳卒中のハザード比はそれぞれ1.67(95%CI:1.13-2.46)、1.96(95%CI:1.16-3.31)、1.33(95%CI:1.06-1.66)、1.88(95%CI:1.14-3.10)であった。ゾピクロン3.75mgまたはそれに相当する量の1日投与量以下では、死亡率、感染症、静脈血栓塞栓症のリスクは最小限だった。Z-drugsとベンゾジアゼピン系薬剤との比較では、Z-drugsの方で死亡率が低いHR 0.73;95%CI:0.64-0.83)ことを除いて、有害事象に差は認められなかった。」

Adverse effects of Z-drugs for sleep disturbance in people living with dementia: a population-based cohort study

BMC Med . 2020 Nov 24;18(1):351.

PMID: 33228664

【フリー】

 

 

 

今回は以上になります!

参考になれば嬉しいです!

 

 

 

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