リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

最近読んだ本;「医学論文の活かし方」

こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

 

今回読んだのは、

「1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ!

医学論文の活かし方」

です。

私も執筆させていただいた書籍です。

  

 

 ようやく全部読めました。

(なぜか私の元に届いてすぐにパートさんが持って帰ってしまって1週間読めなかったのです(笑))
 
 
いやー、いい本ですね!(←嘘くさいw)
ほんとに勉強になりました。
他の皆さんのご意見が素晴らしすぎて、自分の意見は読んでられませんでしたが(汗)
 
 
本書の内容について、金芳堂のホームページで以下のように紹介されております。

「医学論文は大事だと思うけど、職場では活かせないな」「学生時代は、医学論文を読んでいたんだけど」など、日々の業務に追われ、多くの薬剤師は論文を読む機会から離れてしまっています。

しかし、変化が激しい薬剤師の世界では、添付文書や医薬品インタビューフォームの情報だけでなく、医学論文を読み解き、問題を解決する力も求められています。

本書は、“医学論文の解釈の仕方”や“職場で活かす方法”を伝えます。よく職場で出合う薬のランドマークとなる医学論文をピックアップし、まるで論文抄読会に参加しているかのように、様々な見解を紹介します。1つの論文から、似た見解や異なる見解などが出てきて、論文を読むことの面白さを体感することができるでしょう。また、論文を読むことで、患者に寄り添った服薬指導ができるようになったり、患者にとって納得のいく選択のお手伝いができたり……、医学論文には、日々の薬剤師業務をブラッシュアップするヒントが詰まっていることも体感できることでしょう。さらに、薬剤師だけでなく、これから臨床現場に出ていく薬学部学生にとっても、臨床現場での実践がわかる1冊です。

 
 
さて、私が実際に読んだ感想です。
 
 
そうそう!と思う意見、なるほど!確かにそうかも!と思う意見、いやそれはちょっと…と思う意見、もうちょっと勉強して…と思う意見などありました。
でもそれが抄読会だなと。
様々な意見があっていいと思うのです。いや、あるべきです。
みんなそれぞれ経験も知識も考え方も違うのですから当然ですよね。
1人で読むと1人の意見しかありません。それは偏った意見かもしれません。
色んな人の意見が聞けること、それを聞いて自分の考えが変わること。それが抄読会の醍醐味な気がします。
結果一つとってもそう。
1%の差。たかが1%、されど1%。
その感じ方は人によって違いますし。
 
 
私のように施設内に薬剤師が少なく薬剤師同士で意見を交わすことがあまりない環境では、他の薬剤師の意見を聞けるのはすごく貴重です。
周りに論文を読む仲間がいない人も同じかもしれません。
自分の解釈って合ってるのかな?他の人はどう感じたんだろう?
論文を読んでいるとそう思うことも多いです。
そういった意味では、本書はすごく私には合っていました。
「普段できないことを味わってるー!」と思いながら読んでました(笑)
 
 
特に本書を読んで読んで良かったことが二つ。
一つは、他の薬剤師たちがどのように論文を活かしているのかを学べたこと。
処方提案にしろ、患者への説明やアドバイスにしろ。
論文情報を知っていると幅が広がるな、と。
論文の情報をどのように解釈し、咀嚼し、適応すればいいのか。
ただただ論文を読むのではなく、そんなことを考えながら論文を読んでいこうと思いました。
特に患者さんへアドバイスに使用することで、患者さんが治療に納得したり、前向きになることも十分にあるのではないかと思います。
「外的妥当性」に関しても多くの方がコメントしておられました。
目の前の患者さんに当てはまるかどうか。大切ですね。
 
 
もう一つはたくさんの論文情報を知っていて、それを基にした意見の展開はすごく説得力があるということ。
正直びっくりしました。えっ、なんでそんなにたくさんの論文を知ってるの?と。
類似の論文、背景となった論文を基にした意見は深みが増し、すごく説得力がありました。
一つの論文から得られる情報は限られていますし、偶然そのような結果が出ることも十分にあります。
たくさんの論文情報を知っていることで、それを補うことができると思います。
もちろんありとあらゆる論文を全部読むのは難しいです。
自分の興味のある分野だけでもいいと思います。
有名な論文、話題になった論文だけでもいいと思います。
とりあえずアブストだけでもいいと思います。
論文を読む機会を増やしていかないといけないと感じました。
 
 
これまで論文を読んだことがない人
読む自信がない人
今はツイキャスなどのオンラインで抄読会を行っているケースも増えてきていますし、たくさん書籍も発売されております。
 
 
一番のおすすめはJJCLIP(薬剤師のジャーナルクラブ)になりますかね。
※↓JJCLIPの上位組織のAHEADMAPのホームページです。

月に1回、論文抄読会を配信されています。(最近参加できてない…)

初心者の方にも丁寧に教えていただけますし、ディスカッションから学ぶことも多く、おススメです。
私もそうですが、この書籍はJJCLIP育ちの薬剤師が何人も執筆しております。
なんか嬉しいですね。
 
 
書籍もいくつか紹介しておきます。
☆薬剤師のための医学論文の読み方・使い方 
☆医療統計セミナー論文読解レベルアップ30 
どの本も超絶おすすめでーす!!
 
 
そしてもう一つおすすめがありまして…
エビテンって知ってます??(笑) 
すみません、私が有志の仲間たちと一緒に行っている抄読会です。
前回はこんな感じでした↓

次回は、11/25(水)の22時から、特別企画として今回紹介した「医学論文の活かし方」で取り上げられた論文の中からそれぞれが一つの論文を選んで紹介します!

よろしければご視聴ください!!

 
 

今回は以上になります!

参考になれば嬉しいです!

 

 

 

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