リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

個人的に気になった最新論文約30選の要約(2020.6)

こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

 

その月に気になった最新論文30本ほどのアブストラクトの要約し、論文を紹介していきます!

論文情報はSNSや各医学雑誌のメーリングリスト等を通じて入手しており、そこから個人的に気になった30件を選択します。

日本語訳は「DeepL翻訳」を参考(というかほぼコピペ…)にしております。

癌にはほとんど興味がないので、癌以外の分野の薬物治療の論文が中心になります。

 

【フリー】はフリーで全文が読める論文、【アブストのみ】はアブストラクトのみしか読めない論文となっております。

それぞれの論文にはpubmedのリンクを貼っております。

 

今回は2020年6月分を。35件取り上げております。

 

 

①「SGLT2阻害薬またはDPP4阻害薬を新たに処方された中央値70歳(n=39,094)の糖尿病患者を対象とした後ろ向きコホート研究。90日間のAKI(ベースライン値からの血清クレアチニン濃度の50%以上の上昇、絶対値の上昇が27μmol/L以上)の病院受診リスクはSGLT2阻害薬の開始はDPP4阻害薬の新規使用と比較して低下していた(SGLT2 vs DPP4:1.10% vs 1.99%;加重リスク比 0.79;95%CI:0.64-0.98)。」

Use of sodium-glucose cotransporter-2 inhibitors and risk of acute kidney injury in older adults with diabetes: a population-based cohort study

CMAJ . 2020 Apr 6;192(14):E351-E360.

PMID: 32392523

【フリー】

 

 

②「成人敗血症患者における輸液量に関するRCT9件(n=637)のメタ解析および逐次解析。低用量と高用量を比較したところ、全死因死亡率(RR 0.87;95%CI:0.69-1.10;I2=0%;TSA調整済みCI:0.34-2.22)または重篤有害事象(RR 0.91;95%CI:0.78-1.05;I2=0%;TSA調整済みCI:0.68-1.21)と統計学的に有意な差は認められなかった。すべてのアウトカムにおいてエビデンスの質は非常に低かった。」

Lower vs Higher Fluid Volumes During Initial Management of Sepsis: A Systematic Review With Meta-Analysis and Trial Sequential Analysis

Chest . 2020 Jun;157(6):1478-1496.

PMID: 31982391

【アブストのみ】

 

 

③「オピオイド誘発性便秘(OIC)の治療におけるμオピオイド受容体拮抗薬(PAMORA)の有効性と安全性を評価したRCTのネットワークメタ解析。主要アウトカムである、週平均3回以上の排便(BM)の達成は、4種類のPAMORA(ナルデメジン、ナロキソン、alvimopan、methylnaltrexone)がプラセボよりも良好なBM反応を示した;ナルデメジン(OR 2.8;95%CI:2~4.5)、ナロキソン(OR 2.9;95%CI:1.6~5.3)、alvimopan(OR 2.2;95%CI:1.3-3.5)、およびmethylnaltrexone(OR 1.7;95%CI:1.0-2.8)。安全性については、PAMORAとプラセボの間に有意差は認められなかった。」

Efficacy and Safety of Peripherally Acting Mu-Opioid Receptor Antagonists for the Treatment of Opioid-Induced Constipation: A Bayesian Network Meta-analysis

Pain Med . 2020 Jun 3;pnaa152.

PMID: 32488259

【アブストのみ】

 

 

④「糖尿病を伴わない蛋白尿性腎疾患患者(平均年齢51歳、n=53、平均mGFR58.3 mL/min/1.73m2)を対象として2重盲検クロスオーバーRCT。ダパグリフロジンとプラセボのベースラインからの平均蛋白尿変化率の差は0.9%;95%CI:-16.6~22.1)、mGFRの変化は6週目に-6.6 mL/min/1.73m2(-9.0~-4.2)となった。体重は1.5kg減少(0.03~3.0)、収縮期血圧および拡張期血圧の変化に有意差はなかった。1つ以上の有害事象は同程度であった。低血糖イベントは報告されておらず、死亡例もなかった。」

Effects of the SGLT2 inhibitor dapagliflozin on proteinuria in non-diabetic patients with chronic kidney disease (DIAMOND): a randomised, double-blind, crossover trial

Lancet Diabetes Endocrinol . 2020 Jul;8(7):582-593.

PMID: 32559474

【アブストのみ】

 

 

⑤「心房細動と末期腎疾患を対象とした15件の観察研究(n=47,480)のメタ解析。平均追跡期間2.6年で、ワルファリンの使用は虚血性脳卒中のリスクに有意な変化はなかった(HR 0.96;95%CI:0.82~1.13)が、出血性脳卒中のリスクは有意に高かった(HR 1.49;95%CI:1.03~1.94)。大出血リスク(HR 1.20;95%CI:0.99~1.47)、全死亡率(HR 0.95;95%CI:0.83~1.09)に有意差はなかった。」

Association Between Use of Warfarin for Atrial Fibrillation and Outcomes Among Patients With End-Stage Renal Disease: A Systematic Review and Meta-analysis

JAMA Netw Open . 2020 Apr 1;3(4):e202175.

PMID: 32250434

【フリー】

 

 

⑥「呼吸器ウイルス拡散防止に対しするマスクの効果を検討したメタ解析。合計21件の研究が我々の包含基準を満たした。マスクの使用が有意な保護効果をもたらしたことが示唆された(OR 0.35;95%CI:0.24-0.51)。医療従事者では80%(OR 0.20;95%CI:0.11~0.37)、非医療従事者では47%(OR 0.53;95%CI:0.36~0.79)のリスクを減少させることができた。アジアにおけるマスク着用の保護効果(OR 0.31)は、欧米諸国(OR 0.45)よりも高いようであった。マスクはインフルエンザウイルス(OR 0.55)、SARS(OR 0.26)、SARS-CoV-2(OR 0.04)に対する保護効果があった。」

Efficacy of face mask in preventing respiratory virus transmission: A systematic review and meta-analysis

Travel Med Infect Dis . 2020 May 28;101751.

PMID: 32473312

【フリー】

 

 

⑦「グラム陰性菌血症で入院した成人をCRP誘導型抗生物質治療期間(CRPがピークから75%低下した時点で中止)、7日間、および14日間の抗生物質投与に1:1:1に割り付け(504例(年齢の中央値79歳))、治療開始後30日の臨床的有効性を比較したRCT。CRP群の抗生物質投与期間中央値は7日であった。主要アウトカムである30日目における臨床的失敗は、CRP群2.4%、7日目群6.6%、14日目群5.5%で発生した(CRP群と14日目群の差:-3.1%(片側97.5%CI:-∞~1.1、7日目群と14日目群の差:1.1%;片側97.5%CI:-∞~6.3)。90日目までに、CRP群7.0%、7日目群10.6%、14日目群10.5%で臨床的な失敗が発生した。」

Effect of C-Reactive Protein-Guided Antibiotic Treatment Duration, 7-Day Treatment, or 14-Day Treatment on 30-Day Clinical Failure Rate in Patients With Uncomplicated Gram-Negative Bacteremia: A Randomized Clinical Trial

JAMA . 2020 Jun 2;323(21):2160-2169.

PMID: 32484534

【フリー】

 

 

⑧「ヨーロッパの6つの医療センターの患者を対象としたオープンラベル化RCT。入院時に多疾患で多剤併用の高齢患者1,537人を、SENATORソフトウェアによる服薬最適化と標準治療(介入群、n=772、1日の平均服薬数=9.34)、または標準治療のみ(対照群、n=765、1日の平均服薬数=9.23)に割り付けられた。介入群の臨床医は、SENATORが作成したアドバイスを採用するかしないかを選択することができた(採用率は15%未満と低かった)。一次エンドポイントである、ランダム化から14日以内のADRの発生(疑いを含む)は介入群と対照群の間に差はなかった(24.5 vs 24.8%;OR 0.98;95%CI:0.77-1.24)。」

Prevention of adverse drug reactions in hospitalized older patients with multi-morbidity and polypharmacy: the SENATOR* randomized controlled clinical trial

Age Ageing . 2020 Jun 2;afaa072.

PMID: 32484850

【アブストのみ】

 

 

⑨「ワルファリンとNSAIDの併用における出血のリスクを検討した11研究のメタ解析。ワーファリンとNSAIDの併用はワーファリン単独と比較して、消化管出血のオッズ比(OR)は1.98;95%CI:1.55~2.53)であった。これはCOX-2阻害薬でも有意に上昇した(OR 1.90;95%CI:1.46-2.46)。一般的な出血リスクは、NSAIDsとの併用(OR 1.58;95%CI:1.18~2.12)またはCOX-2阻害薬との併用(OR 1.54;95%CI:0.86~2.78)だった。」

Risk of Bleeding with Exposure to Warfarin and Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs: A Systematic Review and Meta-Analysis

Thromb Haemost . 2020 May 26.

PMID: 32455439

【アブストのみ】

 

 

⑩「75歳以上の高齢者(n=3,665)のVTE治療におけるDOACとVKAの有効性と安全性を検討したRCTのメタ解析。VTEの再発と関連する死亡および出血イベント(大出血と臨床的に関連する非大出血の複合)の複合エンドポイントを評価するために実施された。全体的に、DOACはVKAに比べて有効性が改善した(RR 0.56;95%CI:0.38-0.82)が、安全性アウトカムには統計学的に有意な差はなかった(RR 0.77;95%CI:0.56-1.05)。」

DOACs Versus VKAs in Older Adults Treated for Acute Venous Thromboembolism: Systematic Review and Meta-Analysis

J Am Geriatr Soc . 2020 May 22.

PMID: 32441334

【アブストのみ】

 

 

⑪「ステージ3または4の痛風歴のないCKD患者におけるCKD進展をアウトカムとしたRCT(アロプリノール投与群185例、プラセボ投与群184例)。eGFRの変化はアロプリノール群とプラセボ群で有意差は認められなかった(アロプリノール群:1年間-3.33ml/min/1.73m2(95%CI:-4.11~-2.55)、プラセボ群:1年間に-3.23ml/min/1.73m2(95%CI:-3.98~-2.47)、平均差:1年間に-0.10ml/min/1.73m2;95%CI:-1.18~0.97)。」

Effects of Allopurinol on the Progression of Chronic Kidney Disease

N Engl J Med . 2020 Jun 25;382(26):2504-2513.

PMID: 32579811

【アブストのみ】

 

 

⑫「中等度から重度のCOPD患者(n=8,509)で過去1年間に少なくとも1回の増悪があった患者を対象とし、52週間のICS/LABA/LAMAの効果を検討したRCT。①ブデソニド320μg+グリコピロニウム18μg+ホルモテロール9.6μg、②ブデソニド160μg+グリコピロニウム18μg+ホルモテロール9.6μg、③グリコピロニウム18 μg+ホルモテロール9.6μg、④ブデソニド320μg+ホルモテロール9.6μg(それぞれ1日2回吸入)に1:1:1:1に割り付けた。中等度または重度の増悪の年間発生率は、①1.08、②1.07、③1.42、④1.24であった。①は③と比較して24%低下(RR 0.76;95%CI:0.69~0.83)または④と比較して13%低下(RR 0.87;95%CI:0.79~0.95)と低率であった。同様に、②は③と比較して25%低下(RR 0.75;95%CI:0.69~0.83)または②と④を比較して14%低下(RR 0.86;95%CI:0.79~0.95)と低率であった。有害事象の発生率は治療群間で差はなかった。確認された肺炎の発生率は、吸入グルココルチコイドを含む①②④群では3.5~4.5%であり、含まない③群では2.3%であった。」

Triple Inhaled Therapy at Two Glucocorticoid Doses in Moderate-to-Very-Severe COPD

N Engl J Med . 2020 Jul 2;383(1):35-48.

PMID: 32579807

【アブストのみ】

 

 

⑬「肥満症であり、生活習慣病治療のみでは効果が乏しい12歳から18歳未満の青年251人を対象とし、生活習慣療法に加えてリラグルチド群(3.0mg)(n=125)またはプラセボ(n=126)を1日1回皮下投与する群に割り付けた、56週間の治療期間と26週間の追跡調査期間からなる二重盲検RCT。56週目のBMIのベースラインからの変化に関して、リラグルチドはプラセボよりも優れていた(推定差 -0.22;95%CI:-0.37~-0.08)。リラグチド群では43.3%、プラセボ群では18.7%にBMIの5%以上の低下が観察され、BMIの10%以上の低下がそれぞれ26.1%と8.1%に観察された。BMI(推定差:-4.64%)と体重(推定差:-4.50kg(絶対差)、-5.01%(相対差))については、リラグルチドの方が大きな減少が観察された。リラグチド群では、プラセボ群よりも多くの消化管有害事象(64.8% vs 36.5%)および試験治療の中止に至った有害事象(10.4% vs 0%)を有していた。」

A Randomized, Controlled Trial of Liraglutide for Adolescents with Obesity

N Engl J Med . 2020 May 28;382(22):2117-2128.

PMID: 32233338

【アブストのみ】

 

 

⑭「DOAC(リバロキサバン、アピキサバン、ダビガトラン)を服用している高齢者(平均年齢77.6歳;n=24,943)におけるクラリスロマイシン(n=6,592)の処方後の出血による入院の30日間のリスクをアジスロマイシン(n=18,351)と比較して評価した後ろ向きコホート研究。CAMとDOACの併用は、AZMをDOACと併用するよりも大出血を伴う入院リスクの増加と関連していた(CAM群 vs AZM群:0.77% vs 0.43%;調整後ハザード比 1.71;95%CI:1.20-2.45;絶対リスク差:0.34%)。」

Risk of Hospitalization With Hemorrhage Among Older Adults Taking Clarithromycin vs Azithromycin and Direct Oral Anticoagulants

JAMA Intern Med . 2020 Jun 8;e201835.

PMID: 32511684

【アブストのみ】

 

⑮「虚弱高齢者と非虚弱高齢者における降圧薬のアドヒアランスと死亡リスクの関係を評価した症例対象研究(観察期間7年)。3剤以上の降圧薬を処方された65歳以上(平均年齢76歳)の住民1,283,602人が対象。健康状態が良好、中程度、不良、および非常に不良な患者に分けられ、7年後の死亡確率は、臨床状態が良好では16%、非常に不良では64%だった。降圧治療のアドヒアランスが非常に悪い(25%未満)の患者と比較して、アドヒアランスが高かった患者(75%以上)では、各グループで全死因死亡のリスクが低く、その差は臨床状態が良好な患者から非常に不良な患者へと徐々に減少していった(-44%、-43%、-40%、-33%)。」

Antihypertensive Treatment in Elderly Frail Patients: Evidence From a Large Italian Database

Hypertension . 2020 Jun 8;HYPERTENSIONAHA12014683.

PMID: 32507038

【アブストのみ】

 

 

⑯「インフルエンザ様疾患と診断された、合併症を発症するリスクの高い12歳以上の外来患者を対象に、バロキサビル群(n=388)、オセルタミビル群(n=389)、またはプラセボ群(n=386)のいずれかに1:1:1で割り付けた二重盲検RCT。主要エンドポイントであるインフルエンザ症状の改善までの時間(TTIIS)の中央値は、バロキサビル群でプラセボ群よりも短かった(73.2時間;95%CI :67.2~85.1 vs 102.3時間;95%CI:92.7~113.1;差 29.1時間;95%CI:14.6~42.8)。オセルタミビル群の TTIIS 中央値は81.0時間(95%CI:69.4~91.5)で、バロキサビル群との差は7.7時間(95%CI:-7.9~22.7)であった。有害事象は、バロキサビル群で25%、プラセボ群で30%、オセルタミビル群で28%に報告された。バロキサビル感受性の低下は、ウイルスのアミノ酸置換を評価した290人のバロキサビル患者のうち5%に出現した。」

Early treatment with baloxavir marboxil in high-risk adolescent and adult outpatients with uncomplicated influenza (CAPSTONE-2): a randomised, placebo-controlled, phase 3 trial

Lancet Infect Dis . 2020 Jun 8;S1473-3099(20)30004-9.

PMID: 32526195

【アブストのみ】

 

 

⑰「細菌感染症に対して経験的抗菌薬治療を受けている成人ICU患者(n=1,495)を対象にした前向き観察研究。抗菌薬de-escalationは治療開始後3日以内に、(1)経験的併用療法の場合は1剤以上の抗菌薬の中止、(2)抗菌薬のスペクトルを狭める目的で抗菌薬の変更、と定義された。経験的治療では、最初の3日以内にADE(16%)、変化なし(63%)、ADE以外の変化(22%)であった。28日目の未調整死亡率はADEコホートで15.8%、変更なしの患者で19.4%であった(RR 0.83;95%CI:0.60~1.14)。ADE患者と無変化患者(変化なし、またはADE以外の変化なし)を比較した臨床的治癒のIP加重相対リスク推定値は1.37(95%CI:1.14~1.64)であった。」

Antimicrobial de-escalation in the critically ill patient and assessment of clinical cure: the DIANA study

Intensive Care Med . 2020 Jul;46(7):1404-1417.

PMID: 32519003

【フリー】

 

⑱「80 歳以上の高齢者を対象にフレイル群と非フレイル群とのDOAC の有効性と安全性を評価した後ろ向き観察研究。抗凝固療法中に血栓性イベントを経験した患者は19例(100人年あたり1.11例)、大出血エピソードを経験した患者は26例(100人年あたり1.52例)であった。フレイル群では治療を中断する確率が有意に増加し(多変量解析:HR 2.80;95%CI:2.03~3.86)、大出血にも有意な影響を示した(多変量解析:HR 3.56;95%CI:1.58-8.01)。」

Direct oral anticoagulants for patients aged over 80 years in nonvalvular atrial fibrillation: the impact of frailty

J Cardiovasc Med (Hagerstown) . 2020 Aug;21(8):562-569.

PMID: 32520853

【アブストのみ】

 

 

⑲「ウイルス感染を回避するための最適な人と人との距離、およびウイルス感染を防止するためのフェイスマスクと目の保護具の使用について検討した比較研究44件(n=25,697)のメタ解析。重症急性呼吸器症候群を引き起こすSARS-CoV-2とβコロナウイルス、MERSが対象。ウイルスの感染は、物理的距離が1m以上では1m未満と比較して低かった(n=10,736人、調整オッズ比[aOR] 0.18;95%CI:0.09~0.38;リスク差[RD] -10.2%;95%CI:-11.5~-7.5)。これは距離が長くなるにつれて増加した(1mごとの相対リスクの変化[RR] 2.02/m;相互作用P=0.041)。フェイスマスクの使用は感染リスクの大幅な減少につながる可能性がある(n=2,647;aOR 0.15;95%CI:0.07~0.34;RD -14.3%;95%CI:-15.9~-10.7)。眼の保護も感染の減少と関連していた(n=3,713;aOR 0.22;95%CI:0.12~0.39;RD -10.6%;95%CI:-12.5~-7.7)。」

Physical distancing, face masks, and eye protection to prevent person-to-person transmission of SARS-CoV-2 and COVID-19: a systematic review and meta-analysis

Lancet . 2020 Jun 27;395(10242):1973-1987.

PMID: 32497510

【フリー】

 

 

⑳「術前の1.5%オラネキシジンと10%ポビドンヨードの使用による消化管手術および肝胆膵手術後30日間のSSIの発生率に及ぼす影響を検討したRCT(n=587)。30日SSIはオラネキシジン群7%、ポビドンヨード群13%で発生した(調整リスク差 -0.069;90%CI:-0.109~-0.029;調整RR 0.48;90%CI:0.30~0.74)。オラネキシジン群2%、ポビドンヨード群2%に皮膚副作用が発現した(調整RR 0.99;95%CI:0.29~3.40)。」

Aqueous olanexidine versus aqueous povidone-iodine for surgical skin antisepsis on the incidence of surgical site infections after clean-contaminated surgery: a multicentre, prospective, blinded-endpoint, randomised controlled trial

Lancet Infect Dis . 2020 Jun 15;S1473-3099(20)30225-5.

PMID: 32553191

【アブストのみ】

 

 

㉑「ワルファリンとスタチンの間の薬物相互作用を評価した観察研究。シンバスタチン(n=1363)、アトルバスタチン(n=165)、またはロスバスタチン(n=23)を開始したワルファリン使用者が対象。シンバスタチンの開始により平均INRは2.40から2.71へと上昇し、INRは4週間後にピークを迎え、平均変化量は0.32(95%CI:0.25-0.38)であった。高用量および低用量のシンバスタチンは、同等の変化だった(平均変化量0.33 vs 0.29)。アトルバスタチンとロスバスタチンの開始はINRの増加0.27(95%CI:0.12-0.42)と0.30(95%CI:-0.09-0.69)をもたらした。」

Drug-drug interaction between warfarin and statins: A Danish cohort study

Br J Clin Pharmacol . 2020 Jun 13.

PMID: 32533893

【アブストのみ】

 

 

㉒「ポリファーマシーを有する高齢者における包括的な薬物レビューのための電子的意思決定支援ツールの効果を評価した、8種類以上の薬物を定期的に使用している359施設75歳以上の成人3904人を対象とした欧州の多施設クラスターランダム化試験。181の診療所と1953人の参加者を電子的意思決定支援(介入群)に、178の診療所と1951人の参加者を通常通りの治療(対照群)に割り付けた。主要アウトカム(24ヵ月までに計画外の入院または死亡の複合)は、介入群44.6%、対照群48.4%の参加者で発生した(OR 0.88;95%CI:0.73~1.07)であった(ITT解析)。Per Protocol解析では、介入に有利な差が認められた(OR 0.82;95%CI:0.68~0.98)。24ヵ月までに、介入群では対照群と比較して処方される薬の数が減少していた(薬剤数の平均変化量:-0.42 vs 0.06;調整後平均差:-0.45;95%CI:-0.63~-0.26)。」

Use of an electronic decision support tool to reduce polypharmacy in elderly people with chronic diseases: cluster randomised controlled trial

BMJ . 2020 Jun 18;369:m1822.

PMID: 32554566

【フリー】

 

 

㉓「急性冠症候群(ACS)患者におけるアスピリン+チカグレロルのDAPT後のアスピリン中止に関して、薬剤溶出ステント治療を受けたACS患者(n=3,056、平均年齢61歳)において,3ヵ月間のDAPT後にチカグレロル単剤療法(90mg 1日2回、n=1,527)への切り替え群とチカグレロルを用いた12ヵ月間のDAPT群(n=1,529)とを比較しての有効性と安全性を検討したRCT。主要アウトカム(大出血と心臓・脳血管系の有害イベント(死亡、心筋梗塞、ステント血栓症、脳卒中、標的血管再灌流)の複合)は、単剤群3.9%とDAPT群5.9%)で発生した(絶対差 -1.98%;95%CI:-3.50%~-0.45%、HR 0.66;95%CI:0.48~0.92)。大出血は、単剤群1.7%、DAPT群3.0%で発生した(HR 0.56;95%CI:0.34~0.91)。主要な心臓および脳血管障害イベントの発生率は、単剤群2.3%とDAPT群(3.4%)との間で有意差はなかった(HR 0.69;95%CI:0.45~1.06)。」

Effect of Ticagrelor Monotherapy vs Ticagrelor With Aspirin on Major Bleeding and Cardiovascular Events in Patients With Acute Coronary Syndrome: The TICO Randomized Clinical Trial

JAMA . 2020 Jun 16;323(23):2407-2416.

PMID: 32543684

【フリー】

 

 

㉔「死亡に至る出血の危険性があると定義された、重篤な上部または下部消化管出血を有する患者(n=11,952)を対象としてトラネキサム酸の効果を検討したRCT。トラネキサム酸群(n=5,994、ローディング用量として生食100mLにトラネキサム酸1gを添加し10分間かけてゆっくりと静脈内注射、次いでトラネキサム酸3gを任意の等張性点滴液1Lに添加し、125mg/hで24時間点滴静注した維持用量)、およびプラセボ(生理食塩液)のいずれかに割り付けられた。主要アウトカムである無作為化後5日以内の出血による死亡は、トラネキサム酸群4%、プラセボ群4%に認められた(RR 0.99;95%CI:0.82-1.18)。動脈血栓塞栓イベント(心筋梗塞または脳卒中)は、トラネキサム酸群とプラセボ群で同程度であった(0.7% vs 0.8%;RR 0.92;95%CI:0.60~1.39)。静脈血栓塞栓症イベント(深部静脈血栓症または肺塞栓症)は、プラセボ群に比べてトラネキサム酸群で高かった(0.8% vs 0.4%;RR 1.85;95%CI:1.15~2.98)。」

Effects of a high-dose 24-h infusion of tranexamic acid on death and thromboembolic events in patients with acute gastrointestinal bleeding (HALT-IT): an international randomised, double-blind, placebo-controlled trial

Lancet . 2020 Jun 20;395(10241):1927-1936.

PMID: 32563378

【フリー】

 

 

㉕「緊急入院がポリファーマシーと潜在的に不適切な処方(PIP)を増加させるかどうかを調査した後ろ向きコホート研究。成人患者を対象に、救急病院入院時および退院4週間後と退院6カ月後の処方件数とPIPsの変化を算出した。6ヵ月間生存していた32,657人では、入院前の処方は平均4.4剤、退院後4週間後の処方は平均4.7剤であった。入院直前に1回以上のPIPを受けた患者の割合は4.0%であったが、退院4週後には8.0%に増加した。平均して、退院後4週目に比べて6ヵ月目に処方される薬の種類(平均4.1剤)が少なく、PIPは患者の5.4%に減少した。」

Impact of emergency hospital admissions on patterns of primary care prescribing: a retrospective cohort analysis of electronic records in England

Br J Gen Pract . 2020 May 28;70(695):e399-e405.

PMID: 32253190

【フリー】

 

 

㉖「不眠症患者に対するレンボレキサントとスボレキサントの有効性と安全性の転帰についてのRCTのネットワークメタ解析(4試験、n=3237、平均年齢58.0歳)。治療群は、レンボレキサント10mg/d(LEM10)、レンボレキサント5mg/d(LEM5)、スボルレキサント20/15mg/d(SUV20/15)、ゾルピデム酒石酸塩徐放6.25mg/d(ZOL6.25)、およびプラセボで構成されていた。結果として、すべての有効な治療法は、1週目の主観的な睡眠導入時間(sTSO)、主観的な総睡眠時間(sTST)、主観的な覚醒後睡眠導入時間(sWASO)に関して標準化平均差(95%CI)でプラセボを上回った。

sTSO:LEM10 = -0.51(-0.63 to -0.39)、LEM5 = -0.48(-0.60 to -0.36)、SUV20/15 =-0.21(-0.33 to -0.10)、ZOL6.25 =-0.30(-0.46 to -0.14)。

sTST:LEM10 = -0.58(-0.70 to  -0.45)、LEM5=-0.33(-0.46 to -0.21)、SUV20/15=-0.34(-0.46 to -0.23)、ZOL6.25=-0.42(-0.59 to -0.25)。

sWASO:LEM10 = -0.42 (-0.57 to -0.28)、LEM5=-0.26(-0.40 to -0.11)、SUV20/15=-0.18(-0.32 to -0.05)、ZOL6.25=-0.37(-0.56 to -0.18)。」

Lemborexant vs suvorexant for insomnia: A systematic review and network meta-analysis

J Psychiatr Res . 2020 May 28;128:68-74.

PMID: 32531478

【アブストのみ】

 

 

㉗「新たに2型糖尿病と診断され、高血圧と高脂血症のうち少なくとも1つのCV危険因子を有する18歳以上の患者アジアの2型糖尿病(DM)患者(n=13,078)を対象に、ピオグリタゾンの脳卒中一次予防効果を評価することを目的とした観察研究。ピオグリタゾン非投与群と比較して、ピオグリタゾン投与群では虚血性脳卒中発症リスクが低かった(修正HR 0.78;95%CI:0.62-0.95)。ピオグリタゾン投与量の増加に伴う虚血性脳卒中リスクの有意な減少傾向が観察された(トレンドのp値=0.04)。」

Pioglitazone for primary stroke prevention in Asian patients with type 2 diabetes and cardiovascular risk factors: a retrospective study

Cardiovasc Diabetol . 2020 Jun 20;19(1):94.

PMID: 32563247

【フリー】

 

 

㉘「日本のJMDC claim データベースのデータを用いて、いずれかの抗精神病薬を処方された患者数に基づいて、割合の年次変化を記述した。除外基準を満たした12,282人のデータを用いた。全体として、第2世代抗精神病薬(SGA)の使用は拡大しているが、第1世代抗精神病薬の使用は減少していた。2016年に処方された抗精神病薬のうち、アリピプラゾールの割合が最も高く(31.9%)。クロザピンはSGAに分類されているにもかかわらず、0.2%にとどまっていた。長時間作用型注射剤(LAI)が占める処方抗精神病薬の割合は5%未満であった。日本における統合失調症に対する抗精神病薬の使用は、各種の臨床ガイドラインに沿ったものがほとんどであるが、クロザピンとLAIの使用は限定的であることが明らかになった。」

 

The 12-year trend report of antipsychotic usage in a nationwide claims database derived from four million people in Japan

J Psychiatr Res . 2020 Aug;127:28-34.

PMID: 32450360

【アブストのみ】

 

 

㉙「培養陽性の市中発症敗血症患者における抗生物質耐性菌の疫学、および不適切な経験的抗生物質療法(初日または2日目に投与された抗生物質に感受性のない病原体の検出)と不必要に広範な経験的療法(MRSA、VRE、緑膿菌を含むCTRX耐性グラム陰性菌(CTX-RO)、ESBL産生グラム陰性菌が検出されていない時にこれらに活性な薬剤の使用)に関連する転帰を明らかにするために行われた、敗血症で入院後2日以内に臨床培養陽性の成人17 430人(年齢の中央値69歳)を対象とした後ろ向きコホート研究。16.4%が院内で死亡した。培養陽性部位は、尿(52.1%)、血液(40.0%)、呼吸器(16.7%)が最も多かった。病原体は大腸菌(33.7%)、黄色ブドウ球菌(21.3%)、レンサ球菌種(13.5%)が最も多かった。ほとんどの症例(81.6%)が適切な経験的抗生物質を投与されていた。経験的治療の対象となった耐性菌は17,430例中11,683例(67.0%;主にバンコマイシンと抗緑膿菌性β-ラクタム薬)であったが、耐性菌の検出はまれであった(MRSA:11.7%、CTX-RO:13.1%、VRE:2.1%、ESBLs:0.8%)。少なくとも1つの耐性グラム陽性菌(MRSAまたはVRE)の有病率は13.6%であり、少なくとも1つの耐性グラム陰性菌(CTX-RO、ESBLまたはCRE)の純有病率は13.2%であった。不十分な経験的抗生物質と不必要に広範な経験的抗生物質の両方が、詳細なリスク調整後の死亡率の上昇と関連していた(不十分な経験的抗生物質:オッズ比 1.19;95%CI:1.03~1.37、不必要に広範な経験的抗生物質:オッズ比 1.22;95%CI:1.06~1.40)。」

Prevalence of Antibiotic-Resistant Pathogens in Culture-Proven Sepsis and Outcomes Associated With Inadequate and Broad-Spectrum Empiric Antibiotic Use

JAMA Netw Open . 2020 Apr 1;3(4):e202899.

PMID: 32297949

【フリー】

 

 

㉚「65歳以上の2,402人(年齢の中央値76歳)で、退院時に患者に処方された潜在的に不適切な薬物(PIM)の数、および退院後30日後の有害事象リスクとの関連を推定すること。PIMは、Beers Criteria、STOPP、およびChoosing Wiselyを用いて同定された。退院時に処方された薬剤数の中央値は8種類であった。66%の患者が退院時に少なくとも1つのPIMを処方され、49%が入院前からPIMを継続し、31%が新たに少なくとも1つのPIMを処方された。退院後30日間に、9%が薬物有害事象(ADE)を経験し、36%が救急受診し、再入院、または死亡した。調整後、新規PIMの追加および従来のPIMの継続は、それぞれ21%(OR 1.21;95%CI:1.01-1.45)および10%(OR 1.10;95%CI:1.01-1.21)のADEのオッズ増加と関連していた。救急受診、再入院、死亡のリスクは新規PIM追加で13%(HR 1.13;95%CI:1.03~1.26)および従来からの継続にて5%(HR 1.05;95%CI:1.00~1.10)の増加とそれぞれ関連していた。」

Both New and Chronic Potentially Inappropriate Medications Continued at Hospital Discharge Are Associated With Increased Risk of Adverse Events

J Am Geriatr Soc . 2020 Jun;68(6):1184-1192.

PMID: 32232988

【フリー】

 

 

㉛「台湾の全国の心房細動患者コホートを用いて、頭蓋内出血(ICH)の既往のある心房細動患者(n=4,540、平均年齢76.0歳)におけるワルファリン使用とNOAC使用の臨床転帰を比較したコホート研究。ワーファリン使用と比較して、NOAC使用は有意に低い全死因死亡リスク(aHR 0.517;95%CI:0.457~0.585)、ICH(aHR 0.556;95%CI:0.389-0.796)と関連していた。大出血(aHR 0.645;95%CI:0.525-0.793)のリスクを低下させたが、虚血性脳卒中の発生率はほぼ同程度であった(aHR 0.879;95%CI:0.678-1.141)。」

Association of Ischemic Stroke, Major Bleeding, and Other Adverse Events With Warfarin Use vs Non-vitamin K Antagonist Oral Anticoagulant Use in Patients With Atrial Fibrillation With a History of Intracranial Hemorrhage

JAMA Netw Open . 2020 Jun 1;3(6):e206424.

PMID: 32478848

【フリー】

 

 

㉜「日本の一般人口6,982人の参加者を対象としたアンケートにて、抗生物質の知識、抗菌薬耐性(AMR)の知識、および適切な行動変容に関連する因子を評価した。その結果、抗生物質の知識とAMRの最も強い決定因子は教育レベルであることがわかった。抗生物質に関する知識は、インターネットの利用頻度と強く関連していた。一次情報への暴露は、適切な行動変容への動機付けと関連していた。」

Factors associated with sufficient knowledge of antibiotics and antimicrobial resistance in the Japanese general population

Sci Rep . 2020 Feb 26;10(1):3502.

PMID: 32103110

【フリー】

 

 

㉝「IMPACT試験の事後解析。フルチカゾンフロエート/ウメクリジニウム/ビランテロール(FF/UMEC/VI)とFF/VI、UMEC/VIにて患者(n=10,355)を2:2:1の割合で無作為に割り付け。ITT解析にて、FF/UMEC/VIで2.36%、FF/VIで2.64%、UMEC/VIで3.19%の死亡が報告されています。FF/UMEC/VIでは、死亡のハザード比はUMEC/VIに対して0.72(95%CI:0.53-0.99)、FF/VIに対して0.89(95%CI:0.67-1.16)であった。」

Reduction in All-Cause Mortality with Fluticasone Furoate/Umeclidinium/Vilanterol in Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease

Am J Respir Crit Care Med . 2020 Jun 15;201(12):1508-1516.

PMID: 32162970

【フリー】

 

 

㉞「心不全および心房細動の入院患者1768人(平均年齢79歳)を対象とした、退院前のジゴキシン投与開始に関する傾向スコアマッチング(1:1)を行った観察研究。30日、2年、および4年死亡率はそれぞれ、HR 0.80;95%CI:0.55-1.18、HR 0.94;95%CI:0.87-1.16、およびHR 1.01;95%CI:0.90-1.14 であった。心不全の再入院はそれぞれ、HR 0.67;95%CI:0.49-0.92、HR 0.81;95%CI:0.69-0.94、およびHR 0.85;95%CI:0.74-0.97 であった。 全原因による再入院については、HR 0.78;95%CI:0.64-0.96、0.90;95%CI:0.81-1.00、および0.91;95%CI:0.83-1.01 であった。これらの関連は、左室駆出率≦45% vs >45%の患者間で均一であった。」

Digoxin Initiation and Outcomes in Patients with Heart Failure (HFrEF and HFpEF) and Atrial Fibrillation

Am J Med . 2020 Jun 27;S0002-9343(20)30528-3.

PMID: 32603789

【アブストのみ】

 

 

㉟「アジスロマイシンまたはアモキシシリンを処方された外来患者を対象とした後ろ向きコホート研究。2,929,008人(平均年齢50.7歳)のうち、アジスロマイシン22.2%およびアモキシシリン77.8%であった。アモキシシリン群と比較してアジスロマイシン群では、曝露後5日以内の心血管死(HR 1.82;95%CI:1.23-2.67)の有意な増加と関連していたが、心臓突然死(HR 1.59;95%CI:0.90-2.81)は認められなかった。リスクの増加は曝露から6~10日後には認められなかった。アジスロマイシンは、曝露後5日以内に非心血管死(HR 2.17;95%CI:1.44-3.26)および全死因死亡(HR 2.00;95%CI:1.51-2.63)のリスク増加とも関連していた。」

Association of Azithromycin Use With Cardiovascular Mortality

JAMA Netw Open . 2020 Jun 1;3(6):e208199.

PMID: 32585019

【フリー】

 

 

今回は以上になります!

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