久しぶりに本を読んだのでアウトプットしておきます。
まずは1冊目
この本は完全にジャケ買いでしたね。私自身酒は全く飲めない(本書でいうと「体質的に酒が飲めず、酒が嫌い」)です。このようにゲコを取り上げた本は読んだことがなかったですし、人と話したこともあまりなかったので、興味深く読みました。初めて酒が飲めないことについてこんなにも考えましたね。それに仲間がこんなにいるとは思わなかったです。みんな悩んでいて、ストレスを抱えているんだなと。
驚いていたのは、飲めない人、飲まない人が思いの外多かったことです。感覚的には1,2割くらいかなと思っていたのですが、「平成30年国民健康・栄養調査報告」によると男性で4割、女性で7割、合計で5割くらいの方が「ほとんど飲まない」「飲めない」「やめた」に該当していました。また、若い世代でそれを選択している割合が多かったですね。てことは、飲み会で無理をしている人がいたってことなのかなと。全然マイノリティじゃなかったですね。↓
本書ではゲコノミスト(飲めない・飲まない人)の市場について書かれていましたが、たしかに可能性のある領域なのかもしれませんね。私自身は、今までは居酒屋というルールのなかで生きてきて、さほどそれには何も思わなかったです。というか仕方ないと諦めてましたね。そこに風穴が空けば面白いですね。
ノンアルとかソフトドリンクの話題も本書には多かったですが、私はそんなに興味がないんですよね。オレンジジュースかグレープフルーツジュースかカルピスソーダがあれば十分(笑)食事があるときはウーロン茶で十分なんですけど、「ウーロン茶がぶ飲み大会」になると利尿作用が大変で。基本的にはこういった場での飲み物よりも他のものに金を使いたいので、安ければありがたいです。個人的には、本書に書かれている「ノンアルが充実している店」や「ちょっと高級なノンアル」には現時点ではあまり興味はないです。これまではそういったものがないのが前提で、出会ってないことが原因かもしれないので、出会えば変わるかもしれませんが。でも確かにそこにこだわりというか興味のあるゲコノミストもたくさんいらっしゃるのではないかと。そこに新たな市場はあるかもしれないですね。居酒屋”じゃない”、居酒屋のような店は欲しいかもしれません。ゲコノミストが居酒屋感覚で利用できる店とかいいですね。
あと気になっているのは、飲食店に行ってノンアルを頼んで目の前で紙パックからコップに注がれて、それがそのまま出てくるのは好きじゃないというか、なんか嫌ですね。それが何百円もするの?って。あれはうまくやってほしいですね。
ゲコノミストにはノミストのことを憧れている人は多いんじゃないかと思います。ノミストの呑み屋で生まれるコミニュケーションはすごく羨ましいです。自分には「酔っている」状態がまずないから。楽しそうでいいですよね。「酒の力を借りる」ってことはできないですし。「借りずに喋れよ」と思ったりもしますけどね(笑)あと、「バーに行く」という言葉への憧れもありますかね。
ただ、著者の藤野さんの考えには行き過ぎているところもあるような気がしますので、これがゲコノミストの総意だとは思わないで欲しいですね。何もそこまで言わなくてもいいのではないかなと思う部分もいくつかありました。ノミストをdisってたようなところもあったので、かわいそうになってきた部分もありましたね。あくまでもこの本は市場の「穴」を紹介しているのに過ぎないとは思いますので。
最後に藤野さんと糸井重里さんが対談されていますが、どちらかというと私は糸井さんの考え方に近いのかなと思います。
この本はノミストにも読んで欲しいですね。僕は飲めないしこの考え方はよく理解できるけど、飲める人がこの本を読んだらどうなるんだろう?って素直に思います。
ご興味が湧きましたら是非!
著者の藤野さんがFacebookで「ゲコノミスト」のグループを作成しているので、よろしければご参加ください。私は申請したのですが、まだ承認されてません💦
2冊目
本書で書かれているようなアフターデジタルの世界はなんとなく想像していて、それが訪れるのは数年後なのか、数十年後なのか…とつい最近まで漠然と考えていたのですが、このCOVID-19の影響で一気に進みそうですね。
感想をいくつか引用しながら書いていきます。
「今後はオンラインとオフラインという概念が曖昧になってやがてはなくなり、ボーダーレスになります。顧客はオンラインやオフラインのどちらで買おうなどと意識をすることなく、近くの一番便利なソリューションで買い物がしたいと思っているだけです。オンラインとオフラインを分けて考えることから脱却する必要がありますね」
→まさにこれが今後起こりそうです。買い物だけじゃなく、COVID-19の影響にて急激にオンライン化が進み、「意外とできるやん!」ってみんなが思っていると思います。逆にやっぱりオンラインでは難しいということも分かったかと思います。アフターデジタルはこれを選べる時代になるのかなと。ただ、オンラインにしようかどうしようか迷っている…というのもよく見聞きします。この中途半端なやつが一番マズそうです。乗り遅れないようにしないと。
近ければ飲食店に直接行くし、時間がなければネットで買う。医者に行かなくてもスマホで問診できてそのまま医薬品がデリバリーされてきたり、たくさん運動したらそれが保険会社にシェアされて、保険料が安くなったりする。自分が正直に支払い、良い行いをコツコツ行えば、無駄な証明をしなくても自分が信頼できる人間だと理解してもらえる。近未来的なことが、「デジタル体験側に軸足を置いて思考する」という共通概念を持った人々によって既に生み出されています。こうした「顧客にとって最も便利な体験」を提供することで、さらに行動データがたまり、「自分に合ったものをいつでも提示してくれる」「最適なタイミングで連絡をくれる」という、さらに便利な状況を生んでいくのです。
→オンラインになるとどんどんデータが溜まっていく。これを嫌う方もいらっしゃるのですが、私としてはこれは大歓迎で。自分の生活に合ったものを紹介してもらえるので、よりよい生活になっていくのではないかと。自分で全部を情報収集するのは難しですから、自分のデータからそういったものを紹介してもらえるのは素晴らしいことだと思います。どんどん巻き込まれていきたいですね。
第2章で説明したように中国の都市部ではコーヒースタンドが増え、会計はほぼスマホでQRコードを読み取る形のモバイル決済になりました。現金支払いと大きく違う点は、会計が一瞬で終わるので、ほとんど支払いを意識しなくなってきている点です。支払いを意識しなくなると、コーヒースタンドは「コーヒーを買いに行く店」というより、「気のいいお兄ちゃんがコーヒーをふるまってくれる場所」へと変わっていきます。これまでは「エスプレッソは18元です」という画一的なやり取りをしていましたが、その代わりに「おはよう、今日は何を飲む?」という会話になり、おすすめの豆を紹介してくれたり、天気の話をしたりとコミュニケーションが増えていきます。
アフターデジタルでは、「顧客にずっと寄り添う」ことが主目的になります。商品を購入した後の関係を作るには、商品購入の際に「どのようにして次につなげるか」といった視点が必要になってきます。さらにいえば、商品だけではなく、企業やサービス自体との関係性が重要です。顧客との関係性の構築ステップを見据え、ジャーニーベースで組織体制を組むことで、それぞれがそれぞれのステップにおける指標を追いながら、顧客を志向しながら、リレーのようにビジネスしていくことがポイントです。
→この部分は「なるほど」と思いました。オンラインになることでコミュニケーションは大幅に変わりそうです。
医療の場合、平安保険は、従来ほとんどユーザーとの接点がありませんでした。接点が無ければデータを得ることはできないので、スマホのアプリを開発し、そうした状況を変えました。医師による年中無休の無料問診や予約というキラーコンテンツと、ヘルスケア情報の閲覧および「歩くだけでたまるポイントプログラム」という頻度の高い機能をアプリ上で融合させ、顧客との接点を作ったのです。そして、顧客の利用履歴から把握した「属性、好み、状況」の情報を使って、営業員やマーケター、コールセンターと連動し、ベストなタイミングで顧客に新しい提案をすることが可能になりました。
→こういったのを地域でやりたかったのですが、本書を読んでヒントを得られた気がしますね。得られたデータをどう使い、どう還元していくのか。ただアプリを作るだけでなくて、こういった取り組みが必要なのかなと。
アフターデジタルの時代はとても楽しみです。特に田舎にいるので、どんどんオンライン化が進めば素晴らしいかと思います。積極的にどんどん巻き込まれて、困難を伴うかもしれませんがうまく対処していきたいですね。