こんにちは!リンコ(@manabunoda)です!

リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

第18回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)(2020.1.22)(フリーテーマ)

f:id:gacharinco:20200126143119p:plain

第18回エビデンス展覧会(略して、エビテン!)の開催報告です。

 

録音はコチラから↓

 

今回のテーマは「フリーテーマ」でした。

 

メニューはコチラ↓

f:id:gacharinco:20200126143650p:plain

 

まずは@程々な薬剤師

Mind-Body Therapies for Opioid-Treated Pain: A Systematic Review and Meta-analysis.

JAMA Intern Med. 2019 Nov 4.

PMID: 31682676

f:id:gacharinco:20200126143856p:plain

こちらは心身治療(MBTs;Mind-body therapies)によって種々の疼痛の改善及びオピオイドの使用量が変化するのか?を検討した研究のメタ解析です。介入としては、瞑想、催眠、リラクゼーション、誘導画像、治療的提案、認知行動療法が試みられ、全体としては痛みの強さやオピオイド使用量の減少に寄与したようです。

介入方法別では、瞑想、催眠、治療的提案、認知行動療法にて痛みの強さに対して有意に効果があったようです。

ちなみに、題名の「カラオケ1曲分≒モルヒネレスキュー1回分?」というのは、カラオケが好きな患者に歌ってもらったら、いつもの時間にレスキューを使わずに済んだ、という話から来ているようです。そうやって好きなことに熱中したり、リラックスしたりすることは、痛みを和らげる効果があるのかもしれませんし、オピオイド使用量の低下につながるかもしれません。

 

 

次は@リンコ

Concomitant use of drugs known to cause interactions with oral antiplatelets-polypharmacy in acute coronary syndrome outpatients in Finland.

Eur J Clin Pharmacol. 2020 Feb;76(2):257-265.

PMID: 31773191

f:id:gacharinco:20200126143915p:plain

分かりにくいスライドになってしまいましたが…

こちらの論文の主要アウトカムは【他のアウトカム】に記載した、相互作用を引き起こすWFやPPI、NSAID、SSRIを併用するリスクとなる患者層を検討することでしたが、あまり興味がなかったのでそれはさておき…

表には、相互作用を引き起こす薬剤の併用率が記載されております。追跡は1年以内とのことでしたが、様々な薬剤が併用されております。気になったのがDの分類の薬剤の併用です。特にクロピドグレルではPPIの2剤が6%ずつ併用されております。エソメプラゾールについては色んな意見がありますが、代替薬はありますので避けるのが妥当かと思います(こんな論文が→エソメプラゾールと併用するならクロピドグレルは倍量でちょうどいいくらいhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21777954)。

あとはチカグレロルも気になりました。まだ触れたことのない薬剤ですが、相互作用がかなり多いようで。相互作用が多くても、ワルファリンのように評価する基準となる検査値などがあればいいのですが、ないでしょうからね。今後処方が増えてくるかもしれないので、しっかり頭に入れておきたいと思います。

また、SSRIやトラマドールの出血傾向については論文を一度読んでおく必要があると思いました。

キャス中に紹介していただいた論文↓

・SSRI,SNRIと上部および下部消化管出血リスク:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26579809

・SSRI/SNRI、NSAIDの単独および併用による出血リスク:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18606952

・三環系抗うつ薬とSSRIの頭蓋内出血のリスクの比較:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27918771

 

 

 

次は@たけちゃん

Chronic use of tramadol after acute pain episode: cohort study.

BMJ. 2019 May 14;365:l1849.

PMID: 31088782

f:id:gacharinco:20200126143710p:plain

こちらはトラマドールに他のオピオイドと比較して術後の長期投与リスクがあるのかどうかを検討したコホート研究です。結果としては、ヒドロコドンやオキシコドン等の短時間型のオピオイドと比較して長期投与のリスクが高かったということのようです。トラマドールは従来そのようなリスクが低いと考えられていたようで、今後はリスク分類を検討しないといけない、とのことでした。

程々先生の論文もオピオイド関連でしたし、海外ではなんとかしてこのオピオイド過剰な状態を改善しようという意図が見受けられます。

 

 

次は@zuratomo4

The Effect of Limiting Tapioca Milk Tea on Added Sugar Consumption In Taiwanese Young Male and Female Subjects.

J Med Invest. 2018;65(1.2):43-49.

PMID: 29593192

f:id:gacharinco:20200126144225p:plain

まず目の付け所がすごいw

タピオカは糖質が高そうなイメージですが、それを制限することはダイエットにつながるのかという研究です。結果としてはダイエットにはつながらなかったようで、タピオカを 制限した分、他の食べ物で糖質を補うという結果になったようです。

私はミルクティーが苦手なので、このタピオカミルクティーを飲んだことがないのですが、タピオカでお腹が膨れるというのは聞きますし、過剰にならない程度に飲んだらいいのではないかと思います。

 

 

最後は@にいやん

Honey plus coffee versus systemic steroid in the treatment of persistent post-infectious cough: a randomised controlled trial.

Prim Care Respir J. 2013 Sep;22(3):325-30.

PMID: 23966217

f:id:gacharinco:20200126144251p:plain

 今の時代としては常識なのかもしれませんが…ハチミツ+コーヒーの咳への効果を検討した研究です。結果としては、上記の用量にてプレドニゾロンやグアイフェネシンよりも有意に咳の重症度スコアを改善させたようです。ただし、かなり甘いようですが…1回ハチミツ20gですからね…ハチミツで胸やけを起こした人がいるとか…

さて、キャスではハチミツの話題で盛り上がりました。教えていただいた論文を貼り付けておきます。

・ハチミツの口内炎への効果→https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25019115

・ハチミツの生理痛への効果→https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28623433

 

 

今回は以上になります。

次回は2/19(水)の22時から「呼吸器」をテーマに行う予定です。

よろしければご視聴くださいませ!