リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2018.7)(中学校での医療介護授業)

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先日、毎年恒例の中学校での医療介護授業に参加し、薬剤師の職種紹介をしてきました。薬剤師の他には、医師、看護師、管理栄養士、介護福祉士、理学療法士が参加しました。(職種はもっと多い方が良かったですね…)。超早期暴露というのが1つの大きな目的ですが、(こんな事を言ったら申し訳ないですけど、)ほとんどの子たちは私たちに興味がないわけなので、いつもながら大変なんですよね、この取り組み。

今回は、1グループ約10人に対して15分で紹介(職種紹介&実技)、それをぶっ続けで5セット行いました。気づけば途中で喉がカラカラに、、、

 

以下で、今回の授業で使ったスライドの一部を紹介していきます。

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まずはフリードリッヒ2世の紹介。この話はなかなか反応良かったです。

薬剤師の重要性を説明するには大切な絵なのかなと感じています。

 

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薬剤師の様々な働き方を紹介。この図はすごく分かりやすいです。

「麻薬取締官」「学校薬剤師」は力を入れて説明しておきました。ちょっとは興味を持ってくれたかな。

 

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超重要なので、ここは力を込めて話しました(笑)

うちの県には薬剤師が少ないから、ちょっとでも興味を持ってもらえたら嬉しいです!&活躍できますよ!と。

 

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 実際に処方箋を示しながら、薬剤師の仕事を簡単に紹介。

 

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こんなスライドを作ってみました。本当はもっとたくさんの要素があると思いますが、中学生にはこのくらいが分かりやすいのかなと思います。

 

で、ここからはちょっと頭を使ってもらうことにしました。

他の職種は実技をするとのことだったのですが、薬剤師の実技って何だろうか?と考えたわけです。やはり調剤なのか…とも思ったのですが、何よりも調剤が嫌いな私(一番嫌いな業務は一包化の鑑査です。早く機械がやってくれる時代来い!)。だって、誰でもできるでしょ??(一部を除く。)

今回話をした中学生が薬剤師になるのは10年後10年後に薬剤師が何をしているのかな?って考えました。今のように調剤を中心にしてたらこの職業ヤバいです。より専門性を活かしながら、チームの中で仕事をしているのかな?と思うわけです。

 かといって、大したことは思いつかなかったので、今回は大ヒント付きの添付文書を見ながらの処方鑑査をしてもらうことにしました!

 

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こんな症例にしました。(色々と症例に問題点がありますが、そこは無視してくださいw膀胱炎のファーストにLVFXとか、うちの病院で出したら怒られますからね、私にw)

添付文書の簡単な説明もして、いざ鑑査へ!(というよりは「間違い探し」みたいな感じですね。)

薬剤師なら簡単に分かりますが、この処方の問題点は①用法用量②相互作用です。

 

時間が短く、初めて見る添付文書ということもあり、なかなか気づくのは難しかったようです。でもまあそのくらいがちょうどよかったのかなと感じています。何人かは「間違い」に気づいてくれました。用法用量の間違いの方が簡単だったようです。

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なぜ1日2回ではダメで1日1回なのかということを、この図を使って説明。中学生にPK/PD教えておきましたw

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ついでに耐性菌の話もしておきました。これはちょっと難しかったのかも。(説明が悪かっただけ、という可能性も…)

 

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相互作用は、こちらの文献を持ち出して説明。実際に数字が小さくなっているので分かりやすいのかな、と。(キレートのことも話せばよかった!後悔!!)

本当はこの後に、「では、どんな用法を提案するか?」というところまで行きたかったのですが、さすがに時間が足りず。1日1回で相互作用を気にしなくて済む「500mg分1昼」を提案しましょうね!とだけ伝えました。理解できた子いたかな?これが理解できていれば将来有望ですけどね。

 

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添付文書の重要な基本的注意に「意識障害等が現れることがあるので…」という記載があったので(LVFXの添付文書に記載があることを、この症例を作るまで知らなかったですが、、、)、副作用が原因と考えれている死亡事故の報道をいくつかピックアップして、そういったことに注意喚起するのも薬剤師の仕事ですよ~と伝えておきました。

 

もうちょっと時間をかけたかったというのが素直なところですが、まずまず上手くいったのかなという印象です。ちょっと背伸びしたら届くような問題を解くという行為が良かったのかなと個人的には思っています。

この取り組みを通じて少しでも薬剤師や医療・介護に興味を持ってもらえたら嬉しいですし、将来一緒に働くことができれば何よりの幸せです。

来年また機会があれば何をしようかな。。。