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リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2018.6)(トレーシングレポート論!!)

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今回はトレーシングレポートについて書いていきたいと思います。

 

まずトレーシングレポートとは、日経DIオンライン『トレーシングレポートが薬局と病院の連携に一役』には以下のように記載してある。

トレーシングレポート(服薬情報提供書)は、保険薬局で得られた緊急性の低い情報を、処方医に伝える文書のこと。「この薬、大きくてちょっと飲みにくいんだよね」「最近、睡眠薬を飲まなくても眠れる日が増えたよ」「たばこをやめようと思っているんだけど、先生は忙しそうで言いそびれちゃった」――などといった、外来患者の来局時に聞き取った服薬状況からちょっとした訴えまで、様々な情報を処方医に伝達し、次回の診察時に参考にしてもらうことを目的としたものだ。

 

私は、トレーシングレポートは薬局薬剤師の最大の武器だと思ってるんです。

 

以前保険薬局に勤めていた私は、月に数件のトレーシングレポートを処方箋応需元に提出していました。(会社内での店舗の評価項目に含まれていたので半強制的に提出していたという部分はありますが、それでも提出して良かったと思いますし、そこまでして提出“させる“意義もあるのかなと思います)。その時の事を思い出して、私は猛烈に後悔しています。もっとトレーシングレポートを出すべきだったと。

 

病院に転職をしてきて、外来患者のカルテを見て驚きました。薬のことが想像以上に書かれていない(話をして書いてない可能性も十分にありますが)…内服アドヒアランス、副作用、残薬、併用薬、何もかも…

診察を覗いていると、薬以外にポイントはたくさんありますし、患者さんからは色んな質問が出ます。限られた診察時間の中で、薬のことになかなか話が及ばないことも多いようです。

一方で薬剤師は薬のことを中心に話をしていきます。それ故に医療機関側が知らない情報を知ることも多くなります。薬局の薬歴にはそんな情報がたくさん詰まっているのを知っています。でもそれって医療機関側と共有しないともったいなくないですか??

 

入院になった患者さんに服薬指導に行くと常用薬についての訴えをいろいろ聞くことがあります。ものすごい量の残薬がある患者さんがいたり、用法ごとで残薬が異なっていたり。吸入等の手技の不良も。それ、薬局で気付かなかったの?という事案がたくさん…知ってたんなら情報提供してよ…と。

薬局で介入できていれば入院を防げたかもしれない…という事案もあったり。。。

 

日経DIオンラインに書いてあったように、トレーシングレポートの内容はなんでもいいと思うんですよね。内服アドヒアランス、副作用、残薬、併用薬や患者さんが話したちょっとしたことまで。最近では、がっつりとした処方提案をしているケースもあるようですが、まあそれはなかなか難しいことだと思いますので。患者さんには確認してからトレーシングレポートを出すのがいいとは思いますが、時々病院側には言わないでほしい、と言われることがあります。でもそんな情報もできるだけ伝えるべきだとは思いますけどね。患者さんからは伝えないでほしいと言われている旨を付け加えて。

時々、疑義照会すべきなのかトレースレポートを書くべきなのかを迷うことがありますけど、迷ったら疑義照会しておいた方がいいのかなと思います。トレーシングレポートを書きながら、「あっ、これは疑義照会の案件だったな…」と思ったことが何度かありましたね。

 

トレーシングレポートの書式はいろいろありますが、三重大学病院や京都大学病院のものが有名ですかね。厚労省が出しているものもあるみたいです。リンクを貼っておきます。

三重大学病院:http://www.hosp.mie-u.ac.jp/pharmacy/contents/report.php

京都大学病院:https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~yakuzai/yakkyoku/20130807.html

厚労省(服薬情報等提供料に係る情報提供書):http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=335816&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000114872.pdf

 

まあ書式なんてなんでもいいと思いますけどね。私がいた薬局ではトレーシングレポートを何種類か作っていました。記憶があいまいですが、副作用の事、残薬の事、併用薬の事、その他の事など。書きやすくて見やすいのをオリジナルで作ればいいと思います。

 

提出の際は、FAXで送っても、剤部や事務に預けてもいいとは思いますが、できれば医師に直接渡してほしいんですよね。人を介してしまうと伝えたいことが上手く伝わらないこともありますし、齟齬が生じてもいけません。

何より、医師と顔の見える関係を築いてほしい!やはり何事も信頼関係なのかな、と。病院側とのコミュニケーションツールとして上手く利用してもいいのかなと思います。

 

そして、そのトレーシングレポートが患者アウトカムの改善に繋がれば何よりなのかなと思います。

 

ちなみに病院内では、私はトレーシングレポートを使っていません。うちの病院は比較的医師との距離が近いので、直接話に行ったり、簡単なメールをしたり、カルテに書きこんだり。資料があればそれを添付して。形はなんでもいいんだと思います。

 

なお、トレーシングレポートを提出した際は服薬情報等提供料に算定を忘れずに!服薬情報等提供料に関しては、お友達のけいしゅけ先生が丁寧にブログにまとめられておりますので、そちらをご参照ください↓

keisyuke-blogyakkyoku.xyz