リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

多職種連携の会を始めました;第1弾「職種紹介」

先日より院内でこっそりと「他職種連携の会」を立ち上げました。経緯を話し出すと長くなるので、それはまたいつか書きますね。規模を大きくすると大変なので、看・薬・栄・リハの4職種で始めることにしました。参加したい人だけ参加するというスタイル。小さな病院なので、全体で10-20人くらいを想定して。

 

事前にミーティングを行って意見を集めまして、まずはそれぞれの「職種紹介」から始めてみよう!ということになりました。お互いがどんな仕事をしているのかっていうのは分かっているようで分かってないものです。

てことで、10分でそれぞれの職種を紹介してもらうことにしました。

 

まずは私から薬剤師を。

最初にフリードリッヒ2世の話をして、薬剤師法第1条の話もして。

こちらは、薬剤師は色んなところで活躍していますよという紹介のスライドです。

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こちらは私のいる福井県の薬剤師の現状。人口10万人当たりの薬剤数は沖縄、青森に次ぐ下から3番目。大事にしてくださいよー、と言っておきました(笑)。医薬分業率は相変わらずの最下位。でも、50%まできたかー!とちょっと感動。レベルが低くて済みません。確か、しばらく前までは20%台だった気が…

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次の画像はtwitterから拾ってきたんですけど、薬剤師の専門性を伝えるにはいい画像だったので拝借して、説明に使わせていただきました。(@NOCHIKA)

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次は病院薬剤師の仕事紹介。こちらの図は日病薬のホームページより拝借。当院ではやってない業務もありますが、色んなことやってますね。業務内容を加算と共に簡単に説明して。ついでにポリファーマシーや残薬のことをお話し。

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そのあとに薬局・薬局薬剤師の話をしようと思ったけど時間が足りず…10分は短すぎました。30分くらい必要ですね。すごーく簡単に説明しました。

院内の他職種に(場合によっては院内の薬剤師にも…)薬局や薬局薬剤師の役割を理解してもらうってのはかなり重要なことと思ってます。またの機会にゆっくり話すことができれば…

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あと、うちでは全く取り組めていませんが、在宅のこともちらっと。現状では薬剤師が在宅で行うべき業務を医師や看護師に肩代わりしてもらっている形ですね申し訳ないですね。。。

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最後に、他職種でも理解しやすいオススメの書籍を紹介。これ以外にも何かご存知でしたらまた教えてください!

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 私からの話は以上でおしまい。上手く伝わったかな??

 

次はリハビリ

リハのことは病院で働き始めるまで全然知らなかったんですけど、ほんと大切なことだなと日々実感しております。

スライドより、

リハビリテーションとは、単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われるすべての活動のことを指します。

今までリハビリテーションとは、病気、怪我及び老化現象などさまざまな原因によって生じた心身の障害に対して、その障害が元の状態に戻るような訓練を行うことだと考えられがちでした。

しかし現在では、障害を治すだけではなく、障害を持った人が障害を持ったままでも、よりよい人生を送ることができるよう、支援を行っていくことが重要であると考えられています。』

改めて聞くと、大切な考え方だなぁと。

次に、リハのそれぞれの職種の紹介。PT=運動機能回復の専門家、OT=生きがい支援の専門家、ST=「話す」、「聞く」、「食べる」の専門家、って感じで。

その後は、実際の業務や加算の詳細を。介護保険の関連とかも複雑で。比較的単純な業務のように思ってましたけど、それぞれの患者さんに合わせて色んなことをしてるんだなぁと。

 

続きまして、管理栄養士

最初に、「私たちは『食』のスペシャリストです!」って言ってたのが妙にかっこよかったですね。うちの病院は高齢者が多いから、嚥下食等の食事の選択やトロミの調整、なかなか食べてくれない人への対処とかが大変そうだな…と。カルテの記事を読んでると凄く観察してるなーって。いつも感心しています。大変そうだけど、本人たちはいつも楽しそう。発表を聞いていても、自分たちのすべきことをしっかりと理解して仕事をしてるなぁと感じました。あまりに楽しそうなので、「大変な事はないの?」って質問してしまいました(笑)

 

最後は看護師

看護師といっても幅広くて。外来(科によっても色々違うし)、透析、胃カメラ、検診、中材、病棟(病棟によっても色々違うし)、地域連携室…。それぞれで業務が違うし、勉強しないといけないこと多くて大変だなぁと。自分たちが悪くてもそうでなくてもクレームを一番受けるのは看護師だと思うし、業務多いし、夜勤もあるし、白衣の天使って思われてるし…ほんと、いつもすごいなーって思いながら。その分やりがいも大きいのかなとは思いますけどね。うちの病院は若い看護師が少ないので、ベテランたちがいつも頑張ってらっしゃいますので、頭が下がります。

そんな事前のイメージでしたが、その通りの紹介でしたね。「すごいなー、僕には無理!」ってのが正直な感想ですね。できるだけ看護師に負担がかからないようにしてあげないといけないな、と再認識したのでした。

 

 

こういった他職種の紹介を聞くといつも決まって、「薬剤師で良かった」と思うんです。どの職種にもなりたいとは全く思わないんですよね(笑)。私は、なんとなく薬剤師になったのですが、自分に合っててよかったです(笑)。でもどの職種も医療には欠かせない職種ですから、次には「感謝」「尊敬」が来るんですよね。それぞれの職種がそれぞれの役割をしっかり果たすから医療は成り立ってるんだなぁと思って。

 

もう一つ思うのは、それぞれの職種がそれぞれの特徴を活かして業務に取り組んでほしいということです。薬剤師が本来すべき業務を任せてしまってないか?その時間があればその職種にしかできない仕事をしてもらいたいなと。また、他職種に薬の知識があればもっと彼らの業務の幅が広がったり、視点が広くなるのではないか?と。そのために必要な教育や情報共有はできているのか?と。

 

そんなこんなで第1弾は終了しました。個人的には反省点ばかりが目立ちましたが、参加者に聞くと比較的好評だったので、企画して良かったです。模索しながら1年間とりあえず続けていきたいと思います。

次回のテーマは、「『大腿骨骨折の入院→退院』でそれぞれの職種がどのように関わるか?」にしました。

また気が向けばブログにアップしまーす♪