リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2016.7)(病院と薬局のハザマで)

先日、第9回日本在宅薬学会(http://congress.jahcp.org/)に参加してまいりました。
ホームページの写真にばっちり写っています()

今回の学会で一番印象に残ったのが、
2日目のシンポジウム6「病院薬剤師からみた薬薬連携~薬薬連携の展開について在宅薬剤師と共に考える~」でした。

実は最近、来年あたりに病院を辞めて薬局に転職しようかな、と考えておりました。
本学会の1日目を終わった時点では、その気持ちはより強くなっていたのですが、
2
日目のこのシンポジウムを聴講し、気持ちが正反対に変わりました。

シンポジウムでの各演者の発表を聞きながら、当地区の薬薬連携と在宅への薬剤師の関与について考えていました。
現状は全くといっていいほどできていません。これは病院側に大きな原因があると思います。
薬剤師の人数が少なく、また人数が安定しないためになかなかそこまで手が伸びませんでした。
ただ去年までは薬剤師が1人でしたが、幸い今年から2人態勢になりましたので、
少しは取り組んでいけそうな状態になっております。今もろもろの準備中です。

当地区は病院が一つと薬局が二つ、そのほかに診療所がチラホラあります。
高齢化率は30%を超えており、地域包括ケアに対する取り組みが進みつつあります。
そんな中、薬剤師は取り残されている状況です。

こんな状況で、自分が出て行ったらどうなるのか?
もう一人の薬剤師である上司は、こういった辺りに疎いので、さらに進まなくなってしまいそうな気がします。
外から強引に動かすこともできるかとは思いますが、やはり中心は病院ですし、
退院時等に病院から情報提供をしてもらわなければなりません。
また、病院の中で活動することで他職種からの認識も深まるのではないかと考えています。

というわけで、当地区の連携を進めていくには、私が残って進めていくのが得策なのかなと思いました。
でも、これがクリアされればやっぱり薬局に行きたいですね。
10年くらい任せられる薬剤師が病院に入ってこれば
当分の間は難しいかな

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