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リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2015.3)

最近、母方の祖父と外出することが時々あります。月に1回くらいですね。
特にこれといった趣味はなく、畑仕事をするくらいなので退屈なんだそう。
私は父方の祖父母とと一緒に過ごしてきたので、母方の祖父母はそれほど離れた所には住んでいませんでしたが、会うのは年に数回でした。
ちなみに父方の祖父母に関しては、祖父は昨年亡くなり、祖母は高度認知症のため介護施設に入所しています。母方の祖母は約15年前に癌で亡くなりました。

祖父の住んでいる集落は山の中にあり、集落の中に店というものは存在しません。
外出するのは何か欲しいものを買いに行くのと昼食を摂るのが目的です。
話すのはたわいない話ばかりですが、やはり気になるのは薬の話。
とは言っても、祖父の服用している薬は前立腺肥大に伴う排尿障害の薬剤1剤のみ。
病院嫌いな祖父が、どうしても頻尿には耐えられなくなって受診し、最初は1日2回タイプのα遮断薬が処方されました。
服用にて状態は改善しましたが、1日2回服用するのが面倒とのことで、次に処方されたのは1日1回タイプのα遮断薬。
しかし、それは効きが悪かったようで、次の時から増量されました。今はその薬剤にて様子を見ていますが、やや効果に不満がある様子。
いつ飲んでも効果は同じと言われたのに、食後すぐに服用するときと食後時間が経ってから服用するのとでは効果が違うとのこと。
添付文書で確認しても食事の影響はなさそうなので、何とも言えなかったですが。でも、どうしても1日2回は嫌なようなので、しばらくはこのまま様子を見るのかな、と思います。

この会話の中で勉強になったことがいくつかあります。
一つ目は、患者さんの悩みや疑問をしっかり聞き出せているか?ということ。
今回は祖父と孫という関係ですし、ドライブ中だったことが聞きだせた要因だったと思います。
見ず知らずの薬剤師に、薬局でこの話をするかと言われれば疑問です。事実、祖父もしていないようなので。
二つ目は、薬の個々人への適応について。
患者さんによって様々な意見があるんだな、と。1日2回でもよく効く方がいいという意見もありますし、祖父のようにどうしても1日2回は嫌という意見もあります。用量についても分1タイプは低用量で効果があまり出ませんでした。もちろん低用量で十分効果が出る方も多くいます。添付文書等から得られる大枠では捉えられない、個々人に合わせた治療、いわゆるテーラーメイド医療が必要なんだということを実感しました。
3つ目は、1つ目とやや重なりますが、患者さんの生活の様子まで確認できているか?ということです。
また、今回に関しては祖父の寝室は2階にあります。α遮断薬の副作用には起立性低血圧があります。薬剤を服用しても夜間には1,2回トイレに行くのに起きないといけないみたいです。
ということは、起立性低血圧にて階段を踏み外すようなこともあるかもしれません。むしろ、1階へ寝室を移動しては?という提案もできるかもしれません。
患者さんが1人暮らしかそうでないかによって伝えるべき事柄は違うはずです。
そういったライフスタイルもしっかり確認する必要があるのではないか、ということです。

高齢になればなるほど、その人の身体的特徴や家族構成、ライフスタイル及び認知機能など、一つの大枠では捉えるのが難しくなっていくように思います。
しっかりと話を聞きだし、それぞれにあったアドバイスをしていく必要があると感じました。

もちろん聴き取ったことはしっかり薬歴に残しましょうね!

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