リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

私が大手調剤薬局を退職し、ド田舎の地元の病院に転職した理由 その5

twitterで開催を知って参加した薬剤師ブロガーセミナー。
当日は色々な学びがあって、とても勉強になりました。
このブログを始めるきっかけにもなりましたので。
それよりも、前夜祭が私にとっては刺激的でした。
そこには九州で活躍されている薬剤師の方々が集まっていました。
その方々と話をしていて思ったこと。
「これほど本気で薬剤師をしている人がこんなにもたくさんいるんだ。」
私にとっては衝撃でした。

今思えば、自社以外の方たちとはあまり話したことがなかったですし、
薬剤師を続けるつもりなんてなかったから、薬剤師としてどうしたいとか話したことはほとんどなかったです。
自社の薬剤師で集まると、まず店舗や人の愚痴を話し、その次は会社の施策の話をしていました。

本当に色んな人がいらっしゃいました。
将来の薬局像について熱く語る方、離島医療について熱く語る方、
学校薬剤師について熱く語る方。
どれもが新鮮でした。

学校薬剤師をしている大森先生の話がとても心に残っています。
「今の薬剤師は、今までの薬剤師の先生方が一生懸命作ってきた木の実を摘んでばかりいる。それではいけない。自分たちも実を作るようにしなければいけない。」
学校薬剤師という仕事を軽く見ていた自分に反省しました。

この後、学びの場と人との出会いを求めてたくさんの勉強会に参加しました。
どこでも自分の無知さを痛感するばかりでした。
出会った方は皆「本気」でした。

もう一つ、とても心に残っていることがあります。
それは7月の第一薬科大学生涯学習講座で、川添先生から聞いた言葉。
「全ての患者さんを自分の家族のように愛する。」

このマインドは私には決定的に欠如していました。
翌日からそれを意識して患者さんの応対を始めました。
意識しないといけないというのは、薬剤師としてかなり問題があると思いますが(汗)。
そうすると、いつもは聞かないようなことを患者さんに聞くようになりました。
おかげで業務効率は大幅に低下。残業が増えました。
上司からは怒られましたが、自分としては満足でした。

その他に参加した主な勉強会。
・日本在宅医療学会学術大会
 在宅には他職種の連携が必要なことが分かりました。
 歯科衛生士、管理栄養士等の重要性を認識しました。
・日本在宅薬学会学術集会
 在宅での薬剤師の活躍を多く知り、大変刺激を受けました。
 1人薬剤師でも臆することなく在宅医療をしていることを知り、
 何よりも地域、患者さんに貢献することが必要だと感じました。
・HIP研究会フォーラム
 ケアカフェに参加し、ケアマネさんと話をし、薬剤師がまだまだ関与できていない現状が理解できました。
 麻薬の知識、輸液の知識が足りないことを痛感しました。
・九州山口薬学大会、日本薬剤師会学術大会
 学んだことも多かったですが、どちらかというとお祭りでした(笑)
・日本腎臓病薬物療法学会
 この学会の刺激が一番大きかったかもしれません。
 かなり高度なお話ばかりで、自分の無知さを痛感しましたし、
 何よりもこの分野は薬剤師が責任を持ってやっていかなければならないと思いました。
 一番の衝撃は、あまり仕事のできなかった元同僚が堂々と口頭発表をしていることでしたが(笑)

そして多くの勉強会に参加し、「なぜ勉強会に参加するのか?」。
その理由が分かった気がします。

勉強会に参加することで、最新・最先端の情報が入手できる。
また、一流の人と出会える。
今の自分とのギャップを理解する。
そこに近づくための方法を知る。

だから、積極的に参加しないといけないんだと感じました。

今年はとんでもないお金はかかりましたが、本当に積極的に参加してよかったです。

今日はここまで。
明日はもう一つの大きな出会いをもたらしてくれたSNSについてです。

P.S 一昨日、初めて地域の健康福祉祭りに参加し、模擬薬局で子供たちに調剤を体験してもらいました。
みんな白衣を着て、薬包紙を折ったり、お菓子を分包したり、それを薬袋に入れたり。
みんな楽しそうにやっていました。
こういった活動で、少しでも、将来薬剤師になりたいと言ってくれる子が増えるとうれしいですね。