リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2018.8)(当院の広報誌に「おくすり手帳のはなし」を書きました!と広報誌の裏側)

f:id:gacharinco:20180703231840p:plain

 

先日発刊されました当院の広報誌に「おくすり手帳のおはなし」を書きました!

この画像は少し見にくいので、こちらに転記しておきます。

 

「みなさまは「おくすり手帳」をお持ちでしょうか?おくすり手帳とは、処方された薬の名前や飲む量、回数、飲み方などを記録し、携帯するためのものです。おくすり手帳を使うことでより安全に、より効果的に薬を使っていただくことができます。

今回は、そのおくすり手帳を有効に活用するためのポイントを5つ紹介させていただきます。

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

① 病院・薬局に行く際は必ず持参し、提出しましょう

 ・他の病院などでもらっている薬との飲み合わせをチェックすることができます。提出し、チェックおよび記載をしてもらいましょう。

② 常に携帯しておきましょう

 ・おくすり手帳があることで、事故などにあったときにすみやかに処置を受けることができます。

③ 非常時には持ち出しましょう

 ・災害等の非常時に避難した際に薬を持ち出すことができなくても、おくすり手帳があれば飲んでいる薬を正確に提示することができます。

④ 一冊にまとめましょう

 ・おくすり手帳を病院や薬局別に分けていると飲み合わせ等のチェックができなくなります。必ず一冊にまとめましょう。

⑤ 副作用歴・アレルギー歴を記載しておきましょう

 ・薬で副作用が出たことのある方やアレルギーがある方は、そのことを記録しておくことで同じ薬が処方されることや避けなければいけない薬の使用を防ぐことができます。

 

以上の5点を理解していただき、みなさまの健康を守る「手帳」として有効活用していただければ幸いです。

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

実は今年から広報委員の副委員長になりまして。

どうせ名前だけだろうと思ってたら、「何か書いて!」と言われてしまいました。

去年から高齢者サロンでの出前講座をしているので、その内容から何か書こうかなと考えて、やっぱり基本的で、多くの人に啓蒙したい「おくすり手帳」のことがいいかなと考えたわけです。

「おくすり手帳」については、啓蒙しすぎることはないと思いますので、繰り返し啓蒙していかないといけないと思っております。

ただ、いつまでこんな超アナログツールに頼っているのか…早く医療情報のクラウド化を…

 

広報誌については当院では3年前より年に3回ほど発刊しているのですが、私自身は今回が初めての編集作業への参加でした(なのに副委員長って!!)。思ってたより大変でした。裏側を少し書いていきます。

まず全体の流れと構成を決める→執筆してほしい人や部署にお願いをする→それを取りまとめる→内容のチェック→表紙の写真を募集し、決める→印刷会社にぶん投げる。

当院の広報誌はうちの町と隣町の各集落の長を通じて各世帯に配布されますので、並行しながら行政に連絡し、各集落に配布してもらう準備をしました。これが大変で…行政が絡むと面倒ですね…そして私はあまり協力できず、委員長に多大な負担をかけてしまいました。。。

普段はなんとなく出来上がった広報誌を見ていたわけですが、結構手間がかかってることを知って、今までスミマセン、って感じでした。

 

広報誌が配布された後、近所の人や患者さん数人から「見たよ!」と言われました。実は、この下に薬剤科の紹介があったのでそれを見ただけかもしれませんが、書いて良かったなー、と思いましたし、広報誌ってみんな読んでるのかな?というのが疑問だった自分にとって、やはりこういった形での地域住民への啓発も有用なんだなと実感した瞬間でした。

 

今年はあと2回くらい、広報誌を発刊予定です。私が記事を書くかどうかは分かりませんが、頑張って作っていきたいな、と。