リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

リンコ的読書日記(2016.5)

4月から職場に人ば増えたおかげで業務が落ち着き、自分の時間が増えました。
それ故に、昨年は中々できなかった読書の時間をたくさん確保できるようになりました。
せっかくなので、読んだ本のうち良かったもの5冊を毎月紹介していこうと思います。
読む本は職業柄、薬・その他医療関係の本が多いですが、その他経済関連、啓発関連の本も好きで読んでいます。

早速ですが、紹介していきたいと思います。

1.どうする? 超高齢患者・低リスク患者の抗凝固療法(山下武志著)

この領域、いつも悩むんですよね。そして結局答えはいつも分からないわけで。
そこでヒントを頂きたく本著を読みました。
興味があった分野の本だったこともあり、あっという間に読めました。
特に、「入口戦略」、「出口戦略」については大変勉強になりましたし、山下先生が悩みながら治療をされていることがうかがえました。
本書で初めて知った知見もありましたし、自分なりに精査し、今後の業務で活かしていきたいです。
同時期に発売された山下先生の著書の心不全診療について本気出して考えてみた も読んでみたのですが、私のとっては少し難しかったです。様々な角度から心不全について述べられているところが勉強になりました。

2.ねころんで読めるてんかん診療: 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!(中里 信和著)


かの有名な「ねころんで読める」シリーズのてんかん診療版です。
よくよく考えてみると、てんかんについてはしっかりと勉強したことがなく、一度基本的なことを整理したく読んでみました。
書籍名から推測できるように、大変分かりやすく記載してありました。
医師向けだとは思いますが、薬剤師で知識のあまりない私でも十分に理解できました。
病態や治療法がつらつら書いてあるのではなく、まず患者さんを第一に考えどのように対応していけばよいかということに多くページが割かれていたことが驚きでしたし、一番勉強になった部分でした。
薬剤師としては、薬についての記載が、特定の数種類しかなかったのが残念でした。

3.薬剤師のための医学論文活用ガイド〜エビデンスを探して読んで行動するために必要なこと〜


文献の読み方、考え方を学び、整理したく読んでみました。
薬剤師が論文を読む必要がある理由や論文の読み方の基本的なこと、そしてそれをどう活かしていくか等非常に分かりやすく書いてあり、大変勉強になりました。
著者の熱意もよく伝わってきました。
たくさんの薬剤師に読んでもらいたいですし、できれば彼らが月に1回配信している薬剤師のジャーナルクラブ(通称JJCLIP)を視聴してほしなと思います。
私は毎月欠かさず視聴しておりまして、毎回勉強させていただいております。

4.世界史を変えた薬 (佐藤健太郎著)


薬の歴史についてはあまり学んだことがなかったので、読んでみました。
普段何気なく調剤している薬には、それぞれに開発者の思いがあると思います。
また、そこには悩んでいる患者さんがいます。
本書では、限られた薬剤についてですが、そういったことが丁寧に記載されてありました。
それぞれの薬剤の歴史や開発の経緯を知ることで、より愛着を持ったというか有難味が沸いたというか、そんな気分になりました。

5.社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門 (駒崎 弘樹著)


ソーシャルビジネスには前々から興味があり、久しぶりに学んでみたく購入しました。
ソーシャルビジネスと言えど、他のビジネスと同じでしっかりと後先を考えて事業を立ち上げていかないといけないと感じました。
ちょっと甘く考えていました。
その中での戦略は種々あるようで、非常に勉強になりましたし、もっと詳しく知りたいと思いました。
ソーシャルビジネスの認知度は上昇してきているようで、期待もあるようで、今後ますます注目される分野なのかなと感じました。

以上が今月の5冊です。
ゴールデンウィークもあり、10冊以上読んだのですが、今月は外れが多かった気がします。
近くに大きな書店がないので、amazonに頼ってしまうのですが、一度目を通してから購入した方がいいかな、と反省しました。
ではまた来月に。

 

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