リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

「月刊ブログ 田舎の地域医療を志す薬剤師(2014.4)」

4月になり、新年度になりました。
私事ではございますが、前任者の退職に伴い、薬剤科の管理者になりました。

正直、4か月前に転職してきたときは、こうなることを予想していませんでした。
(まあ言ってみれば、隠されていたわけではありますが…)
転職してすぐのころは、私がまだしっかりとは把握できていない病棟での業務は任せて、
今までに経験のある薬薬連携の強化に力を入れていこうと思っていたのですが、
それが少し難しい状況になってしまいました。
人員もマイナス1になったので、病棟での服薬指導すらなかなか難しい状況です。

まあでも、そんなことは言っていられないので、
薬薬連携において、今後やっていきたいことを考えてみました。

お薬手帳の推進
…おそらくうちの町でのお薬手帳の持参率ってものすごく悪いような気がします。
 入院時に持ってきてくださるのは1~2割程度、
 外来の診察時にも、手帳を忘れて併用薬がわからない、という現場を何度か目にしました。
 地域柄なのか、薬局が悪いのか、病院が悪いのか、原因は分かりませんが、
 診療報酬も改訂され、薬局も力を入れてくるとは思いますので、
 この機会に何か策を考えていきたいと思います。

患者情報の共有
…以前私が勤めていた薬局では、
 薬局で入手した患者さんの情報(副作用や服薬コンプライアンス)を積極的に
 
 医療機関に報告していました。しかし私がこの病院に来てから、
 薬局からそのようなことが報告されたことは一度もありません。
 薬局では、患者さんの情報をたくさん得られることを知っていますし、
 それを共有することで、より適切な治療につながっていくのではないかと考えています。
 そういう体制も整えていきたいと思います。

24時間対応
…うちの町には3つの薬局がありますが、どこも24時間対応は銘打っていません。
 それどころか、土日が休日(正確に言えば、2つのDgsは開局していますが、薬剤師がいない)
 ですので、土日の対応もままならない状況です。
 今後ますます在宅医療が盛んになってきたときのことを考えると、
 あまりいい状況ではありません。
 このままいくと、多職種にどんどん仕事を奪われていきます。
 薬局だけでの対応が難しければ、私たち病院薬剤師も協力しながら、
 なんとかしてこの体制を整えていきたいを考えています。

そして何よりも、薬局の薬剤師さんたちと情報交換する場を、
数か月に1回でもいいので、積極的に作っていきたいと思います。
きっと彼らにも要望はあるでしょうし。

いろいろ書きましたけど、病院薬剤師は正社員2名、パート2名、
もう一人の正社員の薬剤師も最近勤務を始めたばかりです。
まだまだ病院のことがしっかりと把握できていないので、
まずはそちらの体制を整え、徐々に薬薬連携を進めていきたいを考えております。

 

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