リンコ's diary

田舎の地域医療を志す薬剤師

私が大手調剤薬局を退職し、ド田舎の地元の病院に転職した理由 その3

去年の暮れの上司との面談。
その時上司から思いがけないことを言われてしまいました。
詳細は省略しますが、もうこの人の元ではやっていけないなと。

でも何をしよう…
と、もやもやして正月に実家に帰省しました。
電車での帰省でしたが、1~2時間に1本しか電車は走っておらず、
乗り継ぎで1時間以上時間ができたので、隣町まで弟に迎えに来てもらいました。
その移動中、トンネルを抜けて隣町から地元に入った瞬間の光景を今でも忘れません。
「この町…
いつの間にこんなに寂れてしまったんだ…
そのうちなくなるんじゃないか…」

小さな町なので、いわゆる「過疎」という地域です。
しかも、原発と海水浴ぐらいしか取り柄がなかったのに、
原発は停止中。
海水浴客も年々減少中。(最盛期は120万人、今では20万人くらいのようです。)
そして、祖父が入院する、町で一番大きな病院へ。
(病院は3つありますが、あと2つは診療所です。結局ここで働くことになるのですが。)
ここでも衝撃が。
何と入院患者の多いこと…
このまま高齢化が進んだら、この町は誰が守っていくのだろう…
と素直に思いました。

その夜パチンコ屋で同級生と出会い、その子を含めた昔の塾のメンバーで、
その塾の先生が経営している居酒屋へ。
そこで友達の一人が、
「俺は地元の海が好き。
もっとこの海をみんなに広めたい!
だから、この海の見えるところで店を開きたい!
京都で消防士をやっていたけど、もう辞めてきた!」
と言いだしました。
最初は本気かどうか分かりませんでしたが、彼は本気でした。
実際に、4月に店をオープンさせました。

で、他の女友達から、
「がっちゃんも帰ってきなよ!
薬局やったらええやん!
漢方作ってよ!冷えに効く漢方ないの?」
なんて言われました。(がっちゃんとは、私のあだ名です。)
「そんな簡単に薬局なんてできないよ。
しかも漢方の知識は薄すぎて、人を診断するなんて今の力じゃ無理!」
なんて思いながら、その前に今の町の現状を見てしまったため、
「それもありだな。」
と感じたのでした。

「なぜ自分が山口にいるのか?」
この疑問の答えが分かった気がしました。

この2週間後、上司に勧められて、第3回神戸医療イノベーションフォーラムに参加しました。
面白い人がいるからと。
それが狭間研至先生でした。

きりがいいので、今日はここまでにします。
また明日もご覧下さい!

P.S 先ほどの同級生が開いた店のfacebookのページです。
もし何かの機会で私の地元に寄ることがあれば、ぜひ行ってみてください!
そんなことを言いながら、私もまだ行けていません。
帰ったら行こ♪